(3)
遊園地に併設されている動物園に足を運ぶ。独特な動物の臭い、鳴き声が聞こえてくる。動物園も犬を連れて入れない場所の一つ。一緒に来れてるのが不思議な感覚になるな…。
「すごいね!見たことない子がいっぱい!」
「海外に居る動物が多いからかな?」
日本の中に居て見れるのは動物園だけだしね。来た事無かったけど…こんなに頑丈そうな鉄作で囲われているんだな…。肉食の動物も多いし、脱走したりしたら大変だ。
「カラフルだね!」
「ニジキジ…?聞いたことないね」
すごいな…海外旅行している気分になる!テンションがあがっちゃうな…!動物園に行きたくなる気持ちが分かるよ。
「あ…ニホンザルだ」
「サル!」
「あれ?別に何とも思わないの?」
「うん!」
犬猿の仲って言葉があるぐらいだから…喧嘩とかするのかと思っていたけど、あんまり関係ないみたい。サルの方も…興味なさそうだな。そっか、見た目も人間だからね。
「馬って…動物園に居るの?!」
「うま!」
ひまわりは駆けて行って、柵越しに馬に手招きをしている。何してるんだ…?まさか、触ろうとしているわけではないよね…?すると、馬はゆっくりとひまわりに近寄っていき、頭をひまわりに寄せる。
手を差し出したひまわり。その手を馬はパクリ。あぁ…手を食べられてる。急いで駆けつける。
「ダメだよ!」
「ゔぅ~!」
威嚇してる…?!怒り方が、というより、威嚇してる!!ってそうじゃない!止めないと!
「ひまわり!行くよ!」
「う…うん」
「触っちゃだめだよ?」
「わかった…」
教えてなかった僕も悪いけど…。ていうかまだ馬を睨んでるし…。馬からしたらごはんだと思ったのかな?だとしたら…ちょっと面白い。
「何?!なんで笑うの!」
「いや…面白くて!」
「どこが!」
「あはは!だって、ごはんだと思われたんじゃない?」
「ちがうもん!」
ひまわりは怒りながらも繋ぎなおした手を離さずどんどん進んでいく。ああ…楽しいな。本当に、何が起こるか分からないや。そのまま動物園の出口まで帰ってくる。
「もう、行かない!」
「そんなに怒らないよ?」
「なんで!」
「だって、触っちゃいけないんだからね?」
「うぅ…ん」
まだちょっと不機嫌そうなんだけど。馬の方も心配になるんだよな…。人の気持ちを悟るって聞くし…大丈夫かな。




