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キャラ変した幼馴染みと逆らえない俺

『礼ちゃん。突然だけど、今から遊びに行ってもいいかな?』


「お、あざみか。最近毎日だな。ハハッ!俺の勧めたNTR小説によほどハマったとみえる。今度はどんなのを勧めてやろうか」


 いつものようにあざみからメールが入り、俺は最近の推しのNTR小説をいくつか思い浮かべながら、『いいよ』と訪問を了承する返信をしたところ……。


 ピンポーン!


「…!」


 コンマ5秒後に玄関のチャイムがなった。

「あざみ…?いや、いくらなんでも早すぎるか?『はい……』」


「あっ。ハアハアッ。礼ちゃん?今着いたよ!」


 インターホンに出ると聞き慣れた女子の声が響き、訪問者はやはり幼馴染みのあざみだという事が分かった。


 ガチャッ。

 玄関のドアを開けると……。


「あざみ。まるで待機していたみたいに早かっ……。 ?!!」


「おっす!礼ちゃんっ!」


 目の前に立っていたのは、あざみ……ではなく、頭にバンダナ、胸にサラシを巻き、特攻服を着た昭和のレディースだった。


「え……?誰っ!??」


 目が点になった俺にレディースのお姉さんは、凛々しく笑うと、親指を立てて来た。


「ハハッ!やだなぁ。礼ちゃん。あざみだよ。」


「え?あざみか……!?」


 きつい化粧が施されたレディースのお姉さんの顔立ちには、確かにあざみの面影があり、俺は目を丸くした。


「イメチェンしたんだぜ!どう?私、イケてる?」


「あ、ああ。イメチェン……(っていうかコスプレか?)う、うん。何かのイベントにでも出るのか?よく出来てるんじゃないか……?」


 レディースのお姉さんが、単にコスプレをした幼馴染みだという事が分かり、俺はホッと胸を撫で下ろした。


「私ね。NTR幼馴染みの世界線を抜ける為に、新しい自分になる事にしたの。いくらNTRを仕掛けるイケメンが来ても平気だよ?」


「NTR幼馴染みの世界線?何を言って……。あざみ??」


 カラン…。カラン…。


 不可解な発言と共にいきなり玄関前の地面に瓦を重ね始めたあざみに俺が首を傾げていると……。


「神崎!!死すべし!!ハアッ!!」


 ドゴォッ!! グシャッ!!


 !!!!||||||||


 何故か神崎の名を呼びながら、かけ声と共に瓦を手刀で粉々に砕いたあざみは、俺にニッコリ笑顔を向けて来た。


「ホラね?こんな風にイケメンを粉砕しちゃうから。」


「あ、あざみ……?今、神崎って…、ま、まさかとは思うけど、お前……」


 震える人差し指をあざみに向け、恐る恐る聞いてみると…。


「ああ、大丈夫だよ?NTRされる前に彼は私が退治したから。」

「っ……!!!||||||||」


 最悪の答えに息を呑むと、目の前にあざみが迫っていた。


「だから、礼ちゃんと私の仲を阻むものはいないの。安心して、新しくなった私を愛して下さいっ!! 」


 ギュッ!

「ひっ…!☠」


 抱き着かれてガクブルする俺に、あざみは俺の耳元で甘く囁いて来た。


「ね。礼ちゃん。イメチェンした私、ドキドキする?」

「う、うんっ…。(こ、怖いっ…!!)」


「嬉しいっっ♪私、またスー◯ーカップ買って来たんだっ!一緒に食べよーねっ♡♡」


 ギュギューッ!!

「がはぁっ…!!」


 キャラ変した絶対NTRされない幼馴染みに締め上げられ、俺はそのまま失神したのだった。



*おまけ* あるJK二人の会話


「最高の女に仕上げてやったけど、あいつ、今頃、成瀬とうまくいってっかな〜?」


「う、う〜ん。京子しゃん。それはどうっすかね。イメチェンのモデル、『花のあ◯か組』の主人公っていう時点で普通の男子にウケるかどうか…」


「何だよ。友美!あ◯か、いい女だろー?」




 

✽あとがき✽


 ハッピーエンド…かなっ?(;´∀`)

 こんな話ですが、最後まで読んで下さりありがとうございました!


 ちょっとでも面白いと思って下さった方がいらっしゃったら、ブックマーク、ご評価下さると嬉しいです。


 よろしくお願いしますm(_ _)m

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