表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
異世界生活編
35/160

34話 強敵と試練

無事ウェアウルフも倒して、ドロップ品を回収すると


「ケインさんありがとうございました。挑発でモンスターをヘイトしないと避けられてしまうのですね?」


カイザーが反省しながら、ケインにお礼を言っていた。


「まぁ、次に活かせばいいんじゃない?」


俺は、落ち込むカイザーにそう声をかけるのだった。

そして、また採取と雑魚狩りをしながら頂上を目指す。


しばらく歩くと、頂上付近の平らで広くなった場所にマンティコアがいた。

マンティコアは鋭い牙にライオンのような体で雄のようなタテガミがある。


「あれがマンティコアか、誰が行く?」


俺がそう言うと、


「もう一度チャンスをください」


と、カイザーが嘆願して来た。


じゃあ、カイザー、ロイ、チャコ、マガストール、ギート、ミーシャ、ノエルで頑張ってもらおう。


「じゃあ、俺と参謀の2人は情報収集という事で後ろで見てるね、危なくなったら手を貸すけど、とりあえずみんなで頑張って」


俺はそう言うと、ケイン、マーチと一緒に後ろに下がる。

そして、カイザーが前に出ると


『挑発!!』


『ヘビーボディ!!』


と、マンティコアをヘイトする。

そして、ドシンッという音と共にカイザーの大盾にマンティコアがぶつかる。


が……次の瞬間、カイザーの体が宙を舞って後ろに弾き飛ばされた。

カイザーの後ろで、攻撃のタイミングを計っていたロイとネージュにカイザーがぶつかると、その勢いのまま3人一緒に飛ばされて岩山に激突して気絶してしまった。


「ヒール!!」


ノエルが、3人にすぐさま回復魔法をかける。

しかしマンティコアは、そのまま翼を羽ばたかせると空高く舞い上がる。


『チャージアロー!!』


そこにギートの矢が光を放ちながら、マンティコアに向かって行く。

だが、その矢もあっさり躱されてしまう。


攻撃を躱したマンティコアは、今度は口を大きく開けると、そこから火の玉を吐き出した。

ギートはその火の玉をギリギリのところで避けるが、そこにマンティコアが上空から体当たりをして来て、ギートも飛ばされてしまった。


「ヒール!!」


今度は、ミーシャがギートを回復する。


ギートを突き飛ばしたマンティコアは、ゆっくりミーシャとノエルのいる方を向くと、再度口を大きく開けると、今度は炎を吐く。


しかし、気絶から復活したカイザーが、大盾を構えて2人の前に立つと炎を防ぐ。


『『ダブルアタック!!』』


そこにチャコとマガストールが、マンティコアの両側から挟み込むように攻撃を仕掛ける。

しかし、2人の攻撃が当たる前に、マンティコアは翼を広げて、またしても空高く舞い上がる。


『ホーリーライト!!』


空に向かって、ミーシャが光の魔法を放つ。

しかし、これも避けられてしまった。


『セーフティウォール!!』


ノエルがバリアを張るが、みんなバラバラの場所で倒れているので、全員はカバーできていなかった。


「これは意味がないですね……」


マンティコアは再度口を開けると、上空からセーフティエリア外にいるロイとネージュに向かって火の玉を吐く。


『セーフティウォール!!』


ミーシャがロイとネージュの近くに行くと、セーフティウォールを張りマンティコアの火の玉を防ぐ。

しかしこれで、ミーシャもノエルもセーフティウォールを使ってしまった。


「強いですね……」


ロイが目を覚ます。


『アローシャワー!!』


目を覚ましたギートの矢が、マンティコアの頭上から無数に降り注ぐ。

しかしマンティコアは、地面まで急降下すると、地面スレスレの所で方向を変えて矢の雨を回避する。


『飛び蹴り!!』


地面の近くまで降りて来たマンティコアに、ネージュが蹴りを放つ。

ドスッと、マンティコアの腹部にその蹴りが当たった。


「グギャー」


と、悲鳴のような叫ぶと、地面に平伏す。


『ダブルアタック!!』


そこに、チャコが攻撃する。

しかし、マンティコアは4本の足を踏ん張ってその攻撃に耐える。


『回転切り!!』


そこにロイが追い討ちをかける。

ロイの攻撃がマンティコアに当たり、マンティコアは飛ばされて岩山に激突する。


「倒した?」


ロイが、岩山の方を見るがまだそこには、よろけながら立ち上がるマンティコアの姿があった。


トドメを刺そうと、全員が攻撃を仕掛けようとした時だった。

マンティコアは咆哮しながら翼を大きく広げる、するとメンバー全員の上に魔法陣が現れた。

次の瞬間ドーン!!という音と共に全員の頭上から雷が落ちる。


『ヒ……ヒール……』


消えそうな声でノエルが回復魔法を唱えるが、パーティーメンバーはほとんど全滅状態だった。


『ライトニングサンダー!!』


俺の声と共に、マンティコアの上に魔法陣が描かれ、激しい光と共に極大の雷が落ちる。

そして、マンティコアは音もなく泡となって消えて行くのだった。




「大丈夫か?」


岩山が消え草原になったその場所で、俺はメンバーに声をかける。


「リブ様、ありがとうございます……私はノエルさんのヒールでなんとか回復しました……でも……やっぱり悔しいです……」


ノエルの最後のヒールで回復したミーシャが、悔しそうに全員を回復している。


「強くなって、次は勝てるようになろうな」


俺は、そう声をかける事しか出来なかった。

そして俺達は、ドロップ品を拾って、城に戻る事にした。


……

…………

………………


城に戻る間、みんな無言で下を向きながら歩いていた……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