フィールド〜私の物語2
●私の物語〜ゲーム起動
弟が部屋をでて、しばらくテレビに映ったゲーム画面をボーっと見つめていた。心の中で、どうせなら新しい方がいいなぁ〜と呟き弟が、テストで入れていた、アクションゲームを抜き、色々あるゲームソフトを一つづつ確認していった。
「なつかしいなぁ〜。そういえばお父さんに初めてゲーム屋さんに連れて行ってもらったとき、パッケージのデザインが良くて買ってもらったゲームがあったなぁ…冒頭の船から、なかなか出ることが出来なくて、折角買ってもらったゲームなのに3時間くらい頑張って、中断したんだっけ…えっと、そうそうこれ。」
私は、たくさんあるゲームの中から、一つのカセットを取り出した。それは主人公が剣や魔法を使い、大きなフィールドを行き来し、数多くの苦難を乗り越えて、仲間と魔王を倒すというシンプルなゲームだった。
私は、そのカセットをゲーム機に差し込み、そのレトロなゲームをスタートさせた。
ゲームが始まると、どこかで聞いた事のあるような、BGMが流れてきた、そして画面にはSTARTのコマンドが表示されていた、私はゲームを始める直前に、外から聞こえる、雨音が止んだ事に気がつき、ベランダに近づいた、さっきまで降っていた雨が見事に病み、夜空に星が見え出した。
ふと山の方に目をやると、小さな光が次第に大きくなり全てを真っ白になった、私はこの現象が起きた瞬間後ろへ吹っ飛び、せっかく弟がセッティングしてくれた、ゲーム機のコントローラーを踏み潰し、やがて大きな爆音が私を襲った、吹き飛ばされた私は気を失い、やがてTVの画面は歪みゲームスタートの文字もプツンと消えた。