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城から始まる異世界物語  作者: 紅蓮
異世界生活編
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25話 世界と真実

ミーシャがメイド達に説明している間、マーチからメイド達の長を決めたいという提案が出た。


「あれだけのメイドさん全員に、いちいち説明できませんから」


マーチの言う事は間違いなかった。


「そうですね、どなたか長になって頂ければ、その方に説明するだけでいいですからね。

セバスチャンさん誰か適任の方はいらっしゃいますか?」


ケインもマーチの意見に賛成のようだ。


やっぱり、なんだかんだでこの2人……

と思っていると、マーチに睨まれた気がした。


「それでしたら、1人おります」


セバスチャンありがとう……


「アイーナ、こちらに」


セバスチャンがそう言うと、1人の女性が前に出る。


「こちらはアイーナと申します。メイド達の長に相応しい者かと」


そう紹介された女性は


「アイーナと申します。何卒ご指導の程よろしくお願い致します」


アイーナが自己紹介をして深くお辞儀をすると、後ろに控えていたメイド達もお辞儀をする。


「アイーナ、これからよろしくね。わからない事は誰かに聞いてくれればいいから、もっと気楽に行こう」


俺がそう言うと、アイーナは少し微笑み


「ご主人様方に、そのような失礼な事は出来ません」


と、言われてしまった。

目が笑っていないのは、気づかなかった事にしよう。


説明を終えたミーシャが席につくと、何人かのメイド達がお茶を並べてくれた。


「準備もできたみたいだから、セバスチャンお願いしてもいいかな?」


「かしこまりました。では、この国についてお話させていただきます」


俺のお願いにセバスチャンが答える。


「ではお話しをさせて頂きます。

まず、この世界の歴史からご説明させて頂きます。

はるか昔、この世界に突然、邪悪な勢力が現れたのでございます。

各国の王達は邪悪な勢力と戦う為、戦力を結集して立ち向かったのでございます。

しかしながら、王達は1枚岩になる事ができず、あっけなく滅ぼされてしまったのでございます。

その時に、各国の王や将軍達はこの世界から時空の彼方に飛ばされてしまい、戻ってくる事はございませんでした。

その後、数百年の間、邪悪な勢力によって支配されているのでございます」


セバスの説明が『ござござ』してて聞きにくいけど……なんて言えない……


要約すると、邪悪な勢力と戦争した王達とその従者が負けてしまって、どこかに飛ばされちゃったって事かな?

まぁ、俺には関係無さそうだからどっちでもいいけど


「じゃあ、今この世界は邪悪な勢力に占領されたままって事?」


「その通りでございます。

モンスター達が徘徊し、支配領域を作り、そこにある物全てを壊してしまうのです。

しかし最近、聖なるドラゴンによって、時空の彼方に飛ばされてしまった王達をこの世界に連れ戻す事に成功したのでございます。

しかしながら、聖なるドラゴンは連れ戻す事に生命力を使い切ってしまい、こちらの世界に連れて来る事は出来たのですが、戻られた王や将軍達は、この世界の記憶がないまま全ての大陸にランダムに戻されてしまいました。」


「ん?時空の彼方に飛ばされた王達がこの世界に戻って来たって事?」


「はい、その王のお一人がリブ様でございます」


え?俺ってこの世界から飛ばされた王だったの?

日本で生まれて、どこにでもいる一般人として成長して、普通に仕事してたけど?


「えっと……俺は日本で生まれて育った普通の人間だけど?」


「時空の彼方に飛ばされた時に、何人かの王や将軍達は、他の世界に転生してしまったようなのです。もちろん、転生せずに時空の狭間に彷徨っていた方もいらっしゃるようなのですが」


セバスの説明だと、俺はこちらの世界から現代日本に飛ばされて、伊達大和に転生した。

という事らしい。


という事は、俺達は向こうからこっちに転生や転移したんじゃなくて、転生先の現代日本からこっちの世界に帰還したって事になるのか?


「もしかして……ケイン達も?」


「ケイン様方は王ではなく、将軍だと思われます」


なるほど……それでこっちの世界に来た時に盟主側と従者側があったのか……


「それでは引き続きまして、現在の世界についてご説明させて頂きます。

この世界には3つの大きな大陸がございます。その内の1つがこの大陸でございます。そしてこの大陸には5つの国がございまして、各国の中央部に王城が建っております。その王城を手にした方が、この国を治める王になるのでございます」


セバスは相変わらずの『ござ』攻撃だ。


「セバスチャンさん、申し訳ないのですが、普通に話をしてくれない?それで、この国の王になった人はどうなるのかしら?」


マーチが『ござ』攻撃に若干イラッとしている。


「申し訳ありません。では、ここからは普通に話をさせてもらいます」


セバスチャン……最初から普通に話をして欲しかった……


「王になられた方は、各国との戦いを制して大陸の王になります。そして、もう一つの大陸との戦いの後、勝利した方がこの世界の王となるのです」


世界の王?一本足打法の?

あの人が頭に浮かんだが、マーチが睨んでいる気がするのでやめておこう。


「世界の王になったら……もしかして……」


「はい、邪悪な勢力を滅ぼし、この世界を取り戻した後、王として支配する事になります。

ですので、リブ様には、まずはこの国の王となって頂き、その後、各国の王になった方々を倒して大陸の王となって頂き、その後、世界の王となって邪悪な勢力を滅ぼして頂きたいのでございます」


今度は『その後』と『頂き』攻めか………


ん?


ちょっと待って?最後の一文で変な事言ってない?


何故俺が、世界の王にならなければいけないの?

このおっさん何勝手な言ってるの?


「うん、なんとなく理解したけど、何故俺が世界の王を目指す話になってるの?」


俺は王になんてなりたくない!!

って大きい声で言いたいのだが…‥みんなマジ顔なので言えない。


「それが、帰還したリブ様の使命ですから」


ケインまでそんな事を言っている。


「えっと……盟主を交代とか、辞退とかって……」


そこまで言ったら、全員に睨まれた気がしたのでやめておく。


はいはい……やりますよ……やればいいんでしょ?

どうせ、俺以外の盟主の誰かが王になるんだから、俺はのんびり、まったり生きていこう。

そう心に誓うのだった。


そして、会議が終了するとセバスチャンはケインと、アイーナとメイド達はマーチ、ミーシャ達と今後の仕事の引き継ぎをする為に大広間から出て行った。

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