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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
建国奮闘編
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86話 危機

翌日、チャコとクリオは調査の為に例の街に出かけて行った。

マガストールにクリオにやってもらう予定だった各城の偵察を任せた。


他のメンバーも、先日ケインと打合せた通り、城や狩りに向かって行った。

俺は城に残り、風呂や施設の改良工場を進める。


ヨシツネ達は、まだ仲間として認められていないので、とりあえず街の宿屋で待機だ。

ケインは、セバスチャンやレナード達と休日に関しての話し合いをしている。


フェルノは暇なのか、街中をウロウロしているみたいだ。

この3日で、住民達と仲良くなったらしい。


そして、露天風呂が完成した時だった。

城の偵察を行っているマガストールから通信が入った。


「リブ様、新しい城を発見したのですが、何か様子が変なのですが……」


様子が変?どう言う事だろう?


「様子が変って?」


「城も街も何かの攻撃を受けたようで人が1人もいないのです」


人がいない?そもそも戦争なら街はバリアが張られるはずだけど?


「住んでいた形跡はあるの?」


「はい、人がいた形跡はあります」


人はいたはずなのに、今は誰もいない?


「とりあえず、もう少し手掛りが欲しいな」


「わかりました。調べてみます」


マガストールはそう言うと通信が切れた。

しかし、戦争以外で街や城が壊滅する事なんてあるのだろうか?


「リブ様!!大変です!!」


そんな事を考えていると、今度はギートから通信が入る。

今度はどうしたんだろう?


「ギートか?どうした?」


「マンティコアを倒して近くの街に向かっていたのですが、大きな亀が暴れているんです!!」


大きな亀?


「暴れてるってどういう事?」


「街を破壊しているんです!!住民は逃げていますがかなり危険です!!」


それって、マガストールがいた城と同じでは?


「わかった、すぐに向かうよ」


俺は通信を切るとケインに事情を説明して城を出る。

そしてギート達の所に来ると、目の前に、街を破壊している大きな亀が見えた。


「あれが亀か……住民は大丈夫なのか?」


「はい、全員近くの街に避難しました」


亀は背中に赤い甲羅があり、その甲羅の上には岩のようなトゲが生えている。

口には牙が生えていて建物を噛み砕いている。

足には硬そうな鱗と鋭い爪がある。


「あれ倒せるのか?」


「わかりません……ただ、僕の矢は効かなそうです」


ギートがいつに無く弱気だ。

他のメンバーも無理だと行っている。


「フェルノを呼んでみるか」


「そうですね、私達では倒せそうにないです」


といつもイケイケのミーシャまで無理だと言っている。

そう言うと俺はケインに通信する。


「あっケイン?大広間で寝てるフェルノをこっちに来るように言って欲しいんだけど」


「わかりました。すぐに行ってもらいます」


そしてしばらくすると、フェルノが人型のまま背中の翼を羽ばたかせて飛んできた。


「リブよ、あれをどうにかしたいのか?」


フェルノは到着するなり俺にそう言ってきた。


「ああ、放置しておくとマットも危ないからな」


「ふむ、あれは街食いのラヴァタートルだな」


「街食い?」


「ああ、四聖獣の1匹だ。しかし珍しいな、ラヴァタートルは滅多に出てこないのだが……」


「そうなのか?と言う事は人為的な何かが絡んでいるとか?」


「そこまではわからないが、少なくともあいつの意思ではないだろうな?」


「なぁ、フェルノってモンスターと話とか出来ないのか?」


「会話はできないな、知恵のあるモンスターなら別だが」


知恵のあるモンスターなんているのか?

