41話 王候補達
新章突入です。
それに伴い、章設定しました。
人数増えるから覚えきれるかな〜?
間違えたらごめんなさい。
チャーリーの屋敷から出ると、マットの街が3倍以上に大きくなっていた。
「ここどこ?城は見えるけど、どうやって行くの?」
自分の街で迷子になりそうだった。
幸い、セバスチャンがいたので、迷わず城に辿りつけたが、1人で出歩く時は気をつけよう。
そして、城に入るとアイーナが出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ。食事のご用意ができております」
「ただいま、ありがとう。でも先に風呂に入りたいかな?」
俺達はそう言うと、そのまま風呂場に向かうのだった。
そして風呂に入ると、
「湯船で日本酒とか飲みたいよね?」
「ですね。今度アイーナさんにお願いしておきます」
などと、ロマンを語るのだった。
風呂から出ると、大広間に向かい女性陣が揃うのを待つ。
そして、全員が揃ったところで
「今日は、みんなご苦労様でした。次回の戦争からは各自、兵士を率いてもらって頑張ってもらう予定なので、明日からはそのつもりで自分の部隊を育成してください」
「乾杯!!」
「「「乾杯!!」」」
大宴会が始まるのだった。
それぞれ、今日の反省や明日からの育成方法などワイワイ話をしながら、今この時を楽しむのだった。
その雑談の最中に、
「そういえば、先程ドロップ品の整理をしていましたら、遺跡の地図がありました。行ってみますか?」
ケインが嬉しそうに俺に言ってきた。
「それは、是非とも行きたいね」
待ちに待った遺跡調査だ。
行かない理由がない。
「全員って訳にはいかないから、調査チームを作って行こう」
もちろん、俺は参加だ。
他にも、色々と面白いドロップ品があったそうなのだが、とりあえず後でゆっくり見よう。
今は遺跡調査が先だ。
「では、明日の朝までに、調査チームを編成しておきます」
ケインはそう言うと、グイっと酒を飲み干すのだった。
そんなこんなで、色々とあったがみんな無事で良かったと思うのだった。
そして、宴会は遅くまで続いた。
翌朝、朝食を取ると俺はサリーと一緒に鍛冶場にいた。
生産職として、これからはサリーと共同で製造する為だ。
「っで、この炉で鉄を溶かして、ハンマーで叩いて成形したり、型を作って溶かした鉄を流し込んで磨いたりすれば完成ね」
俺は、全ての工程を説明する。
「なるほど、ほなワイのハンマーでも作ってみますわ」
サリーは、そう言うとサンドで型を作り、あっと言うまにハンマーを完成させた。
「じゃあ、みんなの装備は任せたよ?」
俺はサリーにそう告げると、そそくさと大広間に戻るのだった。
大広間に戻ると、ケイン達が待っていた。
「それで?ケイン、調査チームは決まった?」
俺は、待ち切れないとばかりにケインを急かす。
「はい、今回は兵士の訓練や仕事がある方は外させてもらいました。メンバーはリブ様、私、ミーシャさんの3人で行こうと思います」
マーチとノエルが残念そうにしているが、2人には街の整備を頼んだので今回は留守番だ。
チャコとマガストールは冒険者ギルドが出来た事で、酒場と宿屋の切り盛りを、カイザーは騎兵隊の編成と訓練を、ネージュとロイは歩兵隊を、ギートは弓隊を任せたので、不参加だ。
サリーは、兵士の装備を製造してもらっている。
それが終わったら、攻城兵器の製造と部隊編成だ。
「じゃあ、早速行こうか」
ケインの持つ地図を頼りに、遺跡に向かう。
ちなみに、地図は全部で4種類あるらしく、ノーマル、レア、レジェンド、魔法とランクに分かれているらしい。
今回はノーマルの地図だった。
外に出て草原で地図を見ると、自分達のいる位置と遺跡の場所が表示されている。
これなら迷う事はなさそうだ。
そして、しばらく目的の場所に向かって歩いていると、遠くに大きな城が見えてきた。
西洋風とも日本風とも言えないその城の近くまで来ると、城門の前に兵士が立っていた。
「すみません。ここはなんて言うお城なのですか?」
俺は、その兵士に話かける。
「ここは、クイーン・デルタ様のローズ城です。街の名前はレインです」
と教えてくれた。
クイーン・デルタって事は女の人なのかな?
