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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
建国奮闘編
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92話 謁見と統合

翌朝、俺は謁見の間の玉座に座っていた。


「ヨシツネ、ラーレン、レリックに冒険者の役職を与える!!」


「はは〜ありがとうございます!!」


そう言うと、ヨシツネ達の体が光ち服装が変わっていく。


「どんな感じ?」


「はい、職業は王宮冒険者ですね。スキルは探索、開錠、採集、考古学、トラップ解除ですね」


考古学?何それ?

俺はスキル鑑定で見てみる事にした。


考古学 : 古い文字を解読したり、発見した歴史関連物を鑑定したりできる。


だそうだ。

遺跡調査には丁度いいスキルだな。


「じゃあセシルの所に行って遺跡の地図を貰って早速行って来て欲しい」


「わかりました!!」


ヨシツネ達玉座の間から出ていく。

そして入れ替わりでドラゴニュート達が入ってきた。


「お初にお目にかかります。私は、龍谷の里でドラゴニュートの代表をしているドラグと申します」


見た目はギートの様な龍人の姿をした男が挨拶をしてくれた。


「俺がこの国、イグニアス王国の王をしているリブ・クロートだ」


「この度は、私達との謁見をお許しいただきありがとうございます」


なんか堅苦しくて嫌なのだが、ケインが威厳を見せる方がいいと言われたので頑張って王様してみる。


「うむ、それで?今回俺に会いに来た理由は?」


「はい、我々ドラゴニュートは邪龍戦争で負けた後、ドラゴンだからという理由から迫害を受けてきました。ですので、数を増やさず最低限の人数で龍谷に隠れ住んでいました」


迫害?人間からかな?でもセバスチャンやレナードを見る限りそんなに悪い人はいない気がするけど……


「そして今回、あの商人が里を訪れ女達を攫って行ったのです。戦士の男達は懸命に闘ったのですが全く歯が立たず……」


「ロイやマガストールを圧倒するほどの戦士達が?」


「はい、あれは商人の殻を被った別の何かです。少なくとも普通の人間ではありません」


「ちなみにだけど、その商人の正体に心当たりはないか?」


「心当たりですか?うーん……これはあくまで私の推測ですが……」


ドラグはそう前置きすると


「悪魔族ではないかと思われます。しかし、彼らは精神生命体で実態を持たず、さらに害を及ぼす存在ではないので突然変異種か何者かに操られているかはわかりかねます……」


悪魔族か……その種族に関しては何も知らないな……


「悪魔族とは?」


「悪魔族と天使族は実態を持たない種族です。神獣やドラゴンの様に召喚によってこの世界に顕現します。しかし、精神生命体ですので器になる人間や人形がなければ何も出来ません。ですので、あの商人は器にされた人間だと思われます」


「と言う事は誰かが召喚してあの人間の中に悪魔を入れたって事?」


「もしくは、突然変異種が生まれ自らあの商人を乗っ取ったかもしれません」


なるほど、とりあえずこの件は後回しだな。


「それで?ドラゴニュートは今後どうするつもりなの?」


「はい、それが今回リブ様にお会いしてお願いしたかった事なので御座います。もしよろしければ我々をこの王都で働かせて頂きたく……警備や力仕事などの仕事をさせていただければ必ず役にみせますので……」


そう言うと、ドラグ達は頭を深く下げる。


「仕事は提供出来るけど、どうせなら龍谷の里をここに統合しちゃおう。住み慣れた所の方がいいだろうし。仕事内容はケインとマーチに任せるよ」


「わかりました、ではマーチさんと話をして決めさせて頂きます」


ケインが俺の隣で頷いている。


「里をそのまま王都にですか?そんな事をしても大丈夫なのですか?」


「大丈夫とは?」


「いえ、ここには普通の人間の街です。そんな所にドラゴニュートを一緒に住まわせるだけでなく里も持って来てしまうとなると……」


「ああ、迫害されないかって事か?このマットにそんな事をする人間はいないよ?もしいたら俺が許さない」


俺のその言葉を聞いたドラグ達は俯いて涙を流している。

今まで、よほど辛い目に合って来たのだろう。


そして、俺達は龍谷の里を統合する為にノエルを呼ぶとドラグと一緒に里にワープしてもらい都市ワープを使ってもらう。


「わかりました!!では行って来ますね!!」


ノエルはそう言うとワープで飛んでいく。

次の瞬間、ドーンという音と共に地震が起こる。

龍谷の里が統合されたのだろう。


「無事に統合されたみたいだな」


「はい、早速見に行きましょう」


そう言うと残りのドラゴニュートを連れて外に出る。

そして、城の外を見るとそこには山があった。


「山?もしかしてあれが龍谷の里?」


「そうです!!あれが里です!!」


山か……あそこだと邪魔だから王宮の裏に移動してもいいかな?

飛んできた龍谷の里はシキリアの隣にあった。


「リブ様!!あの山は一体?」


レナードとマリアーネが俺の元に慌てて走ってきた。


「ああ、ドラゴニュート達の村で龍谷の里だよ。属州にしたんだ」


「なんと!!そうでしたか!!」


「しかし……流石にあそこは邪魔だよね?」


俺が困っていると


「それでしたら、ラティフンディアの隣に置いてくれませんか?」


「マリアーネ?その理由は?」


「龍谷の里といえば、豊富な資源や食料が取れると聞いた事があります。それにラティフンディアの水源をあの山から引ければもっと大きな田園が作れます」


なるほど、山から山菜や水源を取れれば農業の幅が広がるって事か。


「それはいいな、じゃあラティフンディアの隣に移動しよう」


そう言うと、山を動かす。

それを見たドラゴニュート達が驚いているが、俺は気にしない。


「これでいいかな?山頂からの水源用の水路と資源採集用の山道はマリアーネとドラグで相談して作ってくれ」


「お任せ下さい」


そう言うとマリアーネは龍谷の里に向かって行った。

そして、俺とケインはバランに向かうのだった。



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