不良に絡まれるクラスメート その恐るべき力
「うっぷ……。彼氏の浮気を疑って(実は無実)仕返しにNTR!お金に目がくらんでNTR!しまいには、お母さんや義妹までNTR!れ、礼ちゃんと付き合う為に、私はいくつのNTRフラグを回避しなければいけないの……??」
あれから、連日礼ちゃんに、どんな方法を取ろうが運命のようにNTRされてしまう小説を大量に読まされ、NTR酔いで気持ち悪くなりながら、私が街をフラフラと彷徨い歩いていると……。
「おおっ。可愛い子見っけ〜!」
「んんっ。俺も好みジャストミート♡」
「きゃっ……!!||||」
建物の影から急にゴテゴテのアクセサリーをつけたピンクの髪の男と鼻にピアスを付けた太った男、いかにもヤバい風体人達が現れ、私は後ずさった。
「君、ちょっとでいいから俺達に付き合えよ」
「楽しいことしようぜ〜〜♡」
ガッ!ガシッ!
「ひっ…!いやっ。離してっ!」
男達に手首と肩を掴まれ、無理矢理暗い路地裏に引き摺り込まれそうになり、私の中にある記憶が蘇った。
小3の頃、酒に酔ったお父さんに髪を掴まれ引き摺られ、殴られ……。
「いやあぁぁーーっ!!」
私は頭を抱え、大声で叫ぶとそのまま意識を手放した。
✽
《深山京子(礼&あずみ&神崎のクラスメート)視点》
「はぁ〜。クラスガチャ外れじゃね?ガリ勉男にストーカーしているキャピキャピ女はいるし、ストーカー女を虎視眈々と狙ってるチャラい男はいるし、今一絡みにくいんよな〜」
あたしは幼馴染みでクラスメートの長田友美に愚痴ると、奴は愉快そうに手を叩いた。
「ははっ。あれ、傍から見てる分には面白いと思うけど、京子しゃん硬派だもんね。そんなだから、ヤンキー女子とか言われるんじゃないすか?」
「るっせ!」
煽ってくる友美に苛立ち、そっぽを向くと、奴は宥めるように肩をポンポンと叩いて来た。
「まぁまぁ。京子しゃんにはこの友美ちゃんがいるじゃないっすか!ストレス溜まってるなら、カラオケで発散させましょーよ!」
「カラオケかぁ……。まぁ、悪くねーけど……。」
気心の知れた幼馴染みの誘いに何だかんだで乗り気になりかけていたところ……。
「おっ。あざみさん、いたか!でかした!お前達、ヒーロー役の俺が登場するまで、間を持たせておけよ?」
「ん?あれは……」
「クラスのチャラ男、神崎??」
あたしと、 友美は道の少し先に神崎が歩きながら電話で誰かと話しているのを見かけた。
「あざみ?ああ、あのキャピキャピ女か。ヒーロー役?何の事だ??」
「分かんないけど、なんか、面白い事になりそうっすね✧✧京子しゃん。後を付けてみましょう。」
「えっ。あ、おい!友美!引っ張るなって…!」
あたしは、友美に腕を引かれ、神崎の後を付けて行く事になった。
✽
「(おっ。あいつら&あざみさんだ!)君達ぃ、やめたまえ!か弱い女子に何をしているんだぁ!!」
「「!!」」
追いかけて行くと、神崎は、キャピキャピ女=野原あざみがいかにもヤバそうな風体の男達に囲まれている場面に行き合って、大声を上げており、あたしと友美は息を飲んだ。
「あざみさん、今この神崎爽也が助けてあげ…」
「フンッ! ハァッ!」
ボギャッ! ドスゥッ!
「ごふぅっっ……!☠」
「がはぁっっ……!☠」
ズズーン……!!✕2
「「「!??」」」
神崎が呼びかけた時、ヤバそうな男達は野原あざみに重いパンチを入れられ、苦悶の表情を浮かべ、地響きを立てて倒れた。
「お前も……敵……かぁっ!??」
「ひぃっ……?あ、あざみさんっ?||||」
憤怒の表情でキュピーンと目を光らせた野原あざみに近寄られ、神崎はビビって後退りをしたところへ……。
「ふんぬぅっ!!NTR退散っっ!!!」
ボグウッ!!ドゴォッ!!
「はぎゅうっ……!」
バタッ!
神崎は野原あざみにパンチと後ろ蹴りを入れられ、数メートル先までぶっ飛ばされ、その場に昏倒した。
「「……!!||||」」
野原あざみのあまりの変わりように、あたしと友美が慄き、青褪めていると、奴はふらつき、ガクッとその場に膝をついた。
「ハッ。私、今、何を……。この男達は、何で倒れているの??」
野原あざみは、突然いつもの雰囲気に戻り、周りを見渡し仰天すると、遠巻きに見ていたあたし達に目を向けた。
「…!あなた達は……クラスの……えーと、深山さんと長田さん(ちょっとヤンキーぽくて怖い二人組)私を助けてくれたんですか?」
「な、何言ってんだよ。そいつらはお前が自分でやっつけたんだろーがよっ。」
「き、鬼神のような強さでしたよっ。」
「ええっ!?」
あたし達が震え声で答えると、野原あざみは驚きに目を見開いたのだった……。
✽あとがき✽
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