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第一章第三話「"貴公子"竜胆 宏史」

おもち「ええぇぇぇぇぇえ!わさびが"軍師"と呼ばれるおとこぉぉお?」


赤星の叫び声がえんこう内に響きわたる


わさび「そうだよ僕は軍師と言われているね」


わさびと竜胆が顔を合わせる


おもち「にしても軍師て全くごつい奴かと思ったがわさびはその点ごついというよりスリムだよな?」


わさびはその問いに対してーー


わさび「まぁ僕はゴリゴリの筋肉とかはないからねー そんな事より時間が惜しい続きは呪魔がいる場所に移動しながら話さないかい?」


竜胆がそれに対してすかさず口を開くーー


竜胆「それもそうだな、赤星いくぞ」


赤星が戸惑う


おもち「お、おい竜胆いいのか?」


竜胆「さっき言ったろトップ取るだけが俺達の仕事じゃない」


おもちは「ハッ」となり思いっきり立ち上がった


わさび「よし行こうか僕についてきて」


         〜移動〜


おもち「なぁ?今更だけどお前の部下達置いて来て良かったのか?」


竜胆「あいつらはもう俺の部下じゃなくてお前の部下だろ?それに大型となれば大人数で行くのはかえって邪魔になるからな俺らだけでいい」


わさびがわざとらしいニヤケ顔で口を開けるーー


わさび「流石"貴公子"さんは違うねー」


竜胆「おいそろそろ何で俺達に提案を持ちかけてきたのか説明しろ」


わさびのわざとらしいニヤケ顔が少し困った顔ににりーー


わさび「いやー流石だねー赤星君は馬鹿そうだから今赤星君がドンになった竜胆一派になら好条件で提案出来そうだったけど竜胆君が予想以上にも頭が回るタイプだからそれも無理そうだ」


竜胆は少し自慢気にニヤついた


竜胆「そんな事だろうと思ってはいたで条件てなんだ?」


おもち「まて!俺は馬鹿じゃないぞ!」


赤星を無視するかの様にわさびが話しを始める


わさび「それはまずはあのデカブツを倒してからって事で」


わさびが指を指した先には大型の呪魔がいた


おもち「でっけーー」


竜胆「赤星足引っ張るなよ」


おもち「お前俺に負けたくせに偉そうにすんな!」


口論になりそうな二人を宥めるかのようにわさびが口を開くーー


わさび「ちなみに戦闘経験ほぼゼロの赤星君とその赤星君にまけた竜胆君僕はどのくらい君達を信頼してもいいのかな?」


二人はお互いの顔を一瞬みて目の前の呪魔に顔をやる


竜胆「嫌いな給食食べてくれる人くらい信用していいぞ!」

赤星「嫌いな給食食べてくれる人くらい信用していいぞ!」


それを聞いたわさびはため息をつきつつーー


わさび「例え方は置いといて信用するよ」


三人は呪魔に向かって歩みだす。するとわさびが何かを思い出したかのように喋り出す


わさび「大事な事いってなかった!僕の能力についてだ!僕の能力は「全知全能の目」僕の目に映った物の情報などを頭に入れる事ができる。」


おもち「まてまて!それじゃ戦えないじゃねぇか!」


わさび「大丈夫僕は「基礎呪術」が使えるからあと武器も持ってるし」


説明しよう「基礎呪術」とは能力を持たない人間のために作られた自分を守るすべの一つである。また基礎呪術には様々な種類が存在し 技として攻撃手段となるものや自分の身を守るものなど様々あるこれらはその基礎呪術が強ければ強いほど習得する難易度は上がる


わさびが背中からナタのようなものを出す


おもち「武器てそれか?なんかグロいなあれだよな?おっさんとかが木こりとかで使ってる」


わさび「もっとましな言い方はできなかったのかい?それとこれはナタではないよマチェットナイフといってねナタとはすこし違うんだ。それにこれは本物ではないから人は切れないよ。鉄は切れるけどね。えんこうで殺しは御法度だからね」


