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美月 side
あたしは美月花 17歳。
小さい頃から施設で育てられた。
高1の最後に一人暮らしをする事に決めた。
だけど、用意してくれた家はとても高級すぎて高校生が暮らすものではない。
理由は、高級マンションの最上階に住んでおり、しかも家の中がとても広く部屋が5つもある。
その内の一つはゲストルームがある。
そして設備もよく、エレベーターに乗るのに暗証番号が必要である。
……こんな所に住んでいいの?……
と何度思ったか…
春休みが終わり、今日から新学期。
あたしが通うのは"赤日高校"
校則はゆるいし、地元で有名な不良高校の3つのうちの1つ。
「みんな聞いてくれ。今日から同じクラスになる転校生だ。」
「どーも。美月花です。」
自己紹介をして、先生に指示された席に座った。
その後、HRが終わった。