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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
群雄割拠編
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65話 称号×ヒミツ×解明?

ペリュトンを倒すと、ミノタウロスを目指して頂上に向けて歩き出す。

しかし、山頂まで行く道がなかった。


「これどうやってのぼるんだろう?」


俺達は周辺を探索してみる。

と……その時だった。


「避けてください!!」


ギートの声が響く。

俺の隣にいたクーパーさんが、突然倒れる。


「「ヒール!!」」


ミーシャとノエルが咄嗟に回復をする。


「ありがとう。何とか大丈夫です」


クーパーさんは、ゆっくり立ち上がると後ろを振り返る。


「え?2体目?」


そこには、まさかのペリュトンが立っていた。

ここは俺がやるか?そう思ったのだが


「今日は私達の成長を見せる日ですよ?」


そう言うと


『挑発!!』


『ヘビーボディ!!』


とカイザーが前に出て、大盾でペリュトンを受け止める。


「そうですよ」


『チャージナックル!!』


とネージュが強烈なパンチを繰り出す。

ペリュトンは首を捻りながら後退すると


『ダブルアタック!!』


とチャコの攻撃がペリュトンの頬を掠める。


『チャージアタック!!』


そこに、ギートの矢が光ながら目に刺さる。

そして、痛みにもがいているペリュトンに


『ホーリーライト!!』


とノエルの魔法が下からダメージを与える。


『チャージアタック!!』


そこにロイがペリュトンの胴体を切り付ける。


『アスペルシオ!!』


『ソニックウェーブ!!』


ノエルが、カイザーの槍に聖属性を付与すると

空に逃げようとするペリュトンに向かってカイザーが止めを指す。

ペリュトンは何もできないまま、泡となって消えて行くのだった。


「凄い連携です……私達はまだまだですね……」


セシルはその連続した一連の攻撃を見て経験不足を痛感していた。


すると、戦闘に参加していたメンバーの体が光始める。


「もしかして称号アップ?」


それは、何回か見たことのある光景だった。

これで6人は新しいスキルを手に入れたはずだ。


「おめでとう!!」


俺は6人を祝福する。

やはり、称号アップにはある程度の経験値が必要なのだろう。


最初の称号アップの時はケインの特訓で出来た事を考えると、モンスターだけでいいのか、戦争での経験も必要なのかは、今後検証が必要だが少なくとも何かしらのトリガーがあるのは間違いない。