俺は疑問に思ったが


「じゃあ、やるしかないか」


俺はフェルノと共に戦闘を開始するのだった。



---------------------------------------------------------------------------


その頃、ノエルはロイと一緒に例の街にいた。

ケインに頼まれてチャコとクリオを連れ戻すためだ。


「ケインさんがかなり慌ててたけど、チャコさんがいて危ない事なんてあるのかな?」


「どうでしょう?でもケインさんが私達を派遣したと言う事はかなり危険なのでは?」


ノエルとロイは街の中を歩きながらチャコ達を探す。

すると、宿屋の前で戦っているチャコを見つける。


「チャコさん!!」


ノエルとロイは急いで助けに入る。

チャコの隣でクリオは傷つき倒れていた。


「これはどういう状況ですか?」


「向こうにバレバレだったみたい……いきなり攻撃されちゃって……」


チャコもギリギリ立っている状態だった。


「それにしても、チャコさんが倒せないなんて」


「なんか力が出ないのよね……この街全体に結界が張られているみたい……」


ロイがチャコと話をしている間、ノエルがクリオを回復している。

しかし、うまく魔法が発動しなかった。


「これはこれは、可愛らしいうさぎさんまでいらっしゃる」


気持ち悪い顔をした男が、いやらしい目でチャコとノエルを見る。


「きもっ!!なんなの?こいつ!!」


ノエルはその男を睨みつける。


「私はギャルドと言います。この街の代表ですよ?」


ギャルドは、そう言うと舌舐めずりをしている。


「チャコさん……ノエルさん……に……逃げて下さい……」


クリオはよろけながら立ち上がると、ロイの横に並ぶ。


「おっと、貴方達は犯罪者ですので、これから裁判を受けてもらいますよ?さぁ、そこの男達は死刑で、女性達は私の部屋に連行しなさい!!」


ギャルドがそう言うと、ゴツい男達が前に出る。


「ロイさん……気をつけてください……こいつら変なスキルを使います……魔法が一切効かないんです……」


クリオにそう言われたロイだが、そもそもロイは魔法を使えない。


「では、クリオさんは2人を護衛しながら街を出てください。私がここで食い止めます」


ロイは腰から剣を抜くと、ゆっくりと構える。


「お気をつけください」


クリオはチャコとノエルを連れて街の外を目指す。

しかし、傷が癒えていないので、足を引きずりながらなのでスピードが出ない。


「こいつは後でいい!!先ずはあいつらを逃すな!!」


ギャルドはロイを無視して、チャコとノエルを追うように指示を出す。


「そうはさせません!!」


ロイは横を抜けて行こうとする男達を吹き飛ばす。


「おや?スキルは使えないはずですが?まぁいい、どうせ死刑なのだからやってしまえ!!」


ギャルドの指示に男達の体が変化する。

更に大きくなり、鱗のようなものが浮かび上がる。


「龍人?しかし、一般人が龍人になることなんてあるのでしょうか?」


ロイは、一瞬困惑したがすぐにクリオ達の前に立つ。


『高速剣!!』


そのまま、男に斬りかかる。

しかし、ガキン!!と言う音と共にその剣は受け止められてしまう。


「硬いですね……」


「はっはっはっ!!そいつらに剣は効かないですよ?」


ギャルドは狩りでもしているかのように楽しそうだ。

そして、ロイの剣を掴むとそのまま叩きつける。

ロイはそのまま気絶してしまった。

それでも、何とか街の入口まで来たのだが、そこで3人の足が止まる。


街の入口が封鎖され、更にゴツい男達が3人で守っているのだ。


「マジか……せっかくここまで来たのに……」


クリオは膝をついてしまう。


「残念でしたね。追いかけっこはここで終わりです」


「くそ!!こうなったら2人だけでも!!」


『ダブルアタック!!』


クリオは門の前にいる男達に向かって行く。

しかし、あっさり受け止められてしまい、両手を掴まれるとそのまま地面に叩きつけられてしまった。


「ノエルさんだけでも逃げて!!」


『ハイディング!!トンネルドライブ!!』


チャコは気配を消して男の後ろに回り込むと、首に短剣を突き刺す。

しかし、その攻撃は全く効かず、逆に捕まってしまった。


「いや!!離して!!」


その隙にノエルも捕まってしまっていた。


「よし!!そのまま私の部屋にお連れしろ!!」


ギャルドは下衆な笑みを浮かべると、屋敷に向かって歩き出す。


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