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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
群雄割拠編
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64話 新たな技とメンバーの成長

俺達19人は鉱山の前にいた。

しかし、改めてこうして見るとかなり壮観だな。


「みんな準備はいいかな?頑張って欲しいけど、絶対無理はしないように。危ないと思ったらすぐに後退するように。パーティーメンバーは決めたけど、ここには他の仲間もいる事を忘れてはいけない。俺達は全員でマットなんだから」


俺はみんなに向かって、大事な事を伝える。


「今日は、リブ様に私達の成長をお見せしたいと思います」


珍しくケインがやる気満々だ。

他のメンバーもいつも以上に気合が入った顔をしている。


俺は1番後ろから、鉱山に入る。

雑魚を全員で倒しながら先に進むと、洞窟の奧から龍の下半身に4本角のモンスターが現れた。


「あれが夜叉か、最初のパーティーはカイザーとフランとウェンツだったな」


そして3人が前に出る。

このパーティーは、タンク役のカイザーに連携して、後衛のフラン、ウェンツがどこまでやれるかが鍵になる。

フランとウェンツは、当然初パーティー戦だ。

一応、念のため回復職の3人にはフラン達から少し離れた場所で待機して貰っている。


「行きます!!」


カイザーはそう言うと


『挑発!!』


と、夜叉をヘイトする。

が、次の瞬間カイザーは横に避ける。


おっ?受け止めるんじゃないんだ?

おれがそう思っていると、夜叉が口から水のブレスを吐いた。


あーなるほど、夜叉は猪突猛進型ではないんだ……

一度戦った経験があるカイザーじゃなかったら、あれをモロに食らってたな。

そう、感心しながら見ていると


『ウィンドカッター!!』


とウェンツが魔法を放った。

夜叉は体を後ろに反らしてその魔法を避けると、ウェンツに向かって水の塊を放つ。


その水球をカイザーが大盾で防ぐと、


『サンダー!!』


今度はフランが夜叉目掛けて雷を落とす。

夜叉はその雷を左側に躱すと力を溜める。


そしてゴゴゴゴッと音がすると、津波が押し寄せて来る。

おっと、これは俺達も危険だ。


洞窟内に大きな波が出現するという、なんてミスマッチな展開なんだろう?

俺達はそう思いながら岩の隙間に身を隠す。


津波は俺達の横を過ぎると消えて行く。

なるほどね、これも魔法なんだ。


そして、3人を見るとカイザーの大盾の後ろにフランとウェンツが身を潜めていた。

が、フランが顔を上げるとニヤッと笑ったように見えた。


『ウィンドカッター!!』


今度はフランが風魔法を放つ。

そして、夜叉が体を反らした瞬間


『ウィンドブレス!!』


とウェンツが何故かカイザーに向かって魔法を放つ。

え?裏切り?


俺が混乱していると

カイザーが大盾をサーフボードのようにして、その風に乗って夜叉に向かって行く。


『連撃!!』


カイザーは上体を反らしたままの夜叉に槍を突き刺す。

そして夜叉は、泡になって消えて行くのだった。


「今の何?」


俺はカイザーに聞く。


「津波を防いでいる時にフランさんから提案されまして、やってみたら上手く行きました」


「ウェンツに中レベルの風を起こしてもらい、カイザーさんがそれに乗るという合体技です」


フランがニヤけた原因はこれか

まさか、戦闘中に新しい技を作るとか、凄いな。


ケインやミーシャも何か考え始めた。

うん、ケインはいいけど、ミーシャは危険な匂いがする。


夜叉のドロップ品を拾うと、先に進む。

鉱石を収集しながら洞窟を抜けて、しばらく歩くと山の中腹に出る。


確かこの辺にペリュトンがいるはず

そう思ってキョロキョロしていると


「次のパーティーの方すぐに準備してください!!」


カイザーが突然叫ぶ。

そう言われて、セシル達が準備を始めると


「避けて!!」


とネージュがセシルを突き飛ばす。

その時、セシルがいた場所に風の刃が通り抜ける。


「え?今のは?」


セシルは驚く。

それはそうだろう、たった今立っていた場所にどこからか魔法が飛んできたのだ。


「ギートさん!!」


ネージュがギートに声をかけると


『アローシャワー!!』


少し離れた場所に上空から矢の雨が降り注ぐ。



『ハイディング!!』


チャコはすかさず、気配を断つと


『トンネルドライブ!!』


その矢が落ちた場所に攻撃を仕掛けた。


「ギャワ!!」


その瞬間、辺りにモンスターの声が響いた。


『アスペルシオ!!』


そして、ノエルがロイの武器に聖属性を付与すると、


『高速剣!!』


と、いつの間にか間合いを詰めていたロイが攻撃を仕掛ける。

モンスターは片目を潰されて、暴れている。


そのモンスターは、鹿の体に翼が生えたペリュトンだった。


『チャージコンボ!!』


間髪入れずに、ネージュがペリュトンを追い詰める。

セシルとライズは、その一連の動きに付いて行けていない。


ペリュトンは空に回避すると、上を向いて咆哮する。

すると、ペリュトンの体が光出しみるみる傷が回復して行く。


「ヒールですか……」


そして今度は、ネージュ目掛けて急降下して角を突き出し突進して来た。

ネージュは、その突進を躱すと


『二段横蹴り!!』


ペリュトンの横腹を蹴る。

横から蹴られたペリュトンは、4本足で踏ん張る。


『高速剣!!』


そこに、やっと流れを掴んだセシルが攻撃する。

ペリュトンはその剣を角で受け止めると、そのままセシルを突き飛ばす。


『ヒール!!』


ライズも、ようやくタイミングを掴んだみたいだ。


『ブレッシング!!』


ノエルが、セシルの攻撃力とスピードを上げる。


『高速剣!!』


再度セシルがペリュトンを攻撃する。

ペリュトンも角で受け止めようとしたのだが、ガキンッとその角が折れる。


『インディミデイト!!』


チャコはその隙を逃さず、ペリュトンに強い一撃を加える。

そして、ロイの目の前に飛ばすと


『ブレッシング!!』


『アスペルシオ!!』


ライズはギートの攻撃力を、ノエルはロイの武器に聖属性を付与する。


『『チャージアタック!!』』



ギートの矢はペリュトンの頭を、ロイの剣はペリュトンの体を切り裂く。

次の瞬間、ペリュトンは泡となる。


「勝てましたね……」


ネージュはホッとして座り込む。


「ロイさん、今度色々教えてください」


セシルは、ロイと握手している。

俺は、そんな様子を見ながらロイの成長を喜ぶのだった。

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