俺は、そう確信したのだった。


その時だった。

ドーンと言う音と共に、鉱山に大きな穴が開く。


そこには、洞窟が出現していた。

俺達はその洞窟に入り、先に進み洞窟を抜けると山の反対側に頂上に登る道があった。


「さぁいよいよボス戦だ。油断しないようにね」


俺はケイン達にそう声をかけると


「次は私達が称号アップする番ですね」


とケインは微笑みながら返してきた。

その顔には油断はなく、気合い十分とも受け取れた。


そして、頂上に着いたのだがそこにミノタウロスの姿はなかった。

どういう事だろうと思っていると、


「いえ、そこにいます」


とギートがそう言った。

その言葉に反応するようにケインが周りを見回すと、鉱山の一角に向かって行く。


『挑発!!』


そして、何もいない壁に向かってヘイトすると、ドーンと鉱山の壁が崩れて牛のモンスターが突進してくる。


『オートガード!!』


そして、その突進を大盾で受け止める。

そのタイミングで、パーティーメンバーが散開する。


『氷閃拳!!』


マガストールが、ケインの隣からミノタウロスに攻撃を仕掛ける。

その攻撃を受けたミノタウロスは頬が凍りついている。


しかし、そんな事はお構い無しにそのまま持っている大斧を振り回す。

マガストールは、それを後ろに飛んで避ける。


ケインも、大盾を構えたまま後退りする。


ミノタウロスは、フーッと息を吐くとパーティーメンバーを威嚇するように睨む。

メンバー達はその威圧に、一瞬動きを止めてしまった。


すると、その一瞬を見逃さないようにミノタウロスが突進してくる。


『ファイヤーウォール!!』


サリーは咄嗟に自分の前に炎の壁を作る。

しかし、ミノタウロスは止まる事なくサリーを突き飛ばす。


「ぐはっ!!」


飛ばされたサリーは鉱山に激突すると、そのまま倒れる。


『ヒール!!』


ミーシャは慌てて回復魔法をかける。

サリーは、何とか気を取り戻して立ち上がるが、足元がおぼつかない。


しかしミノタウロスは、サリーには目もくれず、次のターゲット目掛けて大斧を振り下ろす。

ガシンッとケインがその大斧を受け止めると


『ヘビーボディ!!』


と体を硬くして踏ん張る。

ミノタウロスに狙われたマーチは、ケインが割り込んできた事でなんとか助かったのだが、驚いて呆けてしまった。


「マーチさん!!しっかりしてください!!」


ケインは大斧を受け止めながら、大声でマーチに声をかける。

その声に、我に帰ったマーチは急いでその場から離れる。


『スピアクイック!!』


ケインが大盾の横から、ランスで攻撃を仕掛けるとミノタウロスはそのランスを大斧で受け止める。

そして、力任せにそのランスを振り払う。


ケインは、その力に負けて飛ばされそうになるが、そこにマガストールが後ろからケインの体をがっしり掴み踏ん張ると弾き飛ばされるのを防ぐ。


「マガストールさんありがとうございます」


マガストールは、ケインのお礼に軽く頷くとケインを離し、そのままミノタウロスの胴体をがっちり掴む。

そして、軽くジャンプすると


『パワーボム!!』


とミノタウロスを地面に叩きつける。

さすがのミノタウロスもこれは効いたようで、起き上がれない。


マガストールは後ろにいるマーチをチラッと見ると、すぐその場から離れる。


『ロックレイン!!』


マーチが魔法を唱えると、ミノタウロスの上から大きな岩の塊が雨のように降り注ぐ。

その岩はドスンッと、ミノタウロスの上半身に当たっては砕ける。


「ギャオー!!」


と、ミノタウロスは苦悶の声を上げるが、致命傷には至っていないようだった。

岩の雨が降り止むと、砂煙の中に、ミノタウロスが立っていた。


『阿修羅爆裂拳!!』


そこに、ミーシャが大業を繰り出す。

ミノタウロスは、その攻撃を直撃で食らいそのまま泡になって消えて行くのだった。


ドロップ品を拾っていると、5人の体が光出す。

ここでも称号アップだ。


そして、全員の称号アップが終わる。

すると、俺の体が光出した。


戦闘に参加していないのに、何故か俺も称号がアップしたようだ。

俺が不思議に思っていると、頭の中に声が響く。


『10人の配下の称号が2次職に達しました……盟主称号上昇の条件を満たしました』


なるほど、盟主の場合は配下の称号が関わってくるわけだ。


「リブ様?」


ケインが不思議そうな顔で俺を見ている。


「俺の称号アップには、みんなの称号アップと人数が関係あるみたい」


俺は頭の中の声をそのまま伝える。


「そういう事でしたか。では最初の称号アップも戦闘ではなく、我々も称号アップしたからリブ様の称号が上がったという事だったのですね?」


ケインも納得していた。

そして、お決まりの鉱山が消えてただの草原に戻る。


こうして、俺達は無事ミノタウロスを倒して、称号アップも完了したのだった。

そして、クーパー達は3人で話をしている。


まぁ、とりあえず城に戻ろう。

俺達は、笑顔で陽炎城に戻るのだった。



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クーパーは、ずっと驚きっぱなしだった。

マットのパーティー狩りが気になって、好奇心で見学したかっただけなのだが、その連携や技術に感心したのと同時に恐怖も感じていた。


そして、1番驚いたのは称号という聞いた事もないものの存在をこの人達は当たり前のように話をしている。

しかも、それが目の前で11人も上がったのだ。


「ね?やっぱりここに入った方が絶対いいと思うの」


クーパーは鉱山が消えた後、マーチンとコウリュに小声で話かける。


「ですね、開発力に加えてあの団結力、そしてあの戦力は是非仲間になりたいと思ってしまいました」


マーチンも同意している。


「開発力って何?それはわからないけど、あの戦力とは戦いたくはないですね」


コウリュも友好関係を結んだのは正解だったと言っている。


「コウリュも今日はマットに泊めてもらいましょう。絶対驚くから……というか帰りたく無くなるよ?」


クーパーはそう言うとリブに許可をもらいに行く。

もちろん、返事はokだ。


しかも今日はメンバーの新しい称号やスキルの話も聞けそうだし、きっと宴会だろうと思っている。


「あそこのお酒美味しいのよね」


クーパーは1人夜の宴会の事を考えながら陽炎城に戻るのだった。




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