赤星はわさびの長々とした説明に疲れていた。


おもち「へー(そういえば「あいつ」も刀持ってたけど鉄とかきれても人は切れてない?てか切ってなかったな)」


わさひ「だから僕の能力であの呪魔の弱点を見つけるからそれまで耐えて欲しいんだ。大丈夫僕も戦闘には参加するから」


竜胆と赤星が頷くするとこちらに気づいたのか呪魔が触手のような無数の巨大手で襲いかかってくる


呪魔「うぼぉぉぉぉぉ」


竜胆「くるぞ!」


竜胆の掛け声と共に全員が攻撃を避けたーー


わさび「じゃあてはず通りよろしく!」


おもち「まかしとけ!出来るだけはやくな」


竜胆が青い炎の翼を纏い呪魔から少し離れたところで蹴りをいれる。すると青い炎の斬撃が飛ぶ


竜胆「足 燐」


         「バァァン」


赤星とわさびは呪魔の巨大な腕の上に載っていたすると赤星が手のひらを広げてその手のひらから炎の玉がでてくる


おもち「炎 幕」


         「ドォォン」


呪魔「うおぉぉぉん!」


呪魔が二人の攻撃をくらい悲鳴をあげるそんな呪魔にわさびが突進していく


わさび「二人共やるね僕も頑張ろうかな」


わさびのナイフが緑色のオーラに包まれ呪魔の腕に向かい振りかざす


わさび「「基礎呪術」"筆頭" 」


         「ザァァン!」


三人それぞれが技を繰り出しだがそれでも呪魔はピンピンしているそれをみかねてわさびが呪魔の腕からおりた


わさび「僕は遠距離で援護しつつ「全知全能の目」で弱点探るから二人共頼んだよ!」


竜胆「任せて!」

赤星「任せろ!」


再び竜胆が蹴りを入れるそして赤星は腕から飛び呪魔の正面に向かって飛び降りていきちょうど真ん中に行くと同時に手を広げてーー


おもち「ふーー。火がダメならこっちはどうだ!」

「絶 対 零 度」


        「シキィイン」


呪魔の周りが凍るがすぐ氷ごと解かれた


おもち「くっそ!これならどうだ!」


赤星が片手を引き構えるそれとほぼ同時に竜胆も手を引きそのまま呪魔に突進する


赤星「青 龍」

竜胆「青 龍」

         

         「シキィイン」

「ドォォォン」


赤星が引いた片手を前にだすと氷の龍が出てくる。竜胆の手からは青い炎の龍がでてくる


呪魔「どぉぉぉぉゔぉ」


赤星「真似すんな!」

竜胆「真似すんな!」


二人が口論している間に呪魔が赤星に向かって殴りかかる


おもち「あ、やば」


わさび「喧嘩してる暇じゃないでしょ!」


わさびがそこら辺に落ちてある石を拾いそれを自分の頭ほどの高さに投げてそれをまるでボールかの様にナイフで打った


わさび「「基本呪術」"呪 爆"」


わさびがナイフで打った石は呪魔に向かって飛び呪魔に当たると同時に爆発した


おもち「ナイスわさび!助かった!」


赤星のアホそうな声を聞き呆れたようでホッとしたわさびが口をひらくーー


わさび「奴の弱点わかったよ!奴の頭のてっぺんに結晶の様な物があるんだ!それを割ったら中にコアみたいな物があるそれが奴の心臓のような役割をしているから!」


それを聞いた赤星と竜胆が呪魔の頭のてっぺんの結晶に向かって再び攻撃を繰り出す


赤星「紅 桜」

竜胆「リドラ」


「ドォォォドォン!!」


        「パッリィィン」


呪魔の頭のてっぺんの結晶が割れたすると赤星の腕を竜胆が掴み赤星をなげる


竜胆「大将なら大将らしくとどめさしてこいや!」


おもち「うわぁぁぁぁ急に投げるなぁァァ」


赤星が空高く飛ばされて落ちていくそして手を重ねて呪魔のコアに突っ込んでいく


おもち「炎 柱」


         「ぼっっ」


呪魔「うぉぁぉばあかぁぁぁァァ」


呪魔が燃えていき次第に消えた


わさび「いやー二人共よくやったね」


おもち「いやいや!わさびの能力と援護が無かったらこう上手くいってなかったありがとな!」


ニッコリと笑う赤星とは裏腹に竜胆は真剣な目つきでわさびに問いかける


竜胆「で、条件てなんだ?こんだけデカい呪魔を倒したんだ君もそうだが俺や赤星も大きく評価されるだろう 一人でやればそれを独り占め出来たのにそれを俺たちにくれてまでしたかった条件てなんなんだ?」


