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  作者: 二葉 サナエ
10/20

第9話 裏切り

AM 11:45

「ったくよ! そんなんだから、裏切られるんだよ!」

あれからずっと、何やかんやで言い争いをしていた2人だが、さすがに疲れてきたようだ。

「はぁ?」

「お前がいつもそんなんだから、あいつはお前の事、信用できなかったんだよ!」

幸平の顔色が、一瞬にして変わる。

「どういう意味だよ?」

「お前…あの事、忘れたわけじゃねぇよな?」

―バンッ―

「だったら何?」

相手の胸倉を掴み、目で睨み付ける。

「お前が忘れたって、他の連中は忘れないぜ? 絶対に。」

「けっ。」

胸倉を掴む手を離し、その場を立ち去ろうとする幸平。

その後姿に、尚も庄司は語りかける。

「テメー、反省する気は無いんだな?」

そのセリフに、立ち止まってふっと、鼻で笑ってみせる。

「反省? 何で俺が、そんなもんしなきゃなんねーんだよ」

「ざけんなよ!」

庄司が幸平に飛び掛る。

それを軽々と交わし、逆に膝蹴りを入れようとした時…

「やめて!」

教室中に響くような大きな声で二人を制したのは、黒髪のストレートヘアだった。

「は?」

喧嘩を止められ、いきりだった庄司が美紀を睨みつける。

「ここは、喧嘩をするための場所じゃありません。学校は、勉強をするための所です。」

静かに、正論を唱える少女。

「なめんなよ?いい子ぶりやがって。怪我してーのか? あ゛!?」

しかし、庄司の剣幕にも、美紀は全くひるむ様子は無かった。

「今すぐここから出て行きなさい。」

あくまで静かな、命令口調。

「嫌だといったら?」

「言わせません。」

「上等だコラ!」

庄司が、次は美紀に殴りかかる。周りの生徒が息を呑んだ。

「待て!」

幸平が何とか食い止めようとしたが

「手出し無用。」

と。

余計なおせっかいだ。って事らしい。

そして、次の瞬間。

目を開けていられないくらいの、突風が吹き、庄司が後方へと吹っ飛んだ。

誰もが、事の成り行きについていけず、唖然とする。

「さぁ、さっさと自分の教室へお戻りなさい。まだ痛い目にあいたいのですか。」

やっとの事で起き上がった庄司は、

「覚えてろよ!」

との、負け犬の遠吠えを残し、逃げ出していった…―――



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