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異世界浪漫の処刑者達  作者: 旗裂 真尋
第一章 万能系陰キャ、異世界に降り立つ
17/24

第17話 動き始めた世界

またストーリーがひっくり返りました…

まあ、ノリと勢いは保ったまま頑張ります!





秦「今回は流石にあからさま過ぎたかな…。ま、いっか」

 とてつもないエネルギーが放たれ、残ったものは一直線に抉られた地面だけだった。

「やった、のか…」

 フラグだとかそんな事は考える余地もなくそう言った。力無く地面に倒れ込み、深呼吸して呼吸を落ち着かせる。

「はぁ…はぁ……すー…はぁ〜…」


(何とか、落ち着いて来たか…)

 とにかく危機は去った。

「今はもう、それだけで十分だ…」






〜クレイ・レイグレイ〜

 信じられない光景だ。自分の子供たちが、こんなにも強くなっているなんて、全く知らなかった。

「そうだ、今はそれどころじゃなかった!」

 急いでシャノとクレルの元に駆け寄る。

「二人とも大丈夫か?」

「うん…私は、大…丈夫…」

 完全に魔力切れみたいだ。

魔晶石これあるけど使うか?」

 と言って魔晶石をシャノに渡す。

「うん…ありがと」

(よし、これでシャノは大丈夫か)

 クレルも倒れてはいるが、ちゃんと息もしているので、大丈夫だろう。

「ふ〜…これで一件落着。か〜」

「クライヤ!」

「イギリシア!」

 遠くから親友が走って来た。

「どうなってるんだ?あの魔法!あんな量の魔力を一体どうやったら制御出来るって言うんだ!?」

「そうだよな。そうなるよな…」

「いや、言えないなら無理に言わなくていいんだが」

「そうじゃないんだ。俺にも分からないんだよ」

「ああ、シャノリアちゃんか。そりゃあ…」

「違うんだ」

「え?違うってどういう事だ?」

「アレをやったのはクレルだ」

「クレル…?でもあの子は確か7年前に」

「生きてたんだよ。しかも、真祖として」

(言おうかどうか迷ったが、イギリシアなら大丈夫だろう)

「真祖!?あの吸血鬼の?」

「そうだ」

「何処にいる!?」

「ほら、そこにシャノと一緒にいるだろ」

「そうか。あの子が…」

 そこでお互いに黙り込んでしまった。

「この事は誰かに言ったのか?」

「いや、誰にも言ってない。だからこの事は内密にしておきたいんだが」

「勿論だ。というかそうしないとヤバいだろ。こんな事がもし周りに知られてみろ。全ての国が全力でこの国に突っ込んで来るぞ」

「分かってる。だからお前に言ったんだよ」

「恥ずかしい事言うなよ…」


 そこに一人の男が歩いてきた。

「お取り込み中失礼します。私は王国魔道士団第13中隊長の者ですが、少しお伺いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」

 どうやら、名前を言わないないってスタイルは昔から変わっていないようだ。

「はい。なんでしょうか?」

 一応きちんとしておく事にしよう。

「先程の大魔法の発動は、あの魔道具で行ったという事で間違い無いですね?」

「ええ、その通りですが」

「では、国家に対する脅威として、あの魔道具は押収させていただきます」

「何っ!?」

「貴様ッ!どういうつもりだ!?」

「どういうつもり、ですか…我々は当然の事をしただけですよ?」









〜神域〜

 真っ白な世界に、金髪の少女が一人でポツンと座っていた。

【幽々たる者】ヒカリナキモノか〜。今までこんな事無かったのに…なんでいきなりこんな事をし始めたのかな…」

 「う〜ん」と、しばらく唸っていたが、不意に顔を上げた。

「もしかして、自我が回復してきてる?だとしたらこの判断にも納得がいく。いやでも、入れ替わってからもうかなり経ったはずなのに、なんでいきなりこんな…」

 そこで少女は、一つの結論に至った。

「まさか、今回でようやく介入出来るレベルに達した…?だとしたら今までの分はどの道無駄だったって事!?」

 今までに何度も何度も送り出して来たのに、それが全て無意味だった。

「そんなの嫌だよ…酷いよ、こんなの…」












「はぁ…」

 そこで大きくため息をついてこう言った。

「今度こそ約束、守るからね。()()()()()

















〜???〜

 黒い世界。真っ暗という訳では無いが、光りはどこにも存在しない。その世界には、一人の男がいた。

「まさか世界から外されるとはな…流石にこれは想定外、というかアイツらもいきなりどうしたんだ?ようやく介入出来るようになったからって、何故いつも通り処分しなかったのかね〜…」


「後は外されてるけど、次ちゃんと残れるのかどうかだよね〜…」

(まあ、何事もやってみないと分からない…か)

















〜???〜

「これが、今回の調査結果です」

 玉座に座る白髪の少女に、一人の男が跪いて書類を渡した。

「うむ」

 書類の束を受け取った少女は、それをペラペラとめくっていく。十数枚めくったところで、ピタリとその手が止まった。そこに書かれていたのは、巨大な黒い魔法陣。けれど、その魔法陣の情報はほとんど書かれていない。

「これは?」

「超大規模な儀式魔法だったのですが、発動から数分も経たずに突如消滅しました」

「消滅?これだけ大規模だと魔法の痕跡も残るはずだが…」

「全く残っていませんでした。それどころか、魔力の痕跡すらも一切無く、まるで何も無かったかのように消えていました」

「痕跡すらも残さずに消えた…こんな事は今まで一度も無かったのに…」

「今回は何かが変わるかもしれないと?」

「恐らく、ね」

 そしてお互いに黙り込んだ。が、その沈黙は玉座の少女が破った。

「ていうか二人の時はその変な喋り方やめてって言ったじゃん!」

 男は少し戸惑った様子だったが、すぐに笑顔でこう返した。

「分かったよ。だからそう怒るなって」

 すると少女は満足げに頷いた。

「うんうん。それでいいんだよ」




















()()()()()









これにて多分第一章終わりです!

多分…

伏線っぽい物をばら撒きまくったので、二章は平和にいきたいですね。

いけるのかな…


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