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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
群雄割拠編
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62話 一難去ってまた一難

区画整理を終えた俺は、大広間でのんびりしていた。

テーブルの前に横になっていると、アイーナが紅茶を運んできた。


「おっ?今日は紅茶なんだね?」


「はい、いい茶葉が手に入りましたので」


そう言うと、時間をかけてゆっくり注いでくれる。

俺は、起き上がると紅茶の匂いを堪能する。


「いい匂いだね」


アイーナは嬉しそうにティーカップを差し出す。

時計を見ると、丁度15時になろうとしている所だった。


「アフタヌーンティーだね」


「そうですね」


「たまには一緒に飲まない?どうせ俺しかいないし」


俺は1人でティータイムも味気ないのでアイーナを誘う。


「では、一杯だけご一緒させていただきます」


アイーナは、俺の前に座ると自分の紅茶を淹れると、ゆっくりと味わっている。

なんか久しぶりに、まったりした時間が流れている気がする。


と、2人でのんびりしていると、急に玄関が騒がしくなる。

どうしたんだろう?と思っているとギートが入ってきた。


アイーナは急いで席を立つと、2人のティーセットを取りにキッチンに向かう。


「リブ様、報告があります」


何やら慌てているけど何かあったのかな?

せっかくのまったりタイムがなくなってしまったのだが、仕方ない。


「それで?何があったの?」


ギートは、確かカイザー達と朝から狩りに行っていたはずだ。


「はい!!朝から新しい地形の調査に行っていたのですが……」


ギートは話の途中で、アイーナに入れてもらったばかりの紅茶を一気に飲み干す。


「うん?これ美味しい!!」


と、紅茶の感想を言い始める。


「うん、それはいいから早く教えてくれるかな?」


俺は話の続きを教えて欲しいとギートを急かす。


「そうでした。新しい地形は鉱山でした。まずそこでは、鉄鉱石が収集できました。そして、そこで2種類のモンスターと遭遇しまして、下半身が龍のようで頭に角が4本生えているモンスターは何とか倒せましたが、鹿の体に羽が生えたモンスターが強くて……今、カイザーさんとネージュさんが奮闘中です」


と、かなり重要な事を言った。


「うん、紅茶なんて飲んでる場合じゃないね。急ごうか」


俺はそう言うと、ギートと一緒に急いで城から出て行く。

鉱山は、城門を抜けて少し行った所にあった。


「それで?カイザー達はどの辺にいるの?」


「はい、洞窟を抜けてしばらく行った中腹の辺りです」


今は緊急事態なので、ギートのスキルを使って道中のモンスターを回避しながらカイザー達の元へ急ぐ。

そして、少し開けた場所に出ると、ガシンッという音が聞こえてきた。


俺達は音のする方に向かうと、そこには倒れたネージュをかばうようにカイザーが必死に戦っていた。

戦うというより、守るのに必死という感じなのだが……


「カイザー大丈夫か?」


俺が後ろから声をかけると


「リブ様!!そろそろ限界です……」


カイザーは振り向く事も出来ずに、そう答えるのが精一杯だった。


「ギート、とりあえずカイザーからあいつを引き離してくれ」


俺はギートにそう言うと、魔法の準備をする。


「わかりました!!」


ギートはそう答えると


『チャージアロー!!』


と、鹿のモンスター目掛けて、光の矢を放つ。

鹿のモンスターは翼を羽ばたかせ、空に回避する。


『ライトニングサンダー!!』


そこに、俺の雷魔法が眩い光と共に、鹿のモンスターの頭上からドーン!!と音を立てて落ちる。

次の瞬間、鹿のモンスターは泡になって消えていった。


「無事で良かった」


カイザーは、ホッとしたのか緊張の糸が切れて膝から崩れ落ちる。

しかし、今はネージュを連れて城戻るのが先だ。


「あっ、ノエル?ネージュがヤバいから鉱山の入口まで来てくれる?」


俺は通信でノエルを呼ぶ。

ネージュはギートが背負い、俺はカイザーに肩を貸しながら鉱山を降りる。


洞窟を抜けて鉱山の入口まで来ると、ノエルとライズが待っていた。

すぐにヒールをかけてもらい、2人は何とか自力で歩けるまでには回復した。


カイザーはしばらく安静にしていれば大丈夫そうだが、ネージュは病院行きだ。

プロスパラスに戻ると、時計等の針は18時を回っていた。


俺達はネージュをライズに任せて、陽炎城に入って行くのだった。

城に戻ると、セバスチャンとアイーナが心配そうに待っていた。


「リブ様、ご無事でしたか」


「俺は大丈夫だけど、カイザーとネージュがね……まぁ心配はいらないと思うよ?」


俺はそう言うと大広間に入って行く。

そこには、みんなが勢揃いしていた。


「リブ様、ご無事で何よりですわ」


珍しくマーチがが心配してくれている。


「ネージュちゃん大丈夫なんですか?」


チャコはネージュを心配していた。


「ああ、今ライズに頼んで病院に連れて行ってもらったよ。でも、今後はライズだけだと厳しそうだな……男の回復士がいれば医者になってもらいたいな」


俺は、病院を充実したいと思った。

ミーシャやノエルもヒーラーなのだが、外交官と開発の仕事が忙しいので、ライズ以外の専門のヒーラーが欲しいと思ったのだ。


「まぁ、慌てても仕方ないから、手が空いたらミーシャとノエルもなるべくライズを手伝ってあげて?」


俺がそう言うと、ミーシャとノエルは大きく頷いた。

いない人に頼るより、まずはいる人間で何とかしよう。


「それで、鉱山のモンスターなのですが、龍の下半身というのが、夜叉という中ボスらしいです。そして、カイザーさん達がやられたのがペリュトンという中ボスですね」


ケインが本を開きながら説明してくれた。


「あれで中ボスなんだ。じゃあボスはもっと強いって事だね」


「直接見たわけではないので、恐らくとしか言えませんが、ボスはミノタウロスという牛の頭を持つ怪力のモンスターですね」


ケインは憶測ですがと言いながらみんなに伝える。


戦争の後はボス狩りか、そろそろみんなの称号が上がってもいい頃だと思うけど?

俺はそう思いながら、ボス戦のメンバーを考えるのだった。

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