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  作者: 二葉 サナエ
7/20

第6話 墓参り

AM 9:45

ちょっと。

どーゆうこと? ねぇ、どーゆうことよ!?

一日、丸々、帰りのホームルームまで、全部自習って。

一体どーゆーこと!?



そりゃね、前回確かに言いましたよ?

『明日の一時限目は…とりあえず自習!』って。

言いましたけど…。

それは、日本史の三上が急に実家へ、墓参りに行っちゃったもんだから。

仕方な〜く。だった訳ですよ。

なのに。

今日、来てみたら…。                      

教師全員、墓参りに行っちゃったって、どうゆうことですか!   

ちょっと、校長!                    

「いいじゃないですか。生徒達も今日くらいはゆっくり羽を伸ばしてもらえば。」

そういうことじゃないでしょ!

アンタ、教師達に一体どんな指導してんのよ?

「先生方には、いつも明るく、元気で、健やかに。自分の個性を生かした、素直な子に育ってほしいと…」

―バコッ―

…おい、コラ。相手は、幼稚園児じゃねんだぞ?

なーにが、素直な子に、だ。

だから、みんな勝手に墓参り行っちゃうんだよ!

つーか、そんなわざわざ墓参りなんて行く訳ないじゃない!

絶対、嘘じゃん!

「いえいえ。皆さんとってもご先祖様思いなんですよ。」

ご先祖様より、生徒諸君だろうが!

「まあまあ。 さてと、それでは私も墓参りに…。」

―ドゴッ―

…行かせません。



「今日は一日、自習なんだってね。」

所変わって、ここは3-Bの教室。

さすがの生徒達も、一日自習なんて驚くよねぇ…。

「つーかさ。」

うんうん。

「これって…」

うんうん。

「超ラッキーじゃん!?」

―ズルッ―

「よっしゃー! 一日遊び放題!」

コラー! 君達、仮にも高校3年生なんだよ?

受験生なんだよ? もっと自覚持てよ〜。

「まぁ、いいんじゃん?」

おっ、幸平じゃん。(アンタ、このクラスだったのね。)

「そうそう。たまには羽伸ばそうよ。」

えっ、美紀ちゃんまで…。(校長と同じ事言ってるよ…)

ハァ〜…。

仕方ない。

ほんじゃ、まぁ。

今日だけ特別、許可しましょう。

理事長の、この私が。



…えっ?

ナレーターが理事長って、マズイんじゃないかって?

いいのいいの。これの作者ってばもう、ホッケ〜ンとなってるから。

理事長がナレーターだろうと、校長がまだ20代だろうと。

全く、気にしませんから!

ハッハッハ…。             




つーことで、今日は一日自習だよ!     


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