VR の限界と、可能性
VRで着飾ると、現実では味わえない自己陶酔に浸らせてくれる。
鏡を見れば、美男美女が見つめてくる。
コスプレをすれば、また見違える。
他人に依存するのではなく、心が自分を好きになっていく。
しかし、VRで何かをするのに、器材はもちろんのこと、現実による制約を受ける。
部屋が狭ければ、手を広げられない。
性能に比例して、ゴーグルは重く、パソコンの放熱で夏場は地獄のように蒸し暑くなる。
現実と同じようにゲームをするのも厳しい。
長時間、同じ姿勢を保とうとすれば、首や背に負担がかかる。
VRは魔法ではなく、誰かが先駆者として、サービスを作らなければ、何もできない。
いずれ、VRか、あるいはその先にARであったとしても、現実で出来ないことは、出来ないのだ。
ただ、体験を得るだけで、実際に触れられる物は実現しない。
可能性は大きくても、それは有限で、なんとももどかしい。