40話 執事と町長
いつも読んで頂きありがとうございます。
紆余曲折ありましたが、無事40話まで辿りつけました。
これからもよろしくお願いします。
アークを倒した俺達は、燃える城門を通りグラン城の中に入って行く。
城門の内側には兵舎が建っていた。
そこを抜けるとシールドが張られている街の中に入る。
街の入り口に、大勢の住民が集まっている。
その先頭に、1人の老紳士が立っていた。
「私はこの街の代表をしているチャーリーと申します。新たなる主様のお名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
チャーリーと名乗る老紳士は、俺達に向かって深くお辞儀をする。
「俺が盟主のリブ・クロートだ。これからこの街は、陽炎城と統合される。マットの住民になると言うことは、誰も等しく俺の家族だ。これからはマットの発展の為に協力して欲しい」
俺が、住民達にそう言うと、みんな一瞬困惑した顔をしたが、次の瞬間
「「「わーーー!!」」」
という歓声と共に、盛り上がるのだった。
「チャーリー、この街はグラン城から分離できるのか?」
俺が、1番疑問に思っていた事をチャーリーに聞く。
「はい、陽炎城をここに転移して頂ければ、グラン城がどこかに飛ばされて我々の街だけが吸収されます」
どうやら大丈夫そうだ。
もう1つ聞いておきたい事があった。
「そこの兵舎はどうなるの?」
「兵舎はアークが作った物ですので、グラン城と共にどこかに飛ばされます」
そうか……出来れば兵舎も欲しかったんだけど、仕方ないな。
俺が、落胆していると
「2つ以上の街を統合されれば、兵舎を建設可能になりますので、今後は陽炎城でも作れると思います」
と、チャーリーが教えてくれた。
「それで、外で倒れてる兵士達はどうなるの?」
前回は、ロイ達が調べている途中でチャコ達と合流したので兵士達がどうなっのかわからないままだったのだ。
「兵士達は、元はこの街の住民ですので、今後はリブ様にお仕えする事になります」
なるほど、兵士は城じゃなくて街に帰属しているって事か
じゃあこれからは、兵士を沢山育成して俺が戦場に出なくてもいいようにしよう。
俺はそう思うのだった。
そして、チャコに陽炎城に戻ってもらい、恐らく天守閣にあるであろう『転移の書』を取りに行ってもらう。
チャコを待つ間、俺達はチャーリーの屋敷に招待され食事をもらいながら、疲れた体を休めるのだった。
しばらく、雑談や反省会をしながらゆっくりしているとチャコがセバスチャンを連れて戻って来た。
「リブ様戻りました。セバスチャンさんがチャーリーさんと話がしたいとの事でしたのでお連れしました」
「リブ様、この度は初陣での初勝利おめでとう御座います。アイーナ達に祝勝会の準備をさせておりますので、今夜も宴会でございます」
そう言うと、セバスチャンが俺にお辞儀する。
「さて、チャーリー殿お久しぶりですね。リブ様、チャーリー殿と2人で今後のマットに関するお話をさせて頂きたいのですがよろしいでしょうか?」
セバスチャンはそう言われて、俺が了承するとチャーリーと一緒に奥に入って行った。
「それで?転移の書はあった?」
「はい、こちらに」
チャコから転移の書を受け取る。
しかし、セバスチャンもチャーリーも奥で話をしているので、終わるまで転移はしない。
「そういえば、アークを倒した時にみんなの体が光ってたように見えたんだけど、何か新しいスキルでも手に入ったのかな?」
俺達は本を取り出すと、自分のステータスを確認する。
俺のステータスは変わっていなかった。
だが、他のメンバーは称号が変わったらしい。
新しいスキルも追加されているらしいのだが、それに関しては後でゆっくり聞くとして、称号だけ確認しておこう。
ケイン : ディフェンダー
ミーシャ : モンク
ギート : ハンター
マーチ : ソーサラー
ノエル : プリースト
ロイ : ナイト
チャコ : アサシン
マガストール : 影狼
ネージュ : 拳聖
カイザー : ルーンナイト
サリー : マーチャント
になっていた。
みんなの称号を確認していると、セバスチャンとチャーリーが戻って来た。
「リブ様、今後マットの代表はチャーリー殿にお任せして、私は陽炎城の執事に専念したいと思います。ですので、役職を任命頂けるとありがたいです」
セバスチャンが役職をと言っている。
俺は、役職も書かれた本を見ると、その役職は書いていなかった。
「セバスチャン、まだ執事も代表も役職が書いてないけど?」
「あっ!!申し訳ございません。まずは陽炎城の転移からお願い致します」
そう言われて、俺は陽炎城を転移させるのだった。
するといつものドシンッ!!っと言う音と地震が起こる。
その後で、役職を見ると執事、町長という役職が増えていた。
「では、セバスチャンに執事を、チャーリーに町長の役職を与える」
俺がそう言うと、セバスチャンは黒い燕尾服のような執事服に、チャーリーはグレーのスーツに変わる。
そして、俺のステータスを見ると、称号がカウントになっていた。
転移も終わり、外が気になるので
俺達は、チャーリーの屋敷を出ると陽炎城に戻るのだった。




