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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
群雄割拠編
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74話 新しい属州都市

驚く俺達を他所に、マリアーネは畑から出て俺の前に跪くと、話を進める。


「失礼致しました。改めまして、私はこの村の長をしております、マリアーネと申します。

この村は見ての通り農業都市でございます。ここの人口は約1000人でございます。申し訳ございません、先程はリブ様を試す為に嘘をついておりました。これからは誠心誠意お仕えさせて頂きたく思います」


マリアーネは俺に仕えてくれると言ってくれた。

これでマットの食料事情が一気に改善されるだろう。


「ありがとうございます。これでマットは更なる発展が出来ます。今後は属州都市としてマットに入ってもらいます。しかし、何故わざわざ嘘をついてまで試したりしたのですか?」


「ここには多くの盟主さんがいらっしゃいました。しかし、皆この風景を見るなり街じゃないのかと、馬鹿にして笑いながら帰って行くのです。私達は話し合いをして、本当に自分達を必要としてくれるお方に仕えようと決めました。ですので、ここに来た盟主で私達の価値をわかってくれる方を待っていたのです」


なるほど、街と比べれば農村なんて価値が無いと思う盟主が多いのか。


「それは辛い思いをしましたね……俺の都市ではそんな思いはさせない事を約束しましょう。マットでは住民は全員俺の家族として扱いますから安心してください」


「なんと!!そこまでおっしゃる盟主様は初めてでございます」


マリアーネは驚きながらも、更に深く頭を下げる。


しかし、今は遠征中なのでここにマットを転移させるわけにはいかない。

とりあえずケインに連絡してみよう。


「あっケイン?今すごくいい感じの農村を手に入れたんだけど、どうしよう?」


俺は本を開くとケインに通信する。


「え?農村ですか?リブ様……そんな大事な事を服飾品を買ったみたいな言い方しないでください……」


ケインに呆れられてしまった。

まぁそんな事より、この村を統合する方が先だ。


「それで、統合したいんだけどここがどこなのかわからないから、マットを転移させるのはどうかと思って」


俺は気にせず話を進める。


「それでしたら、都市ワープのアイテムがありますのでそれで村をこちらに移動させてください」


都市ワープ?何そのアイテム……聞いた事ないけど?

俺が困惑していると


「先日のミノタウロスがドロップしたのですが、使い道がなかったのです。すみませんが、ノエルさんかミーシャさんが一度ワープで取りに来て頂けませんか?」


ケインにそう言われて、ノエルがワープでマットまで取りに戻る。

そして、すぐにアイテムを持って帰ってきた。


「マリアーネさん、この村をマットの近くまで飛ばしますがいいですか?」


俺がそう言うと、マリアーネはコクンと頷き安全な場所に移動する。

それを見た俺は、都市ワープのアイテムを使う。

すると、農村は一瞬でマットの隣に移動した。


「成功したな、しかしこのアイテムは遠征に必要だな。もしいい街が見つかったらこれで移動してくればいいんだから」


「それでしたら、ミノタウロスを大量に狩りましょう」


ミーシャは嬉しそうだ。

俺達は6時間前に出たばかりの陽炎城に戻ると、転移の書で農村を統合する。


農村は住宅区の隣に配置された。

名前は、属州都市ラティフンディアとした。


ローマ帝国時代の大農園の名前だ。

後の事をケインに任せて、俺達は農村があった場所に範囲ワープで移動して遠征を再開する。


後2時間くらいで日が暮れてしまう。

今日泊まる街を探さなければ。


アルクストリームで周りを確認して、1番近くにあった街の外に降りる。

そして、街に入ると宿屋を探す。


今度は、普通の街だった。

しかし、なんとなく不思議な感じがした。


宿屋はあるのだが、食堂がない。

商店もあるが、アイテムは売っていない置いてある物は装飾品と美術品だけだった。


「ここは芸術都市なのかな?それにしても食べ物がないのは予想外だった」


「ですね、楽しみにしていたのですが」


クーパーさんが残念そうにしている。

ここの住民に聞いてみたのだが、皆一様に口を閉ざす。


「なぜみんな何も教えてくれないんだろう?ノエルのスキルでもダメだし」


「どうしてでしょう?代表に関しても教えてくれませんし」


とりあえず、この街で1番大きな屋敷に行ってみる事にした。

街の奥に一際大きな屋敷があった。


庭も広く、この街に相応しくない建物だ。


「ここが代表の屋敷かな?」


俺が中に入ろうと鉄でできた大きな門を開けようとしたその時だった。


「ここは立ち入り禁止です。おかえりください」


と、がっちりした体格の大男に追い返されてしまった。

うん、やっぱりおかしいよね?


今までの感じだともっと友好的だったはずだ。

この街は排他的な雰囲気ばする。


俺の知る物語なら、通常こういう場合は調べたりするのだろうが、俺には全く興味がない。

別に相手にされないなら、無理に首を突っ込む必要はないのだ。


この街はこういう所なんだと割り切ってしまえばいい。

俺達は宿屋に戻ると、宿泊をキャンセルしてノエルのワープでマットに戻るのだった。


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