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(6)

駅の外で一台の車が止まる。母さんの乗る車だった。時刻は20時だから、一時間かけて迎えに来てくれた。

「母さん、ありがとう」

「ママ!」

「はいはい、いいから座りなさい?」

「はーい!」

僕は助手席に座って、ひまわりは後部座席に座った。車を走らせると、ひまわりは後ろで寝てしまっていた。

「どうだった?楽しかったかしら?」

「そうだね、結構楽しかった」

何故か母さんは黙り込んで考える。眠くなったのかな?大丈夫か…?コーヒーかなんかでも買っておけば良かったかもしれない。

「ひまわりちゃんの事、好きになったの?」

急にぶち込んできた。驚きすぎて2、3秒言葉を失う。もしかして…家族だから良くないとかそういう話なのかな…。

「な、なんで?」

「あんたの様子を見ていれば、ねぇ?」

母さんはにやにやしていて楽しそうだった。ただ、嬉しいだけか。それにしても…分かられちゃうのか。恥ずかしいな。でも、急になんだろう?そんな話一度もしてこなかったのに。

「いつまで居るか分からないんだから早めに頑張りなさい?」

「どういう事?」

「生き返るって、意味わからない現象が起きてるでしょ?」

「うん」

「いつ、どうなるか分からないからね」

確かに…考えたこともなかった。この後もずっと一緒に居られる保証なんてどこにもない。もしかしたら、明日別れが来るかもしれない。そんなこと言ったって…準備が出来てないよなぁ…。

「ずっと居るならいいのよ、寄人が責任取ればいいだけだから」

「な、何それ?無責任な…」

「違うわよ、どうせ一緒に居るんでしょ?」

「ま…まぁ…」

「それならいいのよ」

そうだよな…今度こそ早めに言わなければならないよな。前に経験したじゃないか…もっとしてあげれば良かったと思うなら、早めに行動に移さなきゃって誓ったんだ。連れて行ってあげるだけじゃダメか。

「ほら、これもあげるわよ」

「何…え?水族館のチケット?」

「そう、二人で行きなさい?」

都合良すぎない?何でこう…次から次へと降ってくるんだ?ひまわりは魚を見てどう思うんだろうな…?ちょっと面白そう。

「にやにやして…本当に良かったわね?」

「な?!ち、違うよ…」

本当に…嫌だな、母さんは鋭すぎるよ。水族館で告白…なんてできるかな?

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