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  作者: 二葉 サナエ
20/20

第19話 頭ん中


………ん…

…ここ…は……?


「目、覚めました?」

…校…長…?

えっ、何で…

何で私、校長に抱えられてるの……



ちょっと待ってよ?

…よし、とりあえず頭ん中を整理しなきゃ…


…確か、

今日は何だか朝から、学校の様子がおかしくて、

…何でも、サッカー部の部室が荒らされてたとかで、じいちゃん先生から話があって、

そしたら何だか、幸平が怒っちゃって

学校終わるまで不機嫌だったから、心配になって下校の時も付いて行ったら、

家には帰んないで、変なトコで…確か、イカダとか言う男の子と話して、

その後、イカダに鞄を渡して、代わりに鉄パイプなんて物騒な物を借りて…

もう使われてない筈の、古い倉庫へ行って、

何か知らんけど、幸平は殴り込みをかけて…

工藤を成仏させちゃいそうになったから、

私が慌てて、止めようとしたけど、幸平は私の声なんてまるで無視で…

…したら、校長が突然登場して、

「…お任せ下さい」なんてスカした事を抜かしやがって、

その後に変なスプレーを…というか催眠スプレーをシュウッって………



………あぁぁ!!

「流石、見事な要約でしたね。」

っと待ちやがれ、校長!

アンタあ〜んな危ない物持ち出して、何平然と使用しちゃってんのよ!

っつうか、ココどこ!私は誰!?

「ココは地球。あなた私の燕ちゃんです。」

ちっが〜う!

そんな馬鹿げた答えを求めてるんじゃないわい!

…ていうか、私はお前の燕じゃないし!

ふざけんな!これじゃあ安心して記憶喪失にも慣れません、ってか!?

チクショーめ!

「…シーッ。不満なら後でたっぷり聞いて差し上げますから。

ちょっとの間、お口にチャック、でお願いしますよ?」

…なっ、なっなっなっなっな!

な〜にを言うか!このアホンダラ!

あまりの出来事に、セリフが松野ばーちゃん化しちゃったじゃねーか、コノヤロー!

気色悪い事ぬかしやがって!

お口にチャック…などと言うお子様用語、

この私に通用すると思ってんのか!あぁ!?

舐めとんのかワレェ?

散々怒鳴った後に、チャックもくそもあるかぃ!

てか、それより……

ーバッー

「はいはい。分かりました判りました。

だけど今だけ。怖〜いおじさん達が通り過ぎてくれるまでは、

少しだけ我慢して下さいね。」

ふごふごふごご?

(怖いおじさん…?)

ーヴィンヴィンヴィンー

(…このサイレンってまさか、警察…?

何、何で?

ただでさえ、文字でパトカーのサイレンを再現しようとすると難しいってのに、

何故、超面倒臭がりな作者の書くこのお話に警察なんかが出てくんのよ?


…っていうか、それより、

何で私、大人しく校長に抱えられたまま口押さえられて黙ってんの?


……つうか、何で…

私ってば、顔がちょっと赤くなってんの…)


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