まぁ、今のところは争う気も無いし、今日の所は素通りさせてもらおう。
それでも、いつかは戦う事になりそうだけど……
そんな事を考えながら、ローズ城を後にするのだった。
そして、数時間歩いて遺跡の近くまで来ると、またしても城がある。
今度は、日本風の城だ。
城門に兵士はおらず、門は開いていた。
「ここは誰の城なんだろう?」
俺が疑問に思っていると
「ここは私のお城よ?」
と、突然背後から声がした。
驚きながら振り返ると、そこにはロングの黒髪ですらっとした女性と金色の短髪で筋肉質の男性が立っていた。
「はじめまして、リブ・クロートさん」
女性はニコッと笑うと、俺の名前を言う。
「なぜ、あなたが俺の名前を?」
そう、俺はまだ名乗っていないのだ。
にも関わらず、彼女は俺の名前を呼んだのだ。
「ふふ、だってグラン城の戦いを見てましたから」
彼女はそう言って、また笑う。
「あそこにいたんだ」
「ええ、偶然だったですけどね」
「そうですか、ところでお名前を聞いても?」
「ええ、もちろん。私はクーパー・アルジョンテと申します」
「私は、クーパー様の配下でマーチンです」
2人が自己紹介をしてくれた。
アルジョンテ?確か、召喚できる王家の1つだったはず……
「申し遅れました。私はリブ様の参謀をしております、ケインと申します」
「私はミーシャよ」
ケインは背筋を伸ばして紳士的に、ミーシャは……相変わらずだ。
「それで?リブさん達はどこに行かれるのですか?」
「この先に遺跡があるみたいなので、探索に」
「なるほど、私達と同じですね。私達は、遺跡に向かう途中であの戦場を通りました。それであなたの名前を聞いたのです」
偶然と言ったのはそう言う事か。
それで納得がいく。
「もし、よければお城に寄って行きませんか?少しお話したい事もありますし」
遺跡探索は急いでいる訳ではない。
しかし、あまり遅くなると遺跡の中で夜になってしまう可能性がある。
まぁ帰りは、ミーシャのワープで帰る予定だから大丈夫なのだが。
「リブ様、お言葉に甘えましょう」
ケインには何やら意図がありそうだった。
「じゃあ、寄らせてもらいます」
そう言うと、5人で城に入って行くのだった。
城門をくぐると、アプローチの両側に綺麗な花が咲いていた。
流石は、女性盟主って事か。
俺には、こんな感性はまるでないからな。
「綺麗ね」
「ありがとう」
ミーシャとクーパーさんが、その花について話をしている。
そして、内門をくぐり城内に入ると
「おかえりなさいませ、お客様ですか?」
と、綺麗なメイドさんが出迎えてくれた。
「うん、お茶の用意をしてもらってもいい?」
クーパーはメイドさんにそう言うと、
俺達を大広間に案内する。
そこには男性が2人と女性が1人座って話をしていた。
「クーパーさんおかえり〜あれ?お客さん?」
俺達に気がついた女性が声をかける。
「マットの盟主をしているリブ・クロートです。よろしく」
「私は、クーパーさんの配下のコウリュって言います。こちらこそよろしく」
コウリュさんは笑顔で自己紹介してくれた。
この城の大広間は陽炎城と同じ造りだが、大きなテーブルはない。
最初の頃の俺達と同じく、人数分の銘々膳が並べられる。
それを見たミーシャが、なぜかドヤ顔をしているのだが、放置しておこう。
そして、お茶の準備が終わると、
「ちょっと気になる事があるんだけどいいかな?」
「ええ、大丈夫ですよ」
「なぜ、この城の人は役職はないんですか?みんな配下って言ってるから気になって」
「ああ、私はこの人達の盟主じゃないの。彼らの本当の盟主はみんなを置き去りにして、どこかに行ってしまったの」
クーパーの言ってる意味がわからない。
本当の盟主がメンバーを置き去りにしていなくなった?
そんな事あるの?
俺はケイン達と顔を合わせると、首を傾げるのだった。




