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愛犬を愛しすぎたら、人間になって愛を伝えに来ました  作者: 鳶雫
二章 あれ…認識と違うよな?
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(4)

リリイ…やんちゃ過ぎない?保護して家に来てからちょっとしか時間経ってないのに、家に慣れてる。人懐っこい性格なんだな。

 「ちゃんと躾もされてるけど、家に慣れるのが早いね」

 「そうよね、ひまわりちゃんとあんなに遊んでるわ」

 ひまわりと家の中を探索したり、庭に出て遊んだり。ひまわりからすると友達が増えた感覚なんだろうな。ちょっと嬉しいな。ひまわりは昔他の犬から怖がられていたし…遊びたいだけだったんだろうけど、大きいから怖かったのかもしれない。

 ていうか…ひまわりが犬の言葉で教えてくれるから、ちゃんと分かってる感じなのかな?犬は人の言葉を理解すると言われているけど、それとは別な気がする。

 「そういえば…犬の言葉話せるんだよ?知ってた?」

 「寄人…すごいわね!二言語喋れるようになったのかしら?」

 「いや…僕じゃないって!ひまわりだよ」

 「ああ、ひまわりちゃんなのね?それは凄いわ~!」

 母さん?天然なの?ボケなの?どっちなの…。いや、待て。僕の主語が抜けてる可能性があるか?そんなことはどうだっていいか。

 ひまわりとリリイは庭から帰ってきてリビングに寝転がる。時間は午前11時、気温はまだ上がりきっていない所。うん、大丈夫そうだな。台所から水を取ってきてリリイの横に置いた。

 「私も!」

 「分かってるよ」

 机の上にコップを置いてひまわりの分も入れてあげる。ひまわりはにっこり笑って水を飲んだ。十数年も一緒に居たら大体考えてる事は分かるよ。

 あ、そうだ!動物病院に連れて行ってもらうんだった。マイクロチップの照会をしてもらいたい。

 「母さん?動物病院に行きたい」

 「マイクロチップ照会に行くのかしら?」

 「え?良くわかったね?」

 「そうね~ひまわりちゃんの時もやってたわよ?」

 なら話は早い、動物病院に連れて行こう。リリイの方を見ると既にどこかに避難していた。こういう時だけ早いよな…。病院って言葉が聞こえちゃったかな?

 部屋を見て回り、机の下に居たリリイを見つける。おやつでキャリーに居れて車で動物病院に向かった。

 受付を済ませて待つ。ひまわりはきょろきょろして落ち着かない。う~ん?嫌な思い出ってあったかな?診察室に呼ばれて獣医の先生に状況を説明した。先生はリリイを奥に連れて行った。

 「マイクロチップあるといいけど…」

 「でもね、情報登録していないと照会できないのよ?」

 「え…?そうなの?」

 まずいな…そのままリリイは帰れると思ってたのに…。何故かひまわりが僕の手をぎゅっと握ってくる。

 「ひまわり?どうしたの?」

 「分かんない…でも怖い」

 「大丈夫だよ、ひまわりには何もしないから」

 「本当?!」

 うん、そりゃ出来ないよ。だってひまわりは、今、UMAみたいな扱いだもん。人間の先生にも見せられないよ?さっきまであんなにしょぼくれていた顔をしていたのに、急に元気になった。面白いな、表情がコロコロ変わって。

 「お待たせしました。チップはありましたが、登録されていませんでしたね。」

 「そう…ですか。ありがとうございました。」

 リリイを連れて自宅に帰る。う~ん…手はないのか。このまま見つからないのは可哀そうだし…。あ!友達に聞いてみればいいか!僕はスマホを取り出して、グループに「迷い犬を見つけました。」と書き込みリリイの写真を添付した。


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