33話 パーティー戦!!開始!!
岩山に着くと、ギートが言っていたスカルドラゴンが寝ていた。
スカルドラゴンは、博物館に飾ってあるような骨の標本のような体で、4本足で歩くドラゴンだった。
普段は音を立てないように隣を通り抜けるようなのだが、今日はチャコ達のデビュー戦なのでしっかり倒して進む。
最初のパーティーはケイン、チャコ、ギート、ミーシャの4人だ。
「準備はいいですか?行きます!!」
ケインがそう叫ぶと、挑発のスキルを発動させる。
すると、寝ていたスカルドラゴンが目を覚まして起き上がった。
「この骨デカいな……」
後ろで見ている俺が呟くと、
「ケインさんは、あれを受け止めれるのですか?」
カイザーが、真剣にケインの戦い方を見ていた。
『ヘビーボディ!!』
ケインの声が響くと同時に、ドシンッという音がする。
スカルドラゴンの頭部が、ケインの大盾と衝突したのだ。
「チャコさん!!今です!!」
『ダブルアタック!!』
チャコが、ケインのその声に反応してスカルドラゴンの頭部に、両手に持っている短剣を振る。
「ギャッ!!」
と、スカルドラゴンが怯んだ隙に
『ホーリーライト!!』
『ダブルアロー!!』
後方から、ミーシャとギートの攻撃がスカルドラゴンに当たる。
次の瞬間、スカルドラゴンは泡になって消えていった。
「あっさり終わったな……」
思っていたよりも、簡単に倒せてしまったので拍子抜けしてしまった。
「まぁ、これは肩慣らしですから」
俺の隣で、マーチがそう言うと、
「受け止める瞬間の『ヘビーボディ』のタイミングが難しそうですね」
カイザーは、ケインの動きをしっかりと見ていた。
スカルドラゴンのドロップ品を拾うと、次は中腹にいるというウェアウルフを探す。
そして、採取と雑魚狩りをしながら、岩山を半分くらい登った所で
「いました。ウェアウルフです」
ギートが、ウェアウルフを見つけた。
「じゃあ、次はカイザー達だね」
俺がそう言うと、緊張した顔でカイザーが前に出る。
次のパーティーはカイザー、ロイ、マガストール、ノエル、マーチの5人だ。
「来ます!!」
ギートの声で、ウェアウルフ戦が開始された。
ウェアウルフは狼の体で、両手に鉄の爪の武器を装備している。
『ヘビーボディ!!』
ウェアウルフ攻撃が、カイザーの大盾に当たる瞬間にスキルを発動したのだが、直前で横に躱されてしまった。
「え?なんで?」
カイザーは困惑している。
それを見ていたロイが、すかさずウェアウルフの前に出る
『高速剣!!』
ウェアウルフはギギギギッとロイの攻撃を両手の爪で受け止めると、そのまま剣を弾き返してしゃがみ込むと、そのまま右手をロイの顔めがけて振り上げる。
ロイはその爪が、顎に当たる間一髪のところで頭を後ろに逸らして躱す。
『かかと落とし!!』
そのタイミングでネージュがウェアウルフの背後から、頭部目掛けて足を振り下ろす。
ウェアウルフは、その攻撃を横に飛んで躱す。
『サンダー!!』
そこに、ドーン!!っとマーチの雷が落ちる。
ウェアウルフは、着地と同時に後ろに飛び、ギリギリのところでその雷を避けた。
「カイザーさん、挑発です!!」
その一連の動きを後ろから見ていたケインが、カイザーに声をかける。
カイザーは、あっ!!という顔をすると
『挑発!!』
『ヘビーボディ!!』
大盾を構えて、ガシンッとウェアウルフの攻撃を受け止めた。
そして、チラッと横を見ると、
『シールドアタック!!』
と、受け止めた盾を上に向けて、ウェアウルフを上空に弾き飛ばす。
『回し蹴り!!』
そこに、ジャンプしたネージュの蹴りが、ウェアウルフの背中に命中して軌道が変わる。
『ブレッシング!!』
『パワーボム!!』
飛んで来たウェアウルフを、空中でマガストールががっちりと掴むと、ノエルがブレッシングをかける。
そして、マガストールは掴んだウェアウルフを逆さまにすると、そのままウェアウルフの脳天を地面に叩き付けた。
「ギャ〜」
という悲鳴と共に、ウェアウルフは泡になって消えていくのだった。
うん……マガストールって忍者だよね?
決め技がパワーボムって……どう見てもプロレスラーにしか見えないんだけど……
がっちりした体で巨人のマガストールが力技で倒すって……忍者はどうなってるの?
などと思ってしまったのだが、結果としてそうなっているのだから、そこは納得するしかないのと諦める事にした。




