始まりの転生
「あ〜マジか!19歳で死ぬとは思わなかった。」
大地は街を歩いていた時、交通事故に巻き込まれて
意識を失い、今真っ白な空間で自称女神と対峙している。
【残念だったね〜。まあしかたないよぉ〜】
そう、残念…この女神がな!!
事故に巻き込まれた瞬間、この空間に居た。
即死だったんだろうな。そして、最初に言われた事が
【コンチ〜大地キュン!女神のアーリントンだぉ〜。
君、綺麗に即死だね〜。見事な位に一瞬だお〜。
痛く無かったでしょ〜?】
死ぬってこんなに軽いんだっけ?こんな軽く言われる
様な事だっけ?この自称女神…ポンコツなんじゃ…。
色々思う所は有るけど、一応現状は理解した。
そして冒頭に戻る。
「あ〜マジか!19歳で死ぬとは思わなかった。」
【無視すんなし!この女神界のアイドル
アーリントンたんが話しかけてるんだゾ〜。】
「やっぱり残念女神だわ…死んで残念…
女神も残念…残念✕残念だわ」
【残念言うニャ〜!この転生を司る女神を捕まえて
残念呼ばわりとは…失礼だニャ〜】
「キャラが定まってないですよ?転生の女神様。」
ん?転生の女神…?するっていとあれかい?
これは最近流行りの流れかい?
事故死→可哀想→転生(特典付き)→無双!!
「め、女神様!いや、至高の女神アーリントン様!」
【な、何じゃ?急に!気持ち悪いじょ〜。】
相変わらずキャラ設定が…ってそこはあえて放置だ。
そんな事より!
「転生の女神様が目の前に要るって事は…
俺…転生出来るんですか?」
【そうなるでありますなぁ!大地キュンは死ぬ予定に入っておらず、死亡事故保証の適用範囲内でありますなぁ!】
うん。細かいツッコミはよそう。面倒だ。
「って事は間違って死なせちゃったからごめんね?
的な特典が有ったりなんかします!?」
そう!ここが肝心なのだ!ドキドキ!
【ありまんがな!グヘヘ。お主も悪よのう。】
女神が悪い顔して俺の腹を肘で突付く。
あー手が出そうだ。が、耐えるのだ俺!特典が有る!
俺の転生無双ライフが今始まる!
【では特典として、転生先の希望を聞いてやろう。
次はどんな人生、又は人物になりたいのじゃ?】
急に姿勢を正して真面目に聞いてきたな。
女神っぽい。まあ、腐っても女神か。
だか転生を選べる!つまりチート確定状態でのスタート!
これを待っていた!
「そうですね。やはり物語の主人公の様な英雄に
成りたいです!強く!正しく!皆に尊敬される。
多数の兵を率いて強敵に立ち向かい
英雄となる!ロマンっすね〜」
【あい分かった!ソナタの希望を叶えよう!
そなたの希望だと…そうじゃの〜。お!良いのが
あったわい。これは間違いなく英雄じゃな。】
なんだ、駄女神っぽいのに仕事は出来るタイプみたいだな。
腐っても神だな。疑った事は心の中で謝罪しよう。
【なんじゃ?お主失礼な事を考えてたじゃろ?
まあ良い。ではさっそく行くが良い!
世界を救ってくるのじゃ!英雄よ!】
「え?まだ、え?ちょ!!」
誤字、脱字、お許しを〜
「駄女神だからなぁ」