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異世界浪漫の処刑者達  作者: 旗裂 真尋
第一章 万能系陰キャ、異世界に降り立つ
16/24

第16話 探求者

なんと、遂に、1000PVを突破しました!!!

何だか色々ありましたが、ここまで頑張って来られたのは、皆さんのおかげです。


これからもよろしくお願いします!

 光の壁の向こうでは、未だに大量の魔法が物凄い音を立てている。魔法が収まるタイミングを待っている間に、儀式魔法の詠唱と魔法陣の構築を始める。

「【混沌に集いし死者の怨念・地獄より生まれし深紅の業火・世界を越えてこの世に来たれ・永きに渡りて募りし力・此処に集いてその威を示せ】」

 詠唱が終わって目を開く。そこには黒と紅の魔法陣が幾層にも、

「魔法陣どこいった?」

 無かった。

(魔力が減ってないって事は、構築の時点でミスったか?でも術式自体は完璧だったはずなんだけど…

別のヤツも試してみるか。ん〜絶対に発動できる魔法は…よし)

「【小さき炎よ・我が手に集い・火球となれ】」

 属性魔法を使える人なら、ほとんどが使える初級魔法【小さき火球(ファイアーボール)】。消費魔力はとても少ないため、小さな子供が練習するのにもってこいの超初級魔法だが、

「なんで出ないんだよぉ…」

 やっぱり出ない。

「どうしたの?お兄ちゃん」

「魔法が出ない…」

「えっ!?上位魔法出ないの!?」

「いや、ファイアーボールも出ない」

「ええっ!?」

(嘘だろおい…これじゃああの量を相手にするどころか、この世界で生きていく事すら厳しくなるぞ)

「すー…はぁ〜」

 ここで一旦深呼吸。そして考察&推理タイム

(落ち着け落ち着け、とにかくまずは落ち着け…)

「すー…はぁ〜」

(魔法が発動しない…何故だ?体内の魔力が尽きた訳じゃない。そもそも魔力は一切減ってない。そして魔法陣が出なかったって事は、そもそも魔法陣の展開が出来てない。ファイアーボールでミスったって事は、術式に問題がある訳じゃない。そこから考えられるとすれば、敵の中に魔法を発動出来なくすることが出来るヤツがいるか、さっきの【幽々たる漆黒の虚】で魔力が大量に体内で動いたから、それで魔力の操作があやふやになっているのか…)

 シャノが壁を使えてるって事は、魔法を封じる敵じゃない。魔力操作はむしろ良好なぐらいだから、後者でもない。

「ん?待てよ。【幽々たる漆黒の虚】の魔法陣もいきなり消えた…」


「…そうか」

「どうしたのお兄ちゃん?」

気付いた。

「そういう事か」

「何か分かったの?」

気付いてしまった。

「なら、仕方ない…か」

「ねぇ!お兄ちゃんってば!」

確信を得てしまった。

「だとすれば…」

『【探求者(エクスプローラー)】が付与されました』

(ほらみろ。まだ誤魔化してやがる。まあ、それはまた今度だな)

「とりあえず、【創造者の倉庫】クリエイターズ・ストレージ

 処刑者の【魔晶世界】の創造者バージョンみたいなスキルで、様々な武器や物を収納出来るスキル。こっちは大体何でも入れることが出来るので、いつも重宝している。

 取り出したのは、割と大ヒットしているらしい拳銃。例の勇者サマが発案で、最近では他の国でもそのパクリが出るほどの人気っぷりだそうだ。とりあえず撃ってみる。

「ダンッ」という気持ちいい音とともに、銃弾が空を切る。

「うわっ!びっくりした〜」

「流石にこれはいけるか」

 倉庫に拳銃をしまって、今度はオリジナルの武器を取り出す。

 【魔法銃】スペルキャスター。拳銃の形をしたロッドのような物で、通常の杖は魔力を増幅することによって魔法を発動するのに必要な魔力を減らす物で、魔法陣を構築するのは自分だから好きな魔法を使えるっていうスグレモノ。

 俺はそれをあーだこーだして、このスペルキャスターを作った。スペルキャスターは、中にある魔晶石に魔力を流し込む事で、一種類の魔法だけしか発動出来ない代わりに、魔法陣の構築は魔晶石が勝手にやってくれるので、魔力を流した後は、引き金を引くだけで、魔法を使うことが出来る。割と自信作である。

「よし、ちゃんと流れたな」

「お〜い、お兄〜ちゃ〜ん」

 とりあえず魔力が流れたので一安心。後は引き金を引いて魔法が発動するかどうか。引き金を引くと、銃口の先に魔法陣が展開されて雷撃が放たれる。

「良かった〜」

(つーことは、俺自身だけが干渉できなくなったのか。いや、切り離されたのか。まあ、今は置いておくしかないか)

【魔導破壊砲】アブレストライン展開」


【魔導破壊砲】アブレストライン

 全長約3メートル、重力制御により、とてつもない重量だが軽々と持つ事が出来る。発射の反動に耐える為に、後方にブースターが装備されている。【狙撃者】の効果で、ほぼ確実に当たる。大量の魔力を増幅して放つので、一発撃つごとに冷却しなければいけない。

 ロマン武器である。


 クレルの右手に、彼の身長の2倍程の大きさの大砲が現れ、地面に突き刺さる。

【魔晶世界】クォーツ・ワールド【点火晶石】イグニッション・クォーツをアブレストラインに装填。魔力の急速充填開始」


 ちなみに【点火晶石】イグニッション・クォーツとは、魔力を急速に補給する為の魔晶石。魔力を俺を中継せず、直接魔法武器に補給する事が出来る。


 右手に構えたアブレストラインに魔晶石がセットされ、静かな起動音と共に魔力の充填が始まる。

「シャノ、魔法が収まったら壁を消してくれ」

「…う…ん……分かっ…た」

 途切れ途切れに小さな声で答えるシャノ。

「おいシャノ!どうしたんだ!?」

「魔力…切れ…かも…」

 シャノがぺたっと座り込み、光の壁が消え始めた。

「それ、『かも』じゃねぇだろぉ!」

(まだ試作段階だから使いたくなかったけど、もうやるしかないじゃねーか!)

【出力最大】フルバーストっ!」

 通常時の数倍もの魔力を使うフルバースト。その分、砲と使用者にかかる負荷も大きくなる。

「いっけぇぇぇ!!!」

 引き金を引き、後方のブースターもフルパワーで稼働させる。ブースターからは青い光りが迸り、砲口からは高密度の魔力が束となって突き進む。発射の衝撃で地面が抉れ、辺りを強い風が吹き荒れる。




最近、武器名とか技名、あとキャラ名を決めるのに時間が結構かかっているので、募集します!

感想の所に書いて頂ければ。


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