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愛犬を愛しすぎたら、人間になって愛を伝えに来ました  作者: 鳶雫
二章 あれ…認識と違うよな?
9/33

(5)

翌日、グループも一緒に探してくれると連絡が入っていた。正直すごい有難い。僕は朝食を食べて、散歩に行く準備をする。リリイがこっちに来て僕を見つめる。どうしたんだろ?

 「散歩に行きたい?」

 「ワン!」

 「そうか、じゃあ行くか!」

 リリイの頭を撫でてリードを付ける。そこにひまわりが合流して河川敷に向かう。リリイは僕らの顔を見ながら散歩をする。正直、すごい可愛い。拾い食いとかもしないように躾してあるんだな。

 河川敷に着いてボールを取り出す。ひまわりはこっちに帰ってくるけど…リリイは怖いな。一度迷子になった事あるしな…。一人で悩んでいると、リリイはボールを今か今か、と待っている。

 「ひまわり?ちょっとリリイに話してくれない?」

 「どうしたの?何話す?」

 「遠くまでは行かない事を約束してほしい」

 「ワン!」

 え?リリイが直接返事したんだけど…。これって大丈夫なんだろうか。ていうか…賢くない?!これ、通訳居るのか?

 「えっとね、ほしょう?できない!」

 「ええ…そっち?」

 「ワンワン!」

 「うそ?大丈夫だって!」

 おい!賢すぎるだろ!ジョークまで言えると…?!この子は天才犬だ!僕はリードを手放した。

 「行くよ!」

 ボールを投げる。ひまわりもリリイもボール目掛けて一直線に走る。先にキャッチしたのは…ひまわりだった。高さ的に有利だよな…。何やら遠くでわふわふ言い合っている。

 「寄人~!ひくくなげて?って!」

 「うん?あ、腰?」

 「ワン!!」

 まじか…腰も労わってる?あの子中身人間だわ。確かに、ジャンプさせるのは腰に良くないよな。ていうか、僕の方が何も考えてないじゃないか…。

 「投げるよ~!」

 次はコロコロ転がるボールを投げる。石に当たりまくってすごい挙動してるけど…。それを器用に追いかける。次にキャッチしたのはリリイだった。すごいな、狩猟犬って。

 何回もボール投げをして最後の一投になった。僕は今まで通り投げた、そう思っていた。今度は岩に当たってボールが川の方に行く。そのまま一人と一匹は川に飛び込んだ。前も見た光景なんだけど…。

 「大丈夫~?」

 「ワンワン!」

 「だいじょうぶ!」

 大丈夫らしい。ひまわりがボールを持ったまま、リリイと一緒にプカプカ浮かぶ。濡れるの嫌いな犬多いのに、嫌いじゃないんだな。寧ろ…気持ちよさそうじゃない。

 「流されないように気を付けてね?」

 「分かった!」「ワン!」

 うん。杞憂だったみたい。川から上がってきてブルブルする。ひまわり…今は必要ないんじゃないか?これは…帰ったら風呂入らないとな。

 リリイにリードを繋いで家まで帰る。何やらおかしくてクスクス笑ってしまう。あそこで…一緒に飛び込むか?どうしても取りたかったのかな。ああ、面白いや。

 「ただいま」

 「お帰り~…ってまた川に入ったの?」

 「そう…僕以外」

 「お風呂沸かしてくるわね」

 「お願い」

 一応みんな乾いてはいるけど。リリイは外をずっと歩いてたっぽいし、丁度良かったのかもしれない。夏はダニとか虫とか結構連れてきてしまうことが多いから。

 「リリイ?お風呂は好き?」

 「…ワン!」

 「好きみたい!」

 「含みがあったけど…?」

 「くぅーん」

 「入りすぎて?止められたって!」

 そんな犬居るのか…?まぁ、性格も犬それぞれだし、風呂が好きな犬っていいな。ドライヤーとかも嫌がることも多いらしいし…こっちからしても嬉しい限りかな。

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