3/198
03
あれからテストを受けて、ようやく昼休みになった。
今日は誰も話しかけてもらえないな……
誰かさんを除いて……。
フトッ 横を向くとその男の子も寝ていた。
チャラいくせに、横顔はかわいい…。
あたしはそう思いながら、自分のお弁当を持って教室を出た。
「何処か、食べる所ないかな…。」
学校を見学しながら自分のとっておきの場所を探した。
探し続けて20分。
あまり使わなさそうな校舎の屋上を見つけた。
…ここなら大丈夫!…
そう思いながらお弁当を開けて、両手を合わせ、
「いっただきまーす!」
と大きな声で言った。
「…うるっせぇー…。」
「…!!」
えっ? ここ、あたしだけだよね!?