わさびはニッコリと笑い口をひらくーー


わさび「単刀直入に言おう赤星君 君の派閥に僕を入れて欲しいんだ。それが僕が望む条件だ」


赤星と竜胆が顔をあわせる


竜胆(何が狙いだ?全く読めんこの男)


竜胆の考えこむ顔をみてわさびがくちを開く


わさび「そんなに怪しまないでいいよ。僕は元々トップにならなくてもいいんだ。面白い人につきたいそして赤星君 君はとても面白そうだ。だから君につきたい」


またしても考えこむ竜胆を裏腹にーー


おもち「おーそんな事かいいぜわさびが味方になるとか百人力だろ!」


竜胆「そ、それでいいのか?!」


驚く竜胆を見てまるで当たり前かの様に口を開く赤星ーー


おもち「当たり前だ!今は俺が大将だろ?それにわさびはあの呪魔から俺が攻撃されそうになった所を助けてくれた。こいつがなんか考えているならそこで俺がやられた方が得て考えて助けないだろ?」


珍しくまともな事を言う赤星に驚く竜胆


竜胆「たまには大将らしい事言うじゃないかたく」


するとわさびがそこに口を挟むーー


わさび「僕も認めてもらえたみたいだしとりあえず そこら辺の公園で今後の事について話しあわないか?」


竜胆「それもそうだな」


こうして三人は公園に向かっていったのである


         〜公園到着〜


おもち「今後の相談て何するんだ?」


わさび「とりあえずは味方をつけていかないといけないね」


竜胆「となると他の派閥を取り込むのが一番手っ取り早いな」


わさび「そーなるね」


わさびと竜胆が顔にしわを寄せ考えこむ。そして何かを思いついたかの様に思いついたらわさびが口を開くーー


わさび「一人僕みたいに群れを持たない奴を知ってるよ。

「彼」を味方につけれればかなりの戦力になると思うな」


わさびの言葉を聞き驚く竜胆


竜胆「それってまさかあいつか?!」


わさびがうなずく


おもち「その「彼」て一体誰なんだ?」


わさび「その彼の呼び名は通称"鳥鳴り"「不死羅 すずめ」

(ふしら)」


竜胆がやはりかと言う顔をするのと裏腹に赤星はーー


おもち「なんかかっけぇな!そいつ味方にしよう!」


竜胆「あのなーそんなに簡単な事じゃないんだぞ?」


竜胆の言葉に赤星は首をかしげてーー


おもち「だって俺が大将で竜胆が副隊長んでわさびがNo.2てもう負けなしだろ?」


竜胆は呆れた顔するその横でわさびが不服そうに口を開く


わさび「僕はNo.2じゃないよ君がトップを目指すならこれから先きっと僕なんかよりも優秀な人が入ってくるはずだその人達に席を譲るよ僕はNo.6くらいで縁の下の力持ちをするくらいがちょうどいい」


赤星は悩んだすえに口をひらくーー


おもち「わかった!お前はNo.6として俺を支えてくれ!」


わさびが頷くそして暗くなっていく空を見上げて竜胆が口を開く


竜胆「そろそろ暗くなったし続きは明日でもいいだろ」


すると赤星が少し寂しそうにーー


おもち「そうだな!今日は解散!」


こうして三人は別々の帰り道を歩いて帰ってたその帰り道花鳥わさびは考えていた


わさび(赤星君は本当に面白いなだが今の彼は圧倒的に他の派閥の大将達には届かない力不足 今日の戦闘も僕が助けてなきゃ怪しかったぞ。だがそれを補うのが竜胆君か…あのバカ大将がこうも他の派閥に飲み込まれないのは竜胆の存在が大きいだろうな僕も今日見て驚いたよあれほどまでとはな"貴公子"「竜胆宏史」)


         第一章第三話「"貴公子"竜胆 宏史」

                        「終」

    





















         












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