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  作者: 二葉 サナエ
4/20

第3話 帰宅部

PM 1:20

「…ですから、縄文土器や土偶などは、今なお人々を惹きつけてやまない不思議な…」

日本史の授業は、とにかく眠い。と、校内でも有名だ。

担当は、40代後半の、独身教師。

この話というのが、また、とっっっても面白くない。

まるで、{お前らが、日本の歴史について知ってどうなる? 理解する必要なんかないだろ?}

とでも言っているようだった。



という訳で、本日もクラスの大半が、古代遺跡と共に夢の世界へと旅に出たわけだ。

もちろん、幸平もその例を逃れず、皆と仲良く Dream land へと遊びに行ってしまった。



ところが、その横で一人、黙々と勉強を続ける少女が。今日来たばっかの転校生。

おいおい…。在校生より転校生のほうが勉強してるってどういうことよ?



「次、156ページな。」

教師が教科書のページ指定をする。美紀もページをめくろうとした。しかし、幸平の手が上に乗っかっていてめくれない。どかそうにも…ちょっと気が引ける。

「ごめん。並木君…。起きて〜。」

「う…ぅん。」

駄目だ。然っ然、目覚ます気ないよ。この人。

「も〜、並木君っ…」

―ピシッ―

一瞬、一本筋の風が、通り抜けた気がした。

「った!」

続いて、幸平の叫び声。

「どうした、並木!うるさいぞ!」

生徒が痛いって言ってんのに、うるさいはないでしょうよ、三上先生。

それより、一体どうしたの? 幸平君?

「大丈夫?並木君。」

そしたら、その横で、同じような質問をしている少女が…。

笑顔で教科書のページをめくっております。

…。この人だったりしないよね? …まさかねぇ〜。




PM 4:30

授業も終わり、帰りのホームルームも終わった。

大体の生徒は部活動へと向かう。

無所属は帰宅部だから、さっさとお家へ帰るのがお仕事。

例外もいるけどね。



「お前、帰んの?」

幸平がお隣の席へ話しかけてる。

「うん。今日は早く帰って来いって言われてるから。」

身支度を済ませた美紀もそれに返答。

「じゃ、校門辺りまで一緒に行くか?」

おいおい、一日で相当仲良くなってるじゃないの。

「うん。ありがとう。」

こっちも随分素直だね〜。



こちらは当学校の校門なり。

高さはざっと4・5mはあるかねぇ〜。枠には見事な彫刻が…。

つーか、超豪華だよね。ただの市立高校にしては。

「あ〜これ、校長の趣味なんだよ。」

あら、さいですか。

「こんなのにお金かけるから、学食造れないんだよね〜。」

美紀ちゃんってば、学食無いのが相当ご不満みたいだね。

「ま、こんなのまだ序の口さ。」

まだ凄いのあるんですか。

って、いちいちツッコミ入れてたら、話進まないじゃんか!



「お〜い、並木!」

「おっ、イカダじゃん!」

「今日も行くだろ?」

「もっちろん。」

幸平は校門の辺りにいた、見るからに不良な連中の元へ行ってしまった。

「じゃあな、米坂!」

そうそう、挨拶は忘れちゃいかんよ。

「バイバイ、並木君。」

はい、皆さんさようなら。明日も学校でお会いしましょ。




PM 9:10

夜の街中。都会はこんな時間でも明るい明るい。

そこを歩き回るは、若者多し。

未成年が大半じゃて。

君たち〜。『お酒とタバコは二十歳から』

これだけは守らにゃいけないよ。

ね、幸平君?

「…分かってる。」

良い子だね〜。

じゃ、また明日。




(このお話、不思議な方向へ進んでる気がするよ? …まぁ、いっか。)


つーことで、明日は一時限目から体育だったと思います…。


今回から、ナレーションの口調が大きく変わってしまいました。スイマセン。

あ〜、あたしって何て気まぐれ屋さん。

最初は超シリアスにするつもりだったんだけどな〜。まぁ、いっか。

あれだ、きっと水戸黄門見ながら書いてるからだ。

(他のも今度書き直さなきゃ…。と思ったけど、やっぱやめた(笑))


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