勇者
配信予約忘れてました_(:3」∠)_
「私は勇者様と共にこの拠点を制圧し、魔族を
捕らえ、ペルさんを助ける事に成功しました。」
「ちょっと待っていきなり勇者はでてくるわ、
魔族と戦うわで…もう少し詳しくお願い。」
「かしこまりました。
ダイチ様、ご存知でしょうが私の目は魔眼です。
色々なものがみえます。貴方様の過去も存じております。
この場で話すとそちらのマチルダさんにも伝える事になります。宜しいのですか?」
「俺の過去?マチルダは俺が生まれた時から一緒にいる。
逆に俺の過去で知らない事はない。」
「では生まれる前はどうですか?転生神アーリントン様など」
過去ってまさか…転生前の事か?そんな事までみえるの?
やっぱりチート能力だな……欲しい…。
「魔眼は過去も見えるのか?」
「正確には違いますが、未来に過去が関係している時は
見ると言うより未来で知ると言ったほうが正しいです。」
なるほど…つまり将来俺が誰かに転生の事を話せば
その未来を見て俺の過去を知る事が出来るって事だな。
「坊ちゃま…彼女はいったい何を!?」
マチルダが警戒しつつ不安な表情をしていた。
「マチルダ…君に伝えたい事がある。俺は前世の記憶を持ったままこの世界に生まれた転生者なんだ。黙っていて
すまなかった。」
「坊ちゃまが…転生者?前世の記憶が?」
やはり困惑している。そりゃそうだよな。いきなり転生者だ
って言われても普通は信じない。
「あぁ、それも二回目だ。二回転生している。
今のおれは3回目の人生だ。ほんとに黙ってて
すまなかった。」
「坊ちゃま…。ですが納得がいきました。何故坊ちゃまが
なぜ異常に優秀なのか、大人みたいな考え方をするのか、
ずっと疑問でしたが…ようやく納得出来ました。」
「おこってないのか?」
「怒る必要が有りません。転生したら駄目なんですか?
邪神に魂でも捧げたんですか?」
「そうじゃないけど…」
「なら良いではないですか。坊ちゃまは坊ちゃまです。」
「ありがとう…マチルダ。」
さすがマチルダだ。俺がこの世界で一番信用出来る人物だ。
「解決したようですね。では話しをさせてもらいます。
私は生まれた時は普通の女の子でした。しかしダイチ様に
初めてお会いする一年ほど前に夢に女神様が出てきました。
その時頂いた力がこの魔眼です。女神様いわく、世界を
救うのに必要な力だそうで、この力で世界を救う者達を
手助けせよとの事でした。」
「女神とはアーリントンの事か?」
「そのとおりです。」
駄女神の目的はなんだ?人間にはスキルは無いっていっといて
自分で与えてるじゃないか。
「坊ちゃまも女神様に会ったことが!?」
「あぁ…。俺を転生させた女神だ。」
「私はこの力で様々なものを見ました。自分の未来も
見えました。そして私は思いました。私の最初の仕事は
ダイチ様と勇者様を巡り合わせる事です。」
「俺と勇者を?」
「はい。この先ダイチ様と勇者様は共に世界を救う
戦いに身を置くことになるでしょう。それに勇者様も
ダイチ様にお会い出来る日を楽しみにしてられました。
私の魔眼でダイチ様が《奈落》に来るのが分かって
いましたので先回りさせて頂きました。無事にお二人を
巡り合わせる事が出来てほっとしております。」
「世界を救うって…俺はただ女神の手違いで
偶然死んでしまって、そのお詫びにもう一度
人生をやり直してるだけだ。そんな大層な使命は
受けてないし、聞いてもない。」
「申し訳ないですが、その当たりは私には分かりません。
女神様にしか分かりません。」
あの駄女神め…もしかして…俺騙されたんじゃ?
「でもマリナには俺と勇者が世界を救う所が見えるんだよね?」
「いえ…それもはっきりとは分かりません。私が見えるのは
賢者様と勇者様が世界の理と混沌にの中にいる事位です。
恐らくですが確定した未来が無いか…そもそも人類に
未来が無いのか…その先は見えません。」
未来が無いって…マジか…。俺と勇者が頑張らないと
世界が無くなる可能性が有るって事か…
これはファンタジーだなんだって浮かれてられない。
マジでヤバいし、どうしてこうなった!
やっぱり駄女神にはめられた可能性が高いな。
あの女神バカっぽいふりして、実は全部計算?
とんだ悪女。いや悪女神だ!
俺の転生はまともに人生を謳歌出来ずに終わるの多くない…?
しかしだ!今回はチートも有る。3回目の人生を
簡単には諦められない!それに勇者がいる。
一人でなんとかしろと言われると無理だ!って思うが
人類最強、異世界アルアルの勇者様だ!
俺は賢者として勇者を全力でサポートするだけだ。
出来そうな気がする〜!有ると思います!
え?古い?
そこにペルさんが勇者を連れて戻ってきた。
ペルさんの横には綺麗な美少女が立っていた。
軽い鎧?胸当てっていうのかな?をつけて
帯剣している。勇者って言うより冒険者だな。
しかし驚いた!勇者が女性だと思わなかった。
ペルさんが連れてきた勇者はファンタジーならではの
銀髪、ロングヘヤーのアイドル並にかわいい美少女だった。
か、かわい過ぎて頼りにくい…出来れば年上の
頼れるオッサンが良かった…こんな女の子に
キャー助けて〜って言えない…。予想と違う…。
しかし。しかしだ!勇者は勇者だ!見た目で強さが決まる
訳じゃない。なんなら俺も単なる若造だ。
勇者を信じよう。まずは信頼関係を作るのとこからだ。
「はじめまして、勇者様。ダイチ・フォン・アビタスと
いいます。自覚は無いですが一応賢者って事になってます。」
すると勇者はこちらを見て目を潤ませ…涙を流した。
ダイチばギョっとした!
「あれ?俺…何かした…?ん?」
マリナが勇者の頭をヨシヨシと撫でながら紹介する。
「こちらは勇者カノンさんです。」
「が、がんぢょぉぉぉー」
涙、鼻水、ヨダレ、その他諸々をタレ流しながら美少女勇者が
抱き着いてきた!美少女が台無しだ。
そしてダイチの服にベッタリと何かの液体が…。
ダイチは心で念じた。これは美少女の涙!これは美少女の涙!これは美少女の涙!これは美少女の涙!
勇者の方をみると丁度ヨダレがダイチの服に垂れている
所だった。
これは涙これは涙これは涙これは涙これは涙!
「って汚いわ!離れて下さい!」
「そ、そんな…やっと再会出来たのに…。」
「再会?俺はカノンなんて人、生まれてから知り合いに
一人も…カノン…生まれて…?生まれる前に…?まさか!?
副艦長のカノン君!?」




