ミッション
テメェーら耳の穴キレイキレイになさってから
よーくお聞き頂けますか?
ミッションの内容はこうだ。
まず月花を指定ポイントに固定。
そこからmeをビームの様に放出する。
もちろんこの時に波長を《エギザム》の
波長と全く同じに設定するわけなんだけど
相手は不安定なエネルギー体だから時間が経つと
変化しちゃう。だから常時こちらも分析と調節を
行わなくてはいけないわけだね。大変そ〜。
これを繰り返し行う訳だ。しかも《月花》の作戦期間は
10ヶ月。これを繰り返し行う。アースを破壊するほどの
エネルギーを最新鋭艦一隻でどうにかなる訳ない。
一ヶ月もすれば姉妹艦の《水月》 《風月》が
到着する。その後も姉妹艦が応援にくる予定だ。
全12隻の対 《エギザム》艦隊ってわけだ。
「以上が作戦内容だ!後続艦の到着迄に我々は
出来るだけ《エギザム》の中和データを取る。
その実績が後続艦の活動に影響する。
だが気負いせずにやれる事をやろう。以上だ。」
実際にはもう一隻有るけどこれは
保険みたいな物で出動予定はない。
最終兵器みたいなもんだな。今は地球で待機しているはず。
名前が《大地》だ。
文字が同じ大地だしなんかいや…。
はぁ、気負いしかしないよな。後続艦の
《水月》 《風月》はそろそろアースを発つ頃か。
不安だなぁ。早く来ないかなぁ。
「艦長、ありがとうございました。
乗員の励みとなりました。」
副艦長が笑顔でそう言う。綺麗な人だな〜。
俺も励まされたいよ。
「艦長、予定ポイントに到着しました。本艦を完全停止いたします。」
操舵士が予定ポイントへの到着を知らせた。
「分かった。これより作戦を開始する。アルト君
《エギザム》の効果的なポイントの割り出し、分析を
開始してくれ。」
「了解しました!解析班作業開始だ!やるぞ!」
やる気満々なイケメン…モテるんだろうな…。
解析班の女性の顔が少し赤い…チキショ〜!
しばらくの間、ブリッジは解析班の声が慌ただしく
響いていた。俺は待つ以外やることがない。
暇だ…チラリと副艦長を見ると真剣に
解析班のモニターを見ていた。
スタイルもイイなぁ〜。確かに乗務員名簿では
24歳独身のはずだ。その若さで副艦長だ、
頭もいい。天は2物以上を与えてますがな〜。
あ、アルトが話しかけた。クソイケメンめ!
俺の部下に手を出したらギッタンギッタンにして
宇宙ゴミにしてやる!
「はぁはぁ」
い、いかん血圧が…。想像しただけで
息切れってどうなの?
副艦長みてハァハァ言ってる変態みたいじゃん!
周りを見回してみると他の乗員が俺を冷たい目で
見ていた!
ちが、違う!これはアルトの野郎が……チキショ〜!
俺は呼吸を整え、目を閉じた…。
さらに少し経った頃、アルトが声を上げた。
「艦長、最適ポイントの割り出しは完了です。
解析プロトコルも無事起動しました。
自動解析されたデータが主砲に直接リンクしてます。
いつでもいけます。」
「いよいよか…」
遂に来てしまった!この時が…。
ブリッジの乗員全員がこちらを見ていた。
まだ冷たい目線を感じる様な気がするが
気のせいだろう。
気のせいだよね?変態とか思ってないよね?
違うからね?




