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異世界浪漫の処刑者達  作者: 旗裂 真尋
第二章 シスコン処刑者、学校に行く
18/24

第18話 身体強化魔法

 ちゃんと始まった第二章。

「これでやりたいこと思う存分できるぜ…。ヒャッハー!」By深夜テンションの秦咲


 これからもよろしくお願いします。

 あれからしばらく経ち、俺は11歳になった。んでもって【幽々たる者】のおかげで、真祖の弱点だったところをほとんど克服する事ができた。

 世界から切り離された影響で、魔法とかステータスとかスキルの恩恵をほとんど受けられなくなってしまったので、今はそれの対策を練っている所だ。

 一応学校に行くことになったので、このままだと普通の子供VS異世界の強化人間'S(マジの強化人間ではない)って感じの絶望的な状況になりかねないからな。おー怖っ



「という訳で父さん、身体強化の魔法について教えて」

「お、おう」

 父さんが身体強化魔法を使えるらしいので、それをなんとか習得出来ないかな〜…。という事だ。

「身体強化魔法には幾つか種類がある」

「どんなやつ?」

「まず一つ目が、筋力強化の魔法だ。これは身体強化魔法の中で、一番メジャーなやつだな。内容は名前のまんまで、筋力を一時的に強化するって感じだな」

「使う時に魔法陣は出るの?」

「いや、出ないな。その代わりって訳でもないが、使っている間は魔力が少しずつ漏れて、体が少し発光しているように見えるんだ」

「へぇ…」

 体が光るってかっこいいなぁ…。使いてぇ…

「んで二つ目が、身体硬化。まあ簡単に言うと、体が硬くなる。筋力強化と違う所は、使えるやつが少なくて、使えるやつもあんまり使わない所だな」

「なんで使わないの?」

(どうせ燃費が悪いとかそんな所だろうけど)

「まあ筋力強化よりも難しいから、発動に時間がかかるせいで、咄嗟の発動が遅れる。しかも魔力の消費が激しいし、鎧とかの装備があればそもそも使う必要も無いからな」

「あ〜」

(いやいやデメリット多すぎだろ!)

「もっと言えば、一番使う近接メインのヤツがそんな量の魔力を持ってるはずが無い」

「あ」

(身体硬化オワタw)

「しかもステータスが上がれば、刃物じゃなければ硬化しなくても大体生身で受けられる」

「あ〜あ」

(なんかもう悲しく思えてきたな…)

「ま、そんな所だな。んで、どうだ?どれか習得出来そうか?」

「う〜ん。難しそうかな〜」

 そう、難しそうなのだ。魔法陣が出るなら、それを解析して何とかなる…。かもしれなかったのに、これじゃマジでお手上げだ。

「あ、そうだ。筋力強化の魔法ってさ、魔晶石に出来ない?」

「は?」




「お前…これは…ホントに…ヤバいって」

 やってもらいました。

「でも出来たじゃん」

「でも…魔力の消費量とか、おかしいだろ」

 という訳で、出来たての魔晶石の術式を【観測者】で読み取って、改良→改造→魔改造って感じで弄くり回す。


「出来た〜」

「えっ…。何が?」

 いやいや父さん、そんなにビビらなくても大丈夫だから。

「自分で魔法を発動するのは無理だから、体の外側から発動出来るように、体の外側に魔法陣を展開してみたんだ」

「すまん、どゆこと」

「簡単に言うと、僕自身は魔法陣を展開出来ないから、魔力回路を全身に張り巡らせて、その魔力回路が僕の体に筋力強化の魔法をかける感じ」

「おお、なるほど。なんとなく分かった気がする。にしてもよくこんな方法思いついたな」

 いや、むしろこんな説明でなんとなく理解できる方が凄いよ。

「でもこれじゃ駄目なんだよね」

「なんでだ?」

「元々の術式には、体が壊れないようにする為のサポートっていうかリミッター的なやつがあったんだけど、この方法だと意味が無いからその部分を削ったんだ」

 というか、サポートを受けようとした時点で拒絶されるからそもそも発動出来なくなる、って事で削ったんだけどね。

「ということは全力で使ったら体が…」

「血肉をぶちまけながら四肢がちぎれ飛ぶだろうね」

「うおう…」

 まあ、実際にそうなりそうだから仕方ない。で、それを防ぐためには、

「という訳で硬化の方もお願い」

「いや、俺は硬化使えないんだけど」

「え…」








 ただいま馬車にて移動中。シャノの卒業式に行くためである。ちなみに俺は既にグロッキー…。

「クレル〜大丈夫か〜?」

 父さんが振り返って聞いてきたので、無言で右手を挙げて親指を立てる。ただし親指はだんだん下を向いていく。

「そうかそうか、ならよかった。もうすぐ街に着くからな〜」

 知るか。こちとら朝飯のリバースを防ぐので精一杯なんだよ…。つーかなんで乗り物酔いは前世のままなんだよ。別に治ってくれてもいいじゃん。



 それから十数分で街に入った。中世ヨーロッパ的な感じで、the異世界みたいな街並み。改めて、異世界に来たって実感が湧くな。街の中をしばらく馬車で進み、馬車を預けてから宿に向かう。卒業式は明日で、一週間後には次の学校の入試がある。俺もシャノと一緒にそれを受験するわけだ。


