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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
建国奮闘編
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95話 面会×計画×夏祭り

大広間に戻った俺達は今後の話合いをする。

外に出ていたメンバー達も全員帰って来ている。


龍谷の里とバランも無事統合し、ギャルドとパラスドールの件もとりあえずは片付いた。

となると、現時点の課題で残るのはマットの発展だ。

ミーシャとサリーが準備をしているみたいなので、話を聞きたい。


「さて、あらかたの問題は解決した。後はマットの発展だけど、何をするつもりなの?」


「それは研究所でお話しします」


なんか久しぶりにミーシャの悪い笑顔を見た気がする……

嫌な予感がするのは俺だけだろうか……


「じゃあ明日は研究所に行けばいいのか?」


「ええ、お待ちしています」


ミーシャの隣でサリーが頭を抱えているのだが見なかった事にしよう。

何故かウェンツもやる気満々で構えている。


あれ?今回って兵器じゃなくて街の発展だよね?

一体何をする気なのだろうか?


「リブ様のクリエイトに期待してますからね?」


やはり、ミーシャがかなり危険だが……

恐らくマーチ達も絡んでいるだろうからここは大人しく従っておこう……


そんなやりとりをしていると、


「リブ様、国内の城の件ですが多くの王候補は他の国に移住しました。しかし、数名の王候補と将軍はリブ様に降りたいと申しております。後、少数民族と言われる種族が面会を希望していまので、お時間を作って頂きたいのですが」


と、カイザーから報告があった。

面会か……


「その事なんだけど、まとめて会えないかな?個別に会っていると時間ばかりかかる気がするんだけど……後、王候補達だけど、県みたいなのを作ってそこを統治させるように出来ないかな?そうすれば俺がこの国の全てを見なくて済むんだけど」


「それは賛成しかねます。もし、各地で力をつけた王候補達が反旗を翻す事になれば内戦が絶えなくなってしまいます」


ケインが反対している。

確かに、ここは日本では無いから上手くいく未来だけではないか


「でも、全員をこの王都に住まわせるのは厳しいと思うけど?」


「それでしたら、各地にこちらの信用がおける人を長としてその部下という事にしてはいかがでしょう?」


なるほど、それなら大丈夫か

しかし、今ここにいる幹部やメンバーは送れない。


「それに関しては今後の課題だな」


任せられる仲間が入ってくれればいいけど……

そして、その話題が終わると今度は


「では、次は私ですね」


とチャコが報告を始めた。


「この国にある街の全てがリブ様に恭順を示しました。各街の代表が面会を希望しています。先程の少数民族と同じタイミングで面会してもらえるならそのように伝えますが?」


「えっと……街の数は?」


「30ですね」


チャコは笑いながら言っているが、30は結構あるな。


「やっぱりまとめて会いたいな」


俺はそう言いながらカレンダーを眺める。

6月の中旬を過ぎて、もうすぐ7月になろうとしていた。

忙しくいていると月日が経つのは早いな……


そういえば、マーチ達が計画していたイベント休日はどうなったんだろう?


「ところで、休日の計画ってどうなったの?」


「はい、全てはまだ未定ですが、7月は7日に七夕祭りを計画しています」


七夕祭りか……


「じゃあさ、祭りに来てもらうついでに面会するのはどうかな?3日から5日まで祭りの準備期間にしてその間に面会をしよう。それで6日を前夜祭って事で7日が本番、8日は片付けで休みって事にしたらマットの習慣も伝わるし、何よりここにお金を落としてくれないかな?」


俺達はお金に困っている訳では無いのだが、住民にお金が回れば経済的にもっと発展できるはずだ。


マットの住民達は、王である俺に税金を納めてくれている。

元々物々交換だったのだが、認識の違いからいざこざが絶えなかった。

なので、俺が王になった時にマーチの政策で通貨を作り、国内に流通させて認識を統一させた事で揉めることが無くなったのだ。


そして、税金として全住民から徴収している。

もちろん、生活に困らないようにする事と貧富の差が出来ないように調整している。


今はマーチとノエルがメインでやっているが、いずれは税務官とか作りたい。

他にも通貨が出来た事で、必要な部門が増えそうなので人手はどれだけいても足りないくらいだ。

なので、面会で長になれそうな人材も見つけたい。


「カイザー、チャコ悪いんだけど、また明日城と街を回って通達してくれるかな?セバスチャンとケインは面会の順番と時間調整と予算の概算を、マーチとノエルは祭りの詳細を決めて欲しい。

特に住民達の露店で出す物の調整と飾り付け、道路の使用区画の調整と許可書類の作成を、ロイはフランと相談して警備計画書の作成と警備員の配置場所、巡回のローテーションを、ネージュとウェンツはセントラルシティのデパートと商店の品物の調整と混雑した時の対策計画書の作成を、マガストールとクリオは宿泊施設の拡張とお酒の調達、従業員の雇用と育成を、アドオンとライズは怪我人や病人が出た時の為に巡回診察のルートと時間の計画書作成と病院の整備を、ギートとユリーカはアイーナと祭りに出す新作料理の開発と単価決めを、セシルはヨシツネ達と協力して冒険者ギルドを飲み屋に改装を、全員で成功させるぞ!!」


「「「おお〜!!!!」」」


全員がやる気満々で気合いを入れている。


夏祭りは準備が肝心だ。

ここを失敗するとつまらないイベントになってしまう。


「それで?私とサリーは何をするのですか?」


ミーシャ何も指示されなかった事に膨れている。


「ミーシャとサリーは俺と一緒にある物を作ってもらう」


「ふふふ、何かしら?リブ様から悪巧みなんて初めてじゃないかしら?」


俺の言葉にミーシャの機嫌が治るのと同時にサリーは頭を抱えている。

明日からみんな忙しくなりそうだ。


俺はミーシャ達が計画している何かと、俺が思いついたある物を作るという作業に入る事になった。

面会も控えているし、今後の人材集めもしなければならない。


各種計画書の確認もしなければならないし、やる事が盛り沢山だ。


「うふふ、ついに私の腕の見せ所ですわね?」


何故かマーチはめちゃくちゃ嬉しそうにしているのだが、見なかった事にしよう。


「これは私達も負けてられませんね」


ケインがマーチに対抗しているのはどうしてだろう?

やる事は違うはずなのだが……


他のメンバーもニヤけながら何かを考えている。

きっと、元日本人が多いから夏祭りという響きだけでテンションがおかしくなっているのだろう。


まぁたまにはいいか。

最近重たい事ばかりだったから、楽しい事も大事だろう。


おかしな方向にだけ行かないようにしっかり確認しなければと思うのだった。

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