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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
建国奮闘編
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91話 医者と冒険者

城を出た俺は、マッピングのスキルで城を探すとアルクストリームでゆっくりと移動する。

ギャルドを殺した呪いの事や、接触していた商人の事は気になるが今は忘れよう。


そして、方舟の上に横になると空を見上げながら気持ちを落ち着かせるのだった。

俺は最近一気に色々ありすぎて1人になりたかったのだ。


「おっ?あそこが城だな?」


ゆっくり下降すると、日本の城の前に降りる。


「日本の城って事は日本人なのかな?」


そう言うと城の中に入っていく。


「こんにちは!!誰かいませんか?」


返事が……


「どちら様でしょう?」


あった!!


「突然すみません、リブ・クロートと申します」


「もしかして、新しい王様の?」


俺の前に現れた男の人は、驚いた顔をしている。


「はい、そのリブ・クロートです」


「申し遅れました、私はアドオンと申します。それで、王様が私に何かご用ですか?」


「ええ、この国にいる王候補及び将軍に俺の配下になるかこの国から出ていくかの確認をしています」


「え?」


「ん?」


「私でも配下に入れてもらえるのですか?」


「俺に仕える事に抵抗がないなら問題はないな」


アドオンは少し考え込むと片膝を付き


「是非とも配下に入れて下さい」


とお願いして来た。


「うん、とりあえず立ってもらっていいかな?そういうの苦手なんだ」


俺がそう言うとアドオンは困惑しながらも立ち上がる。


「ちなみに種族と職業を教えてもらえるかな?」


「はい、私は人間の回復士です。こちらの世界に来る前は日本で医者をしていました」


おっ?また日本人だ!!

しかも医者だったって?

これはかなり助かる。


「じゃあ、アドオンには医者の役職を与える」


俺がアドオンに役職を与えると白衣姿に変化する。

そして、辺りが眩しく光ると次の瞬間、俺達はmatのセントラルシティにいた。


「おっ?アドオンの城と一緒に飛んで来たって事か?」


目の前には大きくなった病院がある。

俺とアドオンが病院の中に入ると、ライズが驚いた顔で近づいて来る。


「リブ様、突然地震が起こったと思ったら病院が凄く大きくなって色々な設備が」


「ああ、今医者を仲間にしたからね。これからここで働いてもらうアドオンだよ」


俺はライズにアドオンを紹介する。


「あら?そうだったのですね?アドオンさんこれからよろしくお願いします」


「こちらこそ、よろしくお願いします」


ライズとアドオンがお互いに自己紹介をしている。

そういえば、医者って事は死体の解剖とかもできるのかな?


「ねえ、アドオンって死体の死因とかって特定出来たりする?」


「一応出来ますが、こちらの世界での死因を特定出来るかはわかりません」


まぁそうだろう。

でも、何もわからないよりはいいかもしれない。


俺達は、地下のギャルドの遺体がある部屋に向かうと、アドオンに解剖をしてもらう。

 

「原因の確定はできませんが、心臓の破損が大きいので死因はそれでしょう」


さすがは元医者だけあって簡単に見つけるな。

原因は恐らく商人が何かを仕掛けていたのだろう。


それがスキルなのか、呪いなのかはわからないけどこの城に誰かが入り込んでで殺したわけではなさそうだ。

それがわかっただけで今はいい。


「とりあえず、ギャルドに関しては一旦終わりにしよう」


「わかりました。では埋葬か火葬で供養してあげましょう」


「任せていいかな?俺は一度城に戻るよ。アドオンも紹介したいから今日の所は一緒に戻ろう」


そして、俺達は病院を後にすると一度城に戻る事にした。

もう夜になるから、みんなも戻って来ているはずだ。


「おかえりなさいませ。皆様お戻りでございます」


セバスチャンが玄関に迎えに来てくれていた。


「ありがとう。俺も疲れたからそのまま風呂に入るよ」


「リブ様、そちらのお方は?」


「ああ、アドオンだよ。新しい仲間だからみんなあに紹介しておいてくれるかな?」


俺はセバスチャンにアドオンを任せるとそのまま風呂に向かう。

体はそうでもないのだが、精神的に疲れてしまった。


俺は風呂に入ると露天風呂で空を見上げながら今後の事を考える。

王になったのだから割り切れる所は割り切らないと……

全てに一生懸命になってしまうと精神的にやられてしまう。


露天風呂から見る星空はとても綺麗で全てを忘れさせてくれる。


「とりあえず、1人で抱えていても仕方ないな」


俺はそう呟くと、風呂から出てみんなの待つ大広間に向かうのだった。


大広間には全員が揃って俺を待っていた。


「待たせてごめん。とりあえず気持ちの整理はついたからもう大丈夫だよ」


俺がそう言うと、みんなはホッとした顔をする。


「それは何よりです。みなさん心配していましたので」


ケインは嬉しそうにしている。


「それでリブ様?今後の事ですが皆と話し合ってリブ様は内政に携わって欲しいのです」


マーチがそう言うと、みんなが大きく頷いている。

内政とは?建設関係はほとんど終わっているのだが?


「まずはドラゴニュート達との謁見、その後バランの街の処遇、そしてmatの発展を考えて欲しいのですわ」


すっかり忘れてた。

ドラゴニュート達との謁見は明日の10時だ。

バランの街は芸術都市だから、属州にしてマットに娯楽を入れたい。

それにしても、マットの発展とは?


「matの発展って何をすれば?」


「ふふふ、ここを現代日本並みにして下さいね?ミーシャさんとサリーさんも張り切ってますわよ?」


現代日本並み?何それ?ミーシャの顔がニヤけていて逆に不安なんですが?


マーチとミーシャが裏で何か企んでいたのは知っていたが、一体何をさせるつもりなんだろう?


「クリエイトがリブ様の本業でしょ?」


ミーシャがそう言いながら笑っている。

確かに俺の職業は生産職でスキルは基本製造特化だが……


まぁそれは後で確認しよう。


「後、ヨシツネさん達はどうしますか?」


ケインが俺がさらに忘れていた事を聞いて来た。


「ヨシツネか……アドオンも仲間になったし入れてもいいけど、特にやらせたい役職もないんだよな……」


「それなら、いい考えがあります」


セシルが何か考えがあるみたいだ。


「どうするの?」


「はい、遺跡探索部隊としてはいかがでしょう?最近、移籍の地図が溜まって来ております。皆様お忙しく遺跡探索をしている時間が無さそうですので、彼らに探索させてはと思います」


それはいい考えだ。

遺跡探索でドラゴンのカケラも欲しいし、もしかしたら新しいアイテムとか手に入るかもしれない。


「じゃあ、探検家とでもしておくか?」


「いえ、冒険者でいいと思います。リブ様の役職としての冒険者がどうなるのか見てみたいですし」


なるほど、専属冒険者って事か。

それは確かに新しいスキルも手に入りそうだし面白そうだ。


「わかった。じゃあ明日の朝ドラゴニュートとの謁見前に連れて来てくれ」


「了解しました」


そうやって色々話は進んでいき、アイーナ達の食事の支度も終わったので、みんなでご飯にする。

久しぶりに楽しい食事を堪能すると、明日からの事を考え、今夜はゆっくり寝る事にしたのだった。



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