 お昼は近くの露店で済ませて、そこからは別行動となった。母さんは、俺とシャノが受験するための申請に行って、俺と父さんは冒険者ギルドに行くことになった。


「着いたぞクレル。ここが冒険者ギルドだ」

「おお〜」

 一言で言うと、デカい。周りの建物と比べて大きくて、ちょっと豪華な感じがして、明らかに周りの建物より金がかかっていることが分かる。

「冒険者ギルドでは、色んな依頼を扱っているんだ」

「例えばどんな?」

「魔物の討伐や、薬草の採取。あとは護衛とかもあるな」

「ホントに色々やってるんだね」

「大抵の物はここに依頼すれば調達できる。多少金はかかるけどな」

 なんて会話をしながらギルドの建物に入っていく。どうやら入って左側には酒場みたいな所があって、そこでは数十人の大人達が幾つかのテーブルを囲んで騒いでいる。

「繁盛してるんだね」

「この街の冒険者ギルドはここだけだからな」

「ふ〜ん」

 父さんと俺は入って右側にあるカウンターみたいな所に向かった。カウンターと言うより、ホテルのフロントって感じだな。

「すいません、ギルマスと話がしたいんだが」

「こちらに必要事項を記入してください」

 フロントのお姉さん?的な人が父さんに紙を渡して、父さんはそれにササッと記入していく。

「はい、これで」

 と言って記入済みの紙を渡す父さん。早くね?

「それでは、確認のためにギルドカードをお願いします」

「はいはい」

 ポケットから財布を引っ張り出して、その中から一枚のカードを渡した。

「はい、お預かりします。確認してきますので、少々お待ちください」

 お姉さんは紙とギルドカードを持って奥の部屋へと走っていった。


 それから数分でお姉さんは帰ってきた。

「こちら、ギルドカードを返却させていただきます。面会の許可が下りましたので、右手の階段から二階に上がって頂いて、三番の部屋にてお待ちください」


「すまん。待たせたな」

 父さんと同い年ぐらいの金髪の男が入って来た。

「いや、気にするな。こっちに呼び出したってことはまた散らかってるんだろ?」

「流石だな。思っきりその通りだ」

「何年の付き合いだと思ってるんだよ」

「分かってるよ。んで、何の用だ?」

「ああ、ちょっとクレルに協力して欲しい事があってな」

「あ、いたのか」

 何か地味に失礼だな。

「はい。ずっといました」

「すまんすまん。気配が薄くて気づかなかった」

 何か結構失礼な事言ってくるな。

「そりゃまあ闇に生きる吸血鬼の親玉ですから」

「…んで、何をすればいいんだ?」

 あ、サラッと流しやがった。ならば慈悲はなし。

「身体硬化の術式を魔晶石にしてください」

「は?」




「はぁ…はぁ…っはぁ」

 やってもらいました。

「ちょ、これはホントに…キツいって」

 父さんと同じような反応してるな…。

「お疲れさん」

「クレイヤ、お前もやってみろよ…そしたらこの苦労が分かる」

「いや、俺はもう経験してるから。それはもう十分に理解出来てる」

「やったのか。これはマジでヤバくないか!?」

「だよな…。でも驚くのはまだ早いぞ」

「…どういうことだ」

「クレルを見てみ」

「え?…は?え?ちょっと…え?これマジで?」

 魔晶石の術式を読み取ってそれを改造しているクレルを見て、イギリシアはかなり驚いている様子だ。

「マジだ」


「できた〜」

「早くないか?」

「回路は今あるやつを使えばいいから、今回は術式を弄るだけで済んだからね」

「それだと同時発動が出来ないんじゃないか?」

 父さんから魔力回路について聞いたギルマスが聞いてきた。

「回路自体はそこそこ強い物だから、複数の魔法の同時発動は余裕でできるし、高出力の魔力にも耐えられるようになってるよ」

「「おお」」

 やっぱり父さんと同じ反応だな。どんだけ仲がいいのやら。

「もし君さえ良ければ、冒険者ギルドに入らないか?」

 いいんスか…




 ここは冒険者ギルドの裏手にある練習場みたいな所だ。ちなみに割と広い。けど人は少ない。ここで試験官と対戦して、ギルドに入れるかどうかを査定するらしい。

「おーい、連れてきたぞー!」

 ギルマスが大声で試験官を呼ぶ。

「ギルマスがわざわざ連れてくるって事は、何かワケありですか?」

 うおう。なかなかにごつくて厳ついオッサンが出てきた。なんと言うか、コイツ絶対強いよねってのがパッと見で分かる。

「まあ…ワケあり…だな」

「何か歯切れ悪いっスね。もうハッキリ言ってくださいよ」

「まあ、クレイヤの息子だ」

「クレイヤって、あのクレイヤですか?」

「よ、久しぶり」

 遅れて俺達に付いてきた父さんが、軽く挨拶。

「あ、ども、クレイヤさん、お久しぶりっス」

(えっ?腰低っ!)

 何故かいきなりペコペコし始めた試験官。

「父さん」

「ん〜?」

「何したの?」

 前書きにもある通り、恐らくここからは早いです。キャラ名が決まれば。キャラ名が決まれば!三度言おう。キャラ名が決まれば!

 だって〇〇〇〇とか新しい〇とか〇〇ちゃんみたいなメインメンバーとか、試験官とか勇者とか教師とかクラスメイト達とかの名前が一人も決まってないんだもん!

 どなたか、マジでお願いします。


誤字脱字報告や評価、感想やブックマークもお願いします!それ以上にキャラ名をお願いします!!!m(_ _)m

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