表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛犬を愛しすぎたら、人間になって愛を伝えに来ました  作者: 鳶雫
六章 ありがとう、大好きだよ
31/33

(2)

父さんと母さんに連絡を入れて海に向かう。海水浴場は歩いて3分程の近いところにあった。かなり賑わっているけど、泳げないほどじゃない。すると突然ひまわりが服を脱ぎだす。

「ちょ、ちょっと?!何してるの?」

「服邪魔だから?」

「下に何か着てる?」

「着てる!水着!」

「な、なんだよ…着てるのか。でもまずいよ、更衣室に行かないと…」

もう脱いじゃってる…。嫌だったよ、変な視線が飛んできそうで。びっくりするって、全員。そんな事は束の間、ひまわりは僕の手をぐいぐい引っ張っていく。

「ちょっと?!僕は入らないって!」

「寄人…だめ?」

ひまわりがウルウルした瞳を下から向けてくる。ぐっ…可愛さに負けそうだ。でも、泳げないし、怖いし…う~ん、今回だけ、今回だけなら…大丈夫かな?

「分かったよ…行こうか」

「うん!いこ!」

きらきらした笑顔でこっちを向いてくる。太陽に照らされていつもより綺麗に見えた。本当に…ひまわりは。仕方ないか、一人で遊んでるのも危ないし。そう、自分に言い聞かせながら海に向かった。

浅瀬でちゃぽちゃぽするだけでも、意外と夏を感じることができる。水は冷たくて…しょっぱい。なんでこんなに暑いのに、冷たいんだろう?とか考えていたら水を掛けられる。

「ひまわり…やったな?」

「あはは!変な顔!」

「許さんぞ!!着替えが無いのに!!」

「きゃ~!」

水を大量に掛ける。ひまわりは大喜びだ。ははは、何が楽しいんだと思ってたら…楽しいな!ひまわりと一緒だと、何があっても楽しいかもしれない。

「痛い!」

「どうしたの?!」

「分かんない、足が痛い!」

「ちょっと上がろうか」

ひまわりに肩を貸して海から上がる。砂浜に座ってもらって、足を見る。なんの異常も無さそうだけど…なんだろうか?何か踏んだとかかな?

「あ、もしかして攣った?」

「なに?それ?」

「ちょっと貸してごらん?」

ひまわりの足を持って、引っ張ったり、伸ばしたりする。ひまわりの強張った顔が大分和らいでいる感じがする。やっぱりか…

「どう?楽になった?」

「うん!ありがとう!」

「良かったよ、ここら辺で休憩して水分でも摂ろうか」

あたりを見回す。あった、海の家!あそこで休憩しようか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