先輩は文学少女だ
最近思う所があったので
黒髪ロングの自称文学少女の先輩と
後輩君に喋らせました
青春ですね、羨ましい
「星屑はあんなに綺麗なのに、人の屑は何故あんなに醜いのかしら?」
また、始まった、自称文学少女の先輩の人へのギモンだ
「人の屑が醜いのでは無く、星屑が綺麗過ぎるのでは?」
今日も先輩の答えの無いギモンに僕は図書室で付き合う事になる
「星屑は確かに綺麗ね、ええ、それは一理あるわ、だけれどパン屑だって、人の屑よりは美しいと感じないかしら?」
「そうですかね?確かに人の屑は醜い、だけれどもパン屑だって毎朝パンを食べた時醜く感じますよ?僕は」
「パン屑だって、元はパンの一部だもの、人間が綺麗に食べれば醜くは無いと思うのだけれど、やっぱりいけないのは人の方では無いかしら……」
「その理論だと、パン屑を生み出す人間は全員屑になっちゃいますよ?」
「確かにね、でも人なんて案外全員屑なのかも知れないわ、屑だからこそお互いの屑じゃ無い部分を繋げ合って生きてるのかもしれない」
「先輩も偶には良い事言うんですね」
「あら、いつも私は有意義な話しかしてないわよ?」
「まぁ先輩、今日は駅前のパン屋に寄って帰りますか」
「ええ、あそこのカレーパンは美味しいのよ」