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愛犬を愛しすぎたら、人間になって愛を伝えに来ました  作者: 鳶雫
三章 きっと…この気持ちがそうなんだ
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(5)

ひまわりと手を繋いで祭りを見る。少しだけ緊張する…ていうか、すごい緊張している。近所の祭りでこんな…でも、嬉しさが勝ってる気がしないでもない。

 「何食べたい?」

 「う~…どれも良い匂いがする…選べない!」

 「そっか、じゃあ…唐揚げとか?」

 「何それ!おいしい?」

 「すごいおいしいと思うよ?」

 唐揚げを買ってひまわりに見せる。ひまわりは唐揚げをじっと見つめる。どう思うんだろうな…人間として生きているからこそ当たり前だけど…犬からするとおいしそうに見えるんだろうか?

 「食べな?」

 「わかった!」

 「ストッ…」

 遅かった。一口で食べてしまった。熱いから気を付けてって言わなきゃだったのに。ひまわりはどこで覚えたのか、はふはふと食べている。普通に熱いの食べられるじゃん…なんだ…。

 「おいしい!」

 「そっか、良かったよ」

 「次!」

 ひまわりはどんどん僕を引っ張って店に連れて行く。なんか…手を繋いでる感じが、リードに見えてきたよ…どうしよう…。

目ぼしい物を食べ終えたのか、ひまわりは止まって何やら考えている。何を考えているんだ…?まだ食べたい物があるのか…それともなんだ?もういいのかな?すると、ひまわりが急に僕の耳元に近づく。

 「デートだね」

 「んな?!どこでそんな言葉を…」

 「ママが教えてくれた!」

 「う…」

 母さん…なんで今教えた?というか…僕を辱めたいのか?じゃあどこかで見ているんじゃないか?!僕は回りを見渡す。でも、まだやっぱり人込みがあるし、見つけられない。母さんは何を見たいんだ…。

「まぁ…その話は置いといて…」

 「置いといて?」

 「食べたい物はもうないの?」

 「お腹いっぱい!」

 「そっか…どうしようかな…?」

 そういえば、花火が上がるって言ってたっけ?でも、花火に興味あるかな…?ひまわりをちらっと見ると、ずっと目を輝かせてこっちを見ている。

 「花火…見る?」

 「ごはん?!」

 「食べられないよ?」

 「そっか…」

 「空に上がる綺麗なもの?」

 「寄人と一緒なら見る!」

 そっか。じゃあ、思い出をいっぱい作るために…花火でもなんでも、見に行こう。ひまわりが今まで行けなかったところも全部。


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