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smile hamily  作者:
1/2

5人の王子

「ゆーか!!王子たちがサッカーしてるって!!

見に行かない??」


昼休み。

校庭が騒がしいと思ったら、いつもの例の王子たちだ。


そう、この高校には5人の王子がいる。


3年生組


三浦 翼 

・一言で言うと「王子たちのつっこみ&リーダー」

・運動神経はイマイチ。

・面白いけど人見知りらしい。

・小学生レベルの漢字が読めないバカ

・でもなぜかモテる


春野 風太 通称 ハル

・一言で言うと「面白い人」

・運動神経◎

・何種類ものスベリギャグを持ってるらしい

・見た目はとんでもないバカだが実質かしこいらしい

・実は何を考えてるかわからない不思議くん


2年生組


前田 章太 通称 前ちょ

・一言で言うと「優しい人」

・学年1位を数回とっているくらいかしこい

・いらだつ天然

・実は1番周りを見て気遣っている

・ホモ?という噂も


矢杉 祐

・一言で言うと「一般的にかっこいい」

・だいたいなんでもできる

・週3のペースで告られる

・女遊びが激しい

・王子たちといるとドM


1年生組


高野 俊

・一言で言うと「大食い」

・ピュアな天然

・天然ながらも毒舌

・変態



というのが自称「王子追っかけ隊隊長」の遠野 奈津の王子プロフィールの内容だ。


ちなみに私は私のプロフィールも作っている奈津のノートの内容によると・・・

小柴 悠香 高校2年生

・バカに見える天才

・たちの悪い天然

・運動神経ナシ

・極度の男嫌い


・・・らしい


自分で付け加えるとすると

今はわけあって山にテント暮らし。

私はお母さんと不倫相手の子だった。

お父さん・・・になるはずだった人は、お母さんより元の奥さんを選んで私たちを捨てた。

女で1つで育ててくれたお母さんも、事故で昨年に他界してしまった。

親戚とかかわりがなかったから、お金もなくバイトをしながらテントで暮らし始めた。

私が男の人を受け付けなくなったのも、この顔も知らないお父さんの影響なのかも。



「ゆーか!!何ぼーっとしてんの??

 王子見に行こうよ!」


奈津がパンっと私の目の前で手を叩く。


「え、えっと・・・私、王子はちょっと・・・・」


「もうっ。 

 ゆーかはほんとに男がだめなんだから!

 遠くから見るだけなんだから、大丈夫だよ!」


そう言って奈津に手をひかれ、確かに女の子たちがたくさんいて近づけないだろうと思って、仕方なく校庭に向かった。


「キャーーーーーー!!

 はるーーー!かっこいいっ」


「翼さまあーーー!

 がんばってーーっ」


「俊くーーん、こっち向いてー!!」


「前ちょー!かわいいーー!」


「祐ーー!それ勝ったらデートだからねー!」


校庭に出るなり、黄色い歓声につつまれる。


「やっぱりかっこいいよねえ。」


隣で奈津もうっとりしてる。


こういうのをかっこいい・・・って言うのかな。


男の人には何の感情も抱かない。


「奈津、あそこのベンチに座ってるね。」


女の子たちがにぎわってる中に入っていけなくて、近くにあるベンチで奈津を待つことにした。


「小柴さん??

 体調悪いの?」


ベンチでぼーっとしてると、うしろからいきなり声をかけられた。


「・・・あ、へ!?

 前田くん!?」


声をかけてきたのは、まさに王子の1人の前田 章太くんだった。


「なんで、こんなところにいらっしゃるんですか??」


「ちょっとケガしちゃって。

 ってか、敬語キャラなの?」


前田くんは笑いながら隣に腰掛ける。


「あ、えっと・・・男の人の前だとなぜか敬語に・・・

 あの、絆創膏持ってますよ?」


ポケットの中から絆創膏を取り出す。


「そうなんだ。かわいいねー。

 でも僕女の子っぽいから平気じゃない?

 身長もちっちゃいんだー。

 絆創膏もらっていい??

 ありがとう!」


ほんとだ。


確かに、前田くんとは敬語ながらも普通に話せてる。


「じゃあ、僕行くね!!

 よかったらサッカー見に来て!!」


前田くんはそう言って校庭に戻っていった。














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