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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
群雄割拠編
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77話 第1戦勝利

ロジットは混乱していた。

こちらの世界に来てから多くの城を攻撃し続けてきた彼は、一度も負けた事がない。


ロジットにとって、こちらの世界の城主など取るに足らない雑魚ばかりだった。

しかしそれは、転生した先でやっていたゲームの知識だけで勝っていたに過ぎない。


彼は、アメリカでRTSゲームをやりこんでいた。

そのゲームでは彼は上位ランカーだったのだ。


しかし、彼は今の状況が把握できないでいた。

自分が劣勢に立たされる事など、想定していなかったのだ。


負けない自信があったからこそ王城に攻めてきたのだ。

だが、彼の軍隊はたった今、目の前で壊滅してしまった。


こんなはずではなかった、王城を占拠した小物を排除して自分が王になる予定だった。

だからこそ、この状況を素直に認められないでいた。


「あり得ない!!これは何かの間違いだ!!こうなったら俺様があいつらを」


そう言うと、ロジットは前に出る。

その後ろから2人の将軍がついて行く。

そして、城壁の上にいる男を睨むのだった。


--------------------------------------------------


俺は、城壁の上からロジットを見る。

壊滅した軍隊の中を通って城壁の前で俺を睨んでいる。


しかし、そこにケイン達が立ちはだかる。

俺が一騎討ちを提案したのだが、却下されてしまった。

王になる人間が簡単に前線に出るのは控えて欲しいとの事だ。


まぁ、ケイン達も強くなっているから大丈夫だとは思うが、もしもの時は俺が出て行こう。

そう思っていると、ケイン達とロジット達の戦いが始まった。


と、その時だった。

遠くに砂煙が見えた。

俺は望遠鏡を取り出し砂煙の方向を見てみる。

そこには真紅のバラが描かれた旗を掲げた大軍勢がこちらに向かってきていた。


「あれはヤバいな、今ここにいる戦力だけでは勝てないだろう」


俺が、隣にいるノエルにそう言うと

ノエルも望遠鏡を覗きながら焦っていた。


「あの軍隊がこちらに来る前に、マットの軍が間に合えばいいのですが」


マットの軍が来ればなんとかなるかもしれないが、ここからはまだ見えない。

とりあえず考えても仕方ないので、まずはケイン達の戦闘が優先だ。


ロジットの2人の将軍とはマーチ、チャコ、ウェンツ、ライズそしてマーチンさんとワイズさん、ゲーリックさんが戦っていた。


ロジットにはケイン、ミーシャ、ギート、マガストールが対応していた。


過剰戦力かもしれないが確実に勝つ為だ。

マーチ達の方はこちらが優勢だ。

チャコとマーチンさんの前衛にマーチ、ウェンツが後方から支援している。

ワイズさん、ゲーリックさんも隙を見て攻撃を仕掛けている。

上から見ている限りこっちは間もなく決着するだろう。


問題はロジットの方だった。

ケイン達も十分健闘しているのだが、一進一退の膠着状態なのだ。


どちらも決め手に欠けていた。

ロジットの攻撃をケインが受け止めミーシャとマガストールが攻撃を仕掛けている。

ギートも後方から支援攻撃をしているのだが、ロジットには効いていないのだ。


逆に、ロジットの攻撃もケインの大盾を突き崩すほどの威力はなく、双方ダメージがないのだ。

あまり時間をかけてしまうと大軍勢が到着してしまう。


どうしようか悩んでいると、ノエルが声を上げる。


「リブ様!!マットの軍が見えて来ました!!」


そう言われて、ノエルが指差す方向を見ると先頭にカイザーの騎兵隊とサリーの魔導兵団が爆走していた。


「なんかすごいスピードじゃない?あれどうなっているの?」


俺が不思議に思っていると


「そういえばさっきマットに戻った時に、なんかサリーさんがカイザーさんに頼まれて馬の機動力を上げる装置を開発したとか言ってました」


とノエルが思い出した様に教えてくれた。

って……馬の機動力を上げる装置?何それ?



サリーもミーシャの影響で大概になってきたな……

そんな事を考えていると、マーチ達の勝敗がついた。

ロジットの2人の将軍は気絶して動かなくなったのだ。


ケイン達の方もミーシャの攻撃を受けてロジットは膝から崩れ落ちる。

これでロジットは敗北した。


しかし、大軍勢はすぐそこまで来ている。

王城攻防戦の残り時間30分……


------------------------------------------------------------


マーチとチャコは2人の将軍を目の前に作戦を立てる。


「私が前で止めておきます。マーチさんは後方から支援攻撃をお願いします」


「でもそれではチャコさんも巻き込まれてしまいますわ?」


「それでしたら1人は私達が請負ます」


「マーチンさん?どうしてここに?」


「クーパーさんからリブ様のお役に立つ様にと、もう1人の召喚士レオンさんが出現したので焦ったのでしょうけど……」


「なるほどですわ。それでは右の将軍をお願いします。パワー戦は苦手ですの」


「了解しました。ゲーリックさん大丈夫ですか?」


「問題ないです。ワイズさん行きますよ」


マーチンとチャコは前に出ると、戦闘体勢を取る。


「さて、やりますか!!」


「そうですね、リブ様に勝利を!!」


そう言うと、真っ直ぐ相手に向かって行く。


『ハイディング!!』


『トンネルドライブ!!』


チャコは相手の目の前で姿を消すと背後から攻撃を仕掛ける。


「ぐわっ!!」


突然背後から攻撃された相手は、モロに喰らってしまう。


『ユピテルサンダー!!』


そこにマーチの魔法が炸裂する。

相手は何も出来ないまま、その場に倒れ込んでしまった。


--------------------------------------------------


ケインはロジットの剣を受け止めながら考える。


このままではジリ貧なのだ。

ロジットの攻撃は効かないが、こちらも決め手に欠ける。


ミーシャとマガストールの攻撃は躱されるか受け止められてしまうのだ。

ギートの攻撃も、剣で落とされてしまう。


「このままでは決着がつかないですね」


他にも攻めてくるかもしれないので、ケインとしては短期決着をつけたい。

しかし、お互いに有効打が見当たらなかった。


「ケインさん!!次の攻撃を受け止めたら槍で攻撃してください!!」


その時、後ろからミーシャの声が響いた。

ロジットにも聞こえているのだが、作戦だろうか?


ケインは言われるがまま、ロジットの攻撃を受け止めると、


『スピアクイック!!』


と、ロジットに向けて槍を突き出す。

しかし、先ほどのミーシャの声を聞いていたロジットは難なくその槍を躱す。


すると、交わした先に気配を消したマガストールが現れ、ロジットを羽交い締めにする。


「何!!」


ロジットはいきなり行動を制限されて困惑する。


「マガストールさん!!そのままでお願い!!」


ケインの後ろからミーシャが飛び出すと


『阿修羅爆裂拳!!』


とロジットを滅多打ちにする。

さすがのロジットもこの攻撃には耐えられず膝から崩れ落ちるのだった。



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