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雪降る夜に僕たちは何かをみたのだろう。

作者: けにゃタン

深夜1時に雪が滾々と降っている大地の上を長くつで歩く青年は目的地であるコンビニへとむかった。


今日の夜空は満月だった。

そのせいか雪明かりにより普段見えない場所もよく見えるようになっていた。


白い息を吐きながら公園を通りすぎた。

ブランコには雪が積もっており化粧をしたように可愛らしい姿になっていた。


時折、靴の中に雪が入り込み足が悴むが目的地まで頑張って歩いた。


コンビニにつくと深夜なのか店員が一人、棚の整理をしている最中だった。


コンビニの床が溶けかけて滑りやすく自動ドアの前で転んでしまった。


「だいじょうぶですか?」

と優しい店員さんが私に手を差し伸べた。

「ありがとうございます。しかし、今日はよく降りますね。」

「そうですね。でも珍しい。こんなに雪降るのってあまりないですからね」

「ですね~。忙しい中ありがとうございます。」

といって青年はコンビニの中へと入っていった。


コンビニの中は暖かくて色々な食品が青年の食欲を駆り立てた。

チルコーナーにはレンジで温めるものが多くあり

その中にあった鴨蕎麦というものに興味がわいた。

時計を見ると深夜1時30、そろそろ帰る準備をし始めた。

鴨蕎麦を手に取りレジに持っていくと店員さんはニコニコしながら話してくれた。

「いつもありがとうございます。鴨蕎麦とは珍しいですね。いつもはチャーシュー麺なのに!」

と言いながらレンジに蕎麦を入れ600wで3分30秒ほど温めた。


出来上がるまで軽めに会話をしているとバックヤードからもう一人の店員が出てきた。


もう一人の店員を見たレジの店員と青年はその姿にびっくりして声がでなかった。


その姿は、エプロン姿で背中に翼が生えて口からは業火のような炎を上げながらエナジードリンクを握りしめてるドラゴンでした。


その姿を見た私たちは会計を忘れて急いで店からでるとスーツ姿の二人組とコートを着た営業マンらしい男とぶつかった。


私たちは無言のまま急いで駐車場に批難した。


すると遠くからもう一人の男性がヨボヨボと歩いてコンビニ入ろうとしたのを止めようとした。


「あぶないですよ!」

と言っても男は無視して中へ入っていった。


私たちは一旦朝になるまで他の店に待機することにした。


朝6時ごろ店にもどると、怪物みたいな店員はいなかったが店のゴミ箱の中に

一人の男性が放心状態になったまま捨てられていた。


「だいじょうぶですか?」

と声を掛けても顔はボコボコになっており応答がなかった。

体を揺さぶると胸ポケットには名刺が入っていた。

「この人の情報がわかるかも?」

と確認してみると名刺には妖精の絵柄が書いてある以外白紙になっていた。


私たちは取り合えず警察に連絡して

一旦別れることにしました。




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