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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
群雄割拠編
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68話 魔導兵器完成?

魔導兵器は前回よりゴツくなっていた。

よりドラゴンっぽくなっていて手も付いている。


「この手は何に使うの?」


「さぁ?足があるなら手も欲しいよねってミーシャはんが……」


機能性はないのか……

それなら掴めるようにしよう。

戦争以外でも使えるかもしれない。


そう思って、操縦席に乗り込んでみる。

両手を使ってレバーの様な物で動かす仕組みらしい。



前後左右に動かせるレバーでイメージは現代にあった重機の様な感じだ。


「動かしてみていい?」


「どうぞ」


俺は始動ボタンを押すと、キュイーンっと魔導兵器が起動する。

おお〜なんか感動する。


右手のレバーは、前に倒すと前進して後ろに引くと後退する。

左右に倒すとアームが動く。

左手のレバーは、右に倒すと右に旋回する。

前に倒すと攻撃で、後ろに倒すと風魔法で突進するらしい、ここでは危険なのでやらないが……


「それで、ストップの方法ないと?」


「です。物凄い加速なんで、乗ってる人も必死にしがみつかないとやし、レバー操作なんてやってる暇ないですわ……」


サリーは試運転で死にかけたらしい。

それほどの機動力が必要だったのか甚だ疑問なのだが、ミーシャに意見出来るはずも無くそのまま放置されてしまったとの事だった。


思いつきで開発するミーシャは後先考えないみたいだ。

うーん……どうしよう?


「フットペダルを付けて逆噴射させるとか?」


「それはいいかもしれまへんが、乗ってる人のGがヤバい事になりまっせ?」


Gとは、標準重力加速度を基準とした、加速度の単位の事だ。

って難しい事を言っても意味不明なので、物凄い抵抗だと思って貰えばいい。


「確かに……しかもコクピットも何もないからね……顔面が痛い上に最悪気絶しちゃいそう……」


「ですわ……ワイはそれで気絶しましてん……凄まじいジェットコースターに乗っとる気分になりますわ……」


それは死に目に遭うわけだ……

もう、サリーはミーシャの実験体だな……


「じゃあさ、まずコクピット作らない?」


「いや……それはカッコ悪いって却下されましてん……」


ミーシャよ……どこまでワガ……

コホン、これ以上はやめておこう。


「それなら風除けは?」


「それも……」


そうなんだ……

これは手詰まりになるわけだ……


「それなら、これに合ったデザインのコクピットを作ればいい。ミーシャが納得する様なやつを」


「いや……あの魔導兵器には付いてないでっしゃろ?そこが問題ですねん……」


忠実に再現したいわけか……


「困ったな……〇式とか、リ〇〇ア専用みたいに顔みたいの付けてそこにこっそり風除け付けちゃうとか?」


「それは、ええ考えや!!そうしましょ」


そして俺達は、更にゴツい魔導兵器を作ると、座席の位置を少し下げて流線型の風除けを作った。

そして、頭のところに中の風魔法を付与した魔法石を6個設置したのだった。


それを、城の外まで運び出すと、試運転を始める。

搭乗者はもちろんサリーだ。


「結局ワイでっか……」


サリーが何か言っているが俺には聞こえない。

ん?スルーしてないよ?多分、きっと、そうだろう。


そして草原で勢いよく突進していくサリー。

次の瞬間、中の風魔法が発動して逆噴射されると機体はゆっくり減速……しなかった……

機体はそのまま後ろ向きに1回転して頭の部分から強く地面に叩き付けられる。


あれ?おかしいな?

俺のイメージでは、ゆっくり止まるはずだったのに……

そう思っている操縦席から、よろよろとサリーが這いだしてきた。


「危うく、味方に殺されるとこでしたわ……」


サリーは耐性のお陰でなんとか無事みたいだ。

でもなんでだろう?


あっ!!そうか!!

普通に考えればわかる事だった。

高出力の風魔法1機分の勢いを頭に付けた6個の中魔法で止めようとした時、頭に集中させた6個の中魔法の方が強いのだ。


当然、上だけ急ブレーキがかかれば、後ろ向きに1回転すると言う事なのだ。


「サリー、ごめん……」


俺はサリーに謝ると、今度は頭の魔法石を2個にして両足に2個づつ配置する。

これでバランスは良くなるはずだ。


「よし!!次行ってみよー!!」


俺が元気よくそう言うと


「なんかそんなん子供の頃テレビで見ましたわ」


とサリーは苦笑いしながら搭乗する。


「ほな、行きまっせ!!」


そして、また風を切って走り出す。

ある程度進んだ所で逆噴射すると……


今度は、ピタッと止まる。

おや?ゆっくり止まるはずだったのに、普通に止まったよ?


