努力と鍛錬の結果
「マ、マチルダ!ス、ストップ!ストップ!」
「坊ちゃま。この程度で音を上げるなんて…
まだまだ修練が足りませんね~。とりあえず
腕立て伏せ500回追加です。」
「いやいやいやいや!もう2000回やった後で
打ち込みしてるんだよ?腕上がんないよ?」
「私はまだまだやれますよ?メイドに負ける賢者など
聞いた事ありませんね〜!」
「またそれだ〜。マチルダが凄すぎるんだよ!」
朝の剣術の稽古で俺はかなり剣術が使える様になった。
まあ、十年近くもやればそりゃ上手くなるよな。
だけど問題はマチルダだ!3年目あたりで俺の剣の腕は
かなりの物となっていて、マチルダとの打ち合いも
いい感じになっていた。
それがいけなかった…マチルダは危機感を感じた様で
父上に剣術の指導を願い出た。マチルダは午前中、俺に
教えて午後は父上に教えて貰う。
その形を更に3年続けたある日、マチルダは
父上に打ち合いで勝ってしまった。
メイドが剣聖に勝ったのだ!だがマチルダは
慢心することなく鍛錬を続けた…更に3年とちょい。
現在のマチルダがこれだ。
「何を言っているのです。ただ毎日鍛錬をしている
メイド程度に勝てない賢者なんていませんよ!」
「そもそも、剣聖に勝つメイドなんて居ないよ!」
なんだろうね。限界突破したとしか思えない…
もう人間業とは思えない強さになってます。
確認してみよう…鑑定。
〚マチルダ・エルリック〛
称号» 神炎舞姫、賢者のメイド、剣神
年齢» 33歳
はい、神になってました~!エグいわ〜。
チートで順調に強くなる俺を突き放すってほんと凄い。
マチルダの努力を凄く感じる。頑張ったんだね。
まあ、問題はこれだけじゃないんだ。
称号でお分かりだろう。
「ではここからは魔法剣を交えて行きますよ?しっかり
相手の動きを見てさばいて下さい。よそ見してたら
火傷しますからね。」
「いやいやいやいや!マチルダ?マチルダの場合
瞬きしただけで丸焦げだよ!よそ見なんてしたら
炭になってるよ!」
修行3年目にマチルダの炎の色が赤から青に変わった。
更に3年経つと炎の色が青から白に変わった…。
そして更に3年とちょい…今の色は…色?眩し過ぎて
わからん…凄い光る剣…あれ?レーザーなの?
ダース・ベ○ダーとかが持ってやつじゃない?
フォースを感じてんじゃない?
「またそんな弱腰な事を…坊ちゃまは賢者なのですよ?
自信を持って下さい。坊ちゃまなら出来るはずです。
心で感じるのです。」
やっぱフォース感じてるやーん!
「そんな無茶な…。」
マチルダはまさにスパルタだった。だがその分
俺の成長はチートの効果も合わさってかなり伸びた。
おそらく俺も父上に勝てると思う。魔法に関しても
魔法剣は別として、かなりの種類を使いこなせている。
異世界あるある魔法で言うとまず、空は飛べる。
風魔法で体を浮かし飛ばす。これが出来た時に嬉しくて
直ぐにマチルダに見せた。もちろんこれも間違いだった。
翌日には足から炎をジェット噴射させながら
マチルダが追いかけてきた…。メチャクチャ怖かった。
後は空間魔法も習得した。属性で言うと無属性らしい。
アイテムボックスに荷物を入れる事が出来る。
移転魔法も同じ属性だ。ただ、行った事のある場所
しか行けない。まだまだ箱入りなので殆ど使い道が無い。
これらはマチルダには言ってない。炎属性のマチルダだと
どうしようもないハズなんだけど…なんか怖い。
「魔法に関してはもう坊ちゃまに教える事は
ありませんね。良く見て私の魔法剣を受け流したり
相殺したり、判断もなかなかです。」
まあ、受け流したり相殺しないとこっちが
消し炭になるからね?こちとら命かかってますから
そりゃ必死にみるわ。瞬きすらできんわ。
「マチルダは本当にスパルタだね。たまには
ご褒美的なのないの?」
「なるほど…そうですね。分かりました。
では今日はこの辺りにしましょうか。」
「お?!まだ昼飯前だけどいいの?」
「ええ、少し出掛けませんか?行きたい所があります。
良い気分転換になると思いますよ?」
「行く行く!どこいくの?」
「お楽しみです。」
三十代になってもマチルダの笑顔は爽やかだ。
年も感じない。全く歳をとってないようだ。
そんなマチルダに連れられて来たのが
冒険者組合。俗に言う冒険者ギルドだ。
中はまさにって感じだ。だけど思ってたより荒くれ者が
居ないように見える。真面目な冒険者が多い様だ。
「これがお約束の冒険者ギルドか!」
「お約束?坊ちゃま?誰かに連れてきてもらう
予定でしたか?」
「えぇっと気にしないで!そうゆう訳じゃないから。」
「そうですか。では受付に行きましょう。」
そう言うとマチルダは受付に向かってあるき出した。
俺もついていく。
「すまない。新規の冒険者登録をしたいのだが。」
「かしこまりました。ではこちらに新規登録用紙の
記入をお願い致します。」
えーと…冒険者登録???




