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愛犬を愛しすぎたら、人間になって愛を伝えに来ました  作者: 鳶雫
六章 ありがとう、大好きだよ
30/33

(1)

仲直りしてから6日が経過した。とうとう、旅行の当日になった。事前に場所とかは聞いていなかったけど。当日になって、父さんと母さんの思い出の地だ、と言われた。急に決まったと聞いたから何事か?と思っていたけど、結婚記念日だったみたいだ。

「皆乗ったか~?」

「のった!」

「じゃあ、出発!」

父さんは掛け声と共に車を走らせた。ひまわりは仲直りしてから、ますます僕にくっつくようになった…というかしがみついて離さない。色々…気まずいけど、嬉しい気持ちもあるから複雑な心境ではある。

「ひまわり…もう良くない?」

「いや!離さない!」

「寄人にも春が来たんだね…。」

「そうよね、嬉しいわ!」

「……。」

恥ずかしいんだけど。車の中で良かったよ…。でも、結婚記念日って聞いたし、テンション高いのも頷ける…かな?二人で喧嘩しているところとか見た事無いし。いっつも明るい感じだし。僕もひまわりとこうなれるかな?

横を見るとひまわりは僕の腕にしがみつきながら眠っていた。…早くない?車発信してまだそんなに経ってないけど…。そんなひまわりの寝顔を見ていたら僕まで眠くなってきた…。軽く目を瞑るだけ…だけ……。

「おーい、二人とも?着いたぞ?」

「うぅん…?」

「あれ?いつの間にか寝てた?」

「二人して仲良くくっついて寝てたね」

父さんがにやにやしながら話してくる。僕はひまわりを起こして、車の外に出る。駐車場の裏手には広大な海が広がっていて、反対側に洋風と和風の混ざった大きな旅館がある。ちょっと高級そうな感じだ。

自動ドアの先に受付があって、そこで色々説明を受ける。階段とエレベーターがあり、部屋は二階の201号室という事もあって、階段で上る。父さんたちは何故か僕らとは隣の部屋に入る。

「じゃあ、そういう事だから!」

「え…何が?」

「私たちは二人で止まるからね?」

「分かった!」

それでいいのかい!!まぁ…今更どうこう言ったって仕方ない。部屋に入ろう。おぉ…畳張りで広い。え、窓から海が見える!これは…

「うわぁ…すごいね」

「海!」

「海水浴できるかもね?」

「かいすいよく?」

「海に入れるかもね」

「入りたい!」

僕は入らないけど。海…怖いし。ついていくだけなら大丈夫…かな?

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