表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界浪漫の処刑者達  作者: 旗裂 真尋
第一章 万能系陰キャ、異世界に降り立つ
11/24

第11話 処刑

書いている時のノリと勢いでどんどん予定が崩れていく…



これからは週一ぐらいを目指して頑張ります。

 自然豊かな緑の森は紅き炎に包まれ、青き大空は漆黒に染まり、山は無残にも崩れ去り、家族と過ごした我が家も、既に……



















 ということは無く、2年前(俺からすれば数日)と変わりない、至って普通の平和な世界が広がっていた。

「あれ?なんか思ってたより大丈夫そうだな」

「そうみたいだね…」

「……」

「……」

「……」

「あ!お父さんとお母さんは!?」

「あっ!そうだった!」

「でもどこにいるんだろ…」

「とりあえず家を探してみよう」

「うん!」



〜数十分後〜




「いたか?」

「ダメ、こっちにはいなかったよ」

(くそっ…どこにいるんだよ)

「も、もしかして、お父さんとお母さんはもう…」

「そんなことないって!」

(くそっ…本当に何かいい方法は無いのか…)

「あ」

「どうしたの?お兄ちゃん」

(感覚強化忘れてた…)

 というわけで【万能感覚超強化】を起動してみると。

「あ、いた」

「えっ!どこ!?」

「こっちだ!」

 と、シャノの手を引いて家の外に走って行く。

 父さんと母さんの反応があったのは、割とすぐ近くの倉庫だった。




〜数十分後〜




「いや〜まさかクレルが生きていたとはな…」

「本当に…本当に良かったわ…」

 父さん達はかなり驚いているようだ。

「父さん達こそ大丈夫だったの?」

「ん?大丈夫っていうのは?」

「いや、異世界からの侵略者が来たみたいだったから」

「異世界から!?」

 と、かなりオーバーリアクションの父さん。

「なるほどねぇ〜…だから見たことのない材質だったのね」

 何故かすごい落ち着いている母さん。

「で、そいつは今どこに?」

「ん?ああ、アイツならそこに」

 と言って倉庫の奥を指さす父さん。

 そこには、白い正六角形の面が青い線を繋ぎ目にして、大量に組み合わさったような人型のヤツが、結界の中にいた。


「コイツが…」

「異世界からの侵略者…」

「気をつけろよ、そいつまだ生きてるから」

「なんでトドメを刺さないの?」

「いや〜そいつバカみたいに硬くてな、傷一つつかないんだよ」

「へぇ〜」

(コイツそんなに硬いのか…とりあえず【鑑定】)


自律魔道兵器・真祖の魂

機械・吸血鬼

レベル1・180

体力8000・37850

筋力5000・0

魔力3000・28560

《スキル》

【魔導砲Ⅴ】【魔力操作Ⅹ】【魔力強化X】【オリジナル:絶対不変】

《称号》

 真祖


(うわぁ〜…)

 どうやら侵略者(機械)に、肉体を持たない真祖の魂が宿ってしまったらしい。だからレベルやステータスがおかしいことになったようだ。

(いくつか気になるスキルがあるんだよな〜)

(…)

(……)

(あれ?鑑定できない…)

 自分のステータスを見た時は、スキルの内容も詳しく見られたのに、どのスキルも称号も詳細を見ることが出来なかった。

(やっぱり、そう楽にはいかないか…)

「母さん、ちょっとコイツを触ってみたいんだけど」

「いいわよ」

 と言って結界を維持している魔法陣を書き換え始めた。しばらくして、

「これで外側からなら通れるようになったわよ」

(凄いな。こんな一瞬で書き換えるなんて)

「ありがと」

 早速、結界の中のやつに触れてみる。

『侵略者との接触を確認しました。【称号:処刑者】より【処刑】が解放されました』

(またヤバそうなヤツ来たー)


【処刑】処刑者の称号を持つものだけに許されし、侵略者を処刑するためだけの力。一日に一度だけ、完全に動きを封じられた侵略者のみに使用可能。威力は使用者の魔力に比例する。


(なかなかいい感じだな…。あ、そうだ)

「シャノも触ってみなよ」

「うんっ!」

 結構興味があったらしく、ずっと俺の隣にいたので、とりあえず言ってみた。ということもあるけど、神が言うには、【処刑者達】というシリーズの称号は、最初の方は、ほとんど同じ条件で新しい機能が解放されるらしい。


「さ、そろそろ戻りましょ。クレルの復活祝いをしないと」

 と、母さんが言ってきた。

(復活祝いってなんか変だな)

「よーしっ、そうと決まれば肉だな、肉!」

 と言って勢いよく立ち上がった父さんは、

「ちょっと街まで行ってくる」

「じゃあ皆で行きましょう。クレルのステータスチェックもしないといけないでしょ?」

(ステータスチェックか、無いと思うけど、もし気づかれたら絶対に面倒な事になるよな…)

「そうだな。じゃあ家族皆で行くか!」

「先に帰って準備してくるわ」

「あ、わたしも〜」

 と言ってシャノと母さんは家に帰って行った。

「よしっ、じゃあ俺達も行くか!」

「ちょっと待って。一つ試してみたいことがあるんだけど」

「何をするんだ?」

「もしかしたらコイツを殺せるかもしれないんだ」

(せっかくだから試してみないとな)

「ほぅ…」

 殺せるかもしれないって言った瞬間、父さんの目付きが変わったな。

「やってみていい?」

「いいぞ。やってみろ」

「どうなるか分からないからちょっと離れててね」

「お、おう」

 と、戸惑いながら後ろに下がった。

(本当にどうなるか分からないからな…)

 侵略者に右手を触れて、

「よしっ…【処刑】(エクスキューション)!」

 魔力がごっそり持っていかれたと思ったら、触れていた侵略者の足元を中心として、漆黒に輝く(?)魔法陣が展開された。

「な、なんだと…!」

 と、あまりの魔力量に、父さんは後ずさった。

(魔法陣を展開するだけでこんなに持ってかれるのかよ…これじゃ魔力不足で発動できないんじゃねーか?くそっ…)

『【処刑者の翼】とのリンクが可能です。リンクさせますか?』

(なんかよく分からんが頼んだ)

『【処刑者の翼】とのリンクを確認しました。【処刑者の翼】の機能が一部解放されました』

 その瞬間、魔力が全回復した気がした。どうやら、翼とのリンクによって、翼を魔力タンクとして使えるようになったみたいだ。









 万象を砕き、万物を破滅へと導く一条の光。

その闇をも呑み込む漆黒の光は、大地を揺るがし、天をも穿いた。

今回は、割と頑張って中二(?)感を出してみました。

これからはもっとたくさん出していけるように頑張りたい。(出来るのかな…)



誤字脱字報告や評価、感想やブックマークもお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