あれ?これって成功なんじゃない?

またしてもイメージと違ったのだが、今回は大成功だった。


まぁ、結果オーライという事で。

サリーは、方向転換すると今度は俺のいる方に突進して来る。

俺の近くまでくると、逆噴射でピタッと止まる。


「大成功だな。Gはどう?」


俺がサリーにそう聞くと


「問題ないですわ、これ気持ちいいでっせ?」


と嬉しそうに答えた。

これでGの問題とストップの問題は解決された。


後は、エンチャントする魔法だけだ。

前回はファイヤとウォーターをエンチャントしてあったのだが、思ったより火力が出なかったそうだ。


なので、今回は俺の魔法をエンチャントしてみる事にした。

まずは、普通サイズの魔法石にライトニングサンダーをエンチャントしてみる。


すると、魔法石にヒビが入ってしまい上手くいかなかった。

そこで、ひと回り大きなサイズの魔法石にエンチャントしてみた。


今度はしっかり入ってくれた。

それを、胸の辺りにはめ込むと、サリーがレバーを前に押し込む。


胸の魔法石から真っ直ぐ前に向かってサンダーが放たれる。


ちなみに、この魔法石の制御はサリーの魔法兵器開発スキルで特殊な回路を組み、レバーを押し込むとスイッチが押されて、魔力が魔法石に伝わり詠唱と同じ効果が発動されるとサリーが熱弁していたのだが、俺には難しくてよくわからないので、適当に聞き流していた。


「おお、成功だ」


俺が喜んでいると


「あきまへんわ、1回しか撃てまへん」


とサリーが頭の上から俺に伝える。


「そうか、前回のファイヤは何回撃てたの?」


「3回ですね」


でも、1回の威力が違うんだからいいんじゃない?と思っていると


「エクス何ちゃらやったら1回でもええと思いますけどね」


とサリーがまさかの爆裂魔法を要求してきた。


「でも、特大サイズの魔法石が必要じゃない?」


俺がそう言うと


「ほな、取りに行けばええですやん?」


とサリーは簡単に言う。

特大サイズの魔法石なんてどこで採れたっけ?


魔法石は確か……

そうだ、宝石が採れた岩山にあったはず!!

しかし、この辺りに岩山は存在していない。


「一度、天守閣に戻って望遠鏡で探してみるか」


そう言うと、魔導兵器を格納する為に兵器開発工場に戻る。

工場内では、相変わらずミーシャとウェンツが飛行型魔導兵器を作っていた。


「あら?戻ったのですか?」


気がついたミーシャがこちらを振り返る。

そして代わり果てた魔導兵器を見ると


「これってリ〇〇ア専用じゃない?すごい!!カッコイイ!!」


と、俺とサリーが作った魔導兵器に感動していた。


「ああ、これで加速度に対する耐性と急ストップの問題は解決したよ。後は俺のエクスブロードをエンチャントすれば完成かな?」


「ええ、すごい!!さすがリブ様!!それで?エクスブロードはどうやってエンチャントするの?」


ミーシャは興奮しながら聞いてくる。


「ああ、特大サイズの魔法石じゃないと耐えれないみたいだから、岩山を探して採りに行こうと思って」


俺がそう答えると、ミーシャの顔が曇る。


「岩山ってあいつの所だよね?あの忌々しいライオンヘッド!!」


ミーシャはマンティコア戦の敗北を思い出していた。

しかし、ライオンヘッドって……

まぁ間違いではないのだが、マンティコアって言ってあげて……

俺がそんな事を考えていると


「私も連れて行ってください!!あいつにリベンジしたいの!!」


と急に怒りながら、一緒に行くと言い始めた。

俺にとっては忘れていたレベルの事だったのだが、ミーシャにとっては忘れられない事だったみたいだ。


「いいよ、とりあえず今から天守閣で探して明日一緒に行こう」


もう16時を過ぎているので、岩山散策は明日にする。

そもそも岩山を見つけるのが先なのだ。


俺はそう言うと、工場を出て天守閣に向かう。

そして、望遠鏡で辺りを見ていると、かなり遠いが城らしきものが見えた。

その近くに岩山らしきものがある。

あそこまで行くのにかなり時間がかかりそうだな?


とりあえず、岩山は見つかった。

後は移動時間とそこにある城の存在が気になるが、とりあえず後で相談してみよう。


俺は、そう思いながら大広間に戻るのだった。


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