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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
異世界生活編
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8話 製造と召喚スキル

ギートも仲間になった事で、狩りでの素材集めは任せられるようになった。

ケインからスキルの使い方をレクチャーされていたので安心だろう。


ミーシャは、研究所で新しい研究を始めている。

ケインは、この世界に関する本を読み知識を吸収している。


ならば俺は、鍛治場で製造だ。


昨夜は畳の間でみんなで雑魚寝したが、やはり布団が欲しい。


昨日集めた素材を使って羽毛布団の製造を始める。


製造スキルは魔法陣に手をかざして、思い浮かべたイメージを元に作れる物と必要な素材が本に表示される。


そこに書かれている素材を集めて、再度魔法陣に手をかざせば完成するのだ。


素材やアイテムは魔法のバックにしまっている。


ちなみに、魔法のバッグが置いてあった小屋に関する事は、ケインが調べても何もわからず、名称も不明のままだった。

ただ、仲間が増えるとアイテムや本がカウンターに置かれているのだった。


ミーシャを仲間にした時に小屋に入った時は、お金やパズルのピース、資材と研究に必要な素材が置いてあった。

ギートの時は資材と連弩が置いてあった。


どうやら仲間を増やして役職を決めると、資材や素材、後は役職に関係する物が置かれるみたいだ。


未だに、この世界がどこで、俺達が何をしたらいいのかわからないままだが、いつ何が起きてもいいように準備は必要だろう。


そして、中でも今1番わからないのはパズルのピースだ。


これ何に使うんだろう?


今ケインが調べてくれているが、まだ判明していない。

まぁ、その内わかるだろうからのんびり行こう。


そんな事を考えながら作業をしていると、人数分の布団が出来上がった。

布団のようなアイテムは魔法陣で簡単に作れるのに対して、武器や防具は鍛治場で炉を使って、鉄を自分で打たなければならない。


まぁ、その時が来たら頑張ろう。


布団が出来たので、次はベットだ。


和室なのでそのまま敷けばいいのだが、ミーシャからベットが欲しいと要望が出たので全員の分を作る事にしたのだ。


寝る場所も、大広間で全員で一緒に寝るのは流石に落ち着かないので、6畳〜8畳の何個かあった小部屋を各自の部屋として使う事にした。


執務室や研究所にも部屋があるのだが、どうせなら全員で一緒に城に住もうと俺が提案したのだ。


食事は城でしか作れないし、風呂やトイレも作る予定だから、城に住んだ方が楽だと思ったからだ。


ベットは木材と鉄があれば作れそうだったので、サクサクっと魔法陣で作っていく。


そして、人数分の布団とベットが完成し、各部屋に配置していく。


さて、次はお待ちかねのお風呂とトイレだ。

トイレに必要な素材が足りなかったので、今日の狩りで取って来てもらう様にギートに頼んであるから、帰って来るまで作れない。


それならお風呂だ。


風呂は鍛治場ではなく、直接風呂スペースで石材と木材を使って作っていく。

ミーシャとギートもいるから男湯と女湯を作る。


まずは、広いスペースの真ん中に木材を使って仕切りを作る。


せっかくなので、右側を石の風呂に、左側を木の風呂にして、日替りか週替りで入替制にしよう。


そんな事を考えながら石材を取り出して石の風呂を作る。


石を重ねて製造スキルを発動すれば、石同士がくっついていき隙間も埋めてくれる。


そんな感じで20人は入れる大きさの石の風呂が完成した。


次に木の風呂だが、こちらも木材を使ってサクサクっと作っていく。


後は洗い場の方なのだが、鏡と石鹸はミーシャが研究で開発中なので、とりあえず木材を使って洗面器と椅子を作っておく。


と、そんな感じで丁度お風呂が出来上がった時だった。


「リブ様!!」


玄関の方からケインの声が響きわたる。


ケインにはパズルのピースを調べてもらっていたので、何かを見つけたのだろう。


「ケイン何かわかったの?」


俺は、出来上がったばかりの風呂場から大広間を抜けて玄関まで行く。


「はい、パズルのピースに関して調べていたのですが、どうやらあれは………」


急いで来たのだろう、いつもは冷静なケインが息を切らしている。


「うん、とりあえず落ち着こう」


俺はケインに呼吸を整えるように促すと、ケインは深呼吸をして呼吸を整える。


「失礼しました。それであのピースですが、リブ様の召喚スキルで必要なアイテムだと判明致しました」


すっかり、いつも通りのケインから驚くべき報告を受けたのだ。


確かに、そんなスキルは持ってたな〜くらいの俺の態度を見てケインは更に続ける。


「召喚とは、パズルのピースを完成させる事でドラゴンや神獣を召喚して戦う事が出来るらしいのです」


ん?ドラゴン?神獣?


何?その素敵なスキル


「マジっすか?」


思わず友達と会話しているかのような口調になってしまった。


「しかも召喚したドラゴンや神獣は、メンバーに付与する事も出来るとの事です」


ケインは少し笑いながら重要な事を言っている。


「それって俺だけじゃなくて戦闘特化の人をメンバーにしたら強力な支援にならない?」


戦闘があるのかわからないが、モンスターをハントする時にかなり有効なのではないだろうか?


「はい、そうなります」


ケインは、今でこそ参謀をしているが、そもそもの職業は騎士なのだ。

俺が召喚を出来るようになれば、ケインも十分戦力になるという事だ。


2人で顔を見合わせてニヤニヤしていると、狩りを終えたギートが元気良く帰って来た。

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