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リリイ…やんちゃ過ぎない?保護して家に来てからちょっとしか時間経ってないのに、家に慣れてる。人懐っこい性格なんだな。
「ちゃんと躾もされてるけど、家に慣れるのが早いね」
「そうよね、ひまわりちゃんとあんなに遊んでるわ」
ひまわりと家の中を探索したり、庭に出て遊んだり。ひまわりからすると友達が増えた感覚なんだろうな。ちょっと嬉しいな。ひまわりは昔他の犬から怖がられていたし…遊びたいだけだったんだろうけど、大きいから怖かったのかもしれない。
ていうか…ひまわりが犬の言葉で教えてくれるから、ちゃんと分かってる感じなのかな?犬は人の言葉を理解すると言われているけど、それとは別な気がする。
「そういえば…犬の言葉話せるんだよ?知ってた?」
「寄人…すごいわね!二言語喋れるようになったのかしら?」
「いや…僕じゃないって!ひまわりだよ」
「ああ、ひまわりちゃんなのね?それは凄いわ~!」
母さん?天然なの?ボケなの?どっちなの…。いや、待て。僕の主語が抜けてる可能性があるか?そんなことはどうだっていいか。
ひまわりとリリイは庭から帰ってきてリビングに寝転がる。時間は午前11時、気温はまだ上がりきっていない所。うん、大丈夫そうだな。台所から水を取ってきてリリイの横に置いた。
「私も!」
「分かってるよ」
机の上にコップを置いてひまわりの分も入れてあげる。ひまわりはにっこり笑って水を飲んだ。十数年も一緒に居たら大体考えてる事は分かるよ。
あ、そうだ!動物病院に連れて行ってもらうんだった。マイクロチップの照会をしてもらいたい。
「母さん?動物病院に行きたい」
「マイクロチップ照会に行くのかしら?」
「え?良くわかったね?」
「そうね~ひまわりちゃんの時もやってたわよ?」
なら話は早い、動物病院に連れて行こう。リリイの方を見ると既にどこかに避難していた。こういう時だけ早いよな…。病院って言葉が聞こえちゃったかな?
部屋を見て回り、机の下に居たリリイを見つける。おやつでキャリーに居れて車で動物病院に向かった。
受付を済ませて待つ。ひまわりはきょろきょろして落ち着かない。う~ん?嫌な思い出ってあったかな?診察室に呼ばれて獣医の先生に状況を説明した。先生はリリイを奥に連れて行った。
「マイクロチップあるといいけど…」
「でもね、情報登録していないと照会できないのよ?」
「え…?そうなの?」
まずいな…そのままリリイは帰れると思ってたのに…。何故かひまわりが僕の手をぎゅっと握ってくる。
「ひまわり?どうしたの?」
「分かんない…でも怖い」
「大丈夫だよ、ひまわりには何もしないから」
「本当?!」
うん、そりゃ出来ないよ。だってひまわりは、今、UMAみたいな扱いだもん。人間の先生にも見せられないよ?さっきまであんなにしょぼくれていた顔をしていたのに、急に元気になった。面白いな、表情がコロコロ変わって。
「お待たせしました。チップはありましたが、登録されていませんでしたね。」
「そう…ですか。ありがとうございました。」
リリイを連れて自宅に帰る。う~ん…手はないのか。このまま見つからないのは可哀そうだし…。あ!友達に聞いてみればいいか!僕はスマホを取り出して、グループに「迷い犬を見つけました。」と書き込みリリイの写真を添付した。




