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異世界浪漫の処刑者達  作者: 旗裂 真尋
第一章 万能系陰キャ、異世界に降り立つ
10/24

第10話 動き出す歯車

お気づきかと思いますが、タイトルが変わりました。

秦「クソッ…書けば書くほど最初の設定からかけ離れて行くッ…何故だ?何故なんだァァ!」


なお、数ヶ月温めて続けてきた最初の設定が書かれたノートの数ページは、既に他のノート達と共にどこかに封印されたようです

「え?俺?」

(ヤベッ!声出ちゃった!)

「その声…まさか…お兄ちゃん…!?」

「おう…俺だよ」

 と言いながら、パーフェクトステルスを解除した。

「嘘…本当にお兄ちゃん…なの…?」

  シャノがどんどん涙目になっていく。

「だからそう言ってるだろ」

「で、でも…2年前にお兄ちゃんは…」

「……え?」

(俺は落石事故の前にここに来たんじゃなかったっけ………俺がシャノからした2年前に死んだと思われてるってのはなんでなんだ?……世界の時間が止まって無かった?……いや、でもそんなことがあるわけが……)

「えっ?……あ、本当ですね。世界の時間を早送りにしてました…」

「……」

「………?」

「…………おい」

「はいっ!」

「何やってくれとんじゃー!」

「ひぃぃぃ!すみませーん!」




〜数十分後〜




「で、俺はどうすれば良いんだ?」

 おせっきy……お話しタイムを終えて、神様は半泣き状態になり、俺が怒鳴ったあたりからシャノは放心状態になっていた。

「はい…世界の時間はもう巻き戻せないので、妹さんと一緒に帰って貰うしかないかと…」

「ま、そうだろうな」

「申し訳ないです…」

「で、ちょっと聞きたいことがあるんだが。この処刑者って称号の???ってなんなんだ?」

「え?処刑者を持ってるんですか!?」

「もしかしてなんかヤバイ称号なのか?」

「えっと…処刑者は、前にこの世界を管理していた神が創ったものなんです」

「なるほどな」

「私はその処刑者の派生として、対侵略者の称号を創ったんです」

「つまりパクった訳だ」

「ち、違いますよ!」








 柔らかな金色の光が、俺とシャノを包んでいく。

「じゃあ今度こそ、今までありがとな」

「お、お世話になりました!」

「頑張って侵略者達を倒してくださいね」

(ようやく異世界に帰られるな…)

 結局、俺が3歳でシャノが4歳という状態で帰ることになった。本当なら俺の方が1つ年上で5歳のハズなので、鑑定偽装を使って色々とステータスをいじっておいた。俺のステータスっていろいろおかしいからな。その結果、



クレルベール・レイグレイ

人族  5歳

レベル1

体力1000

筋力500

魔力1000

《スキル》

魔力感知Ⅰ



 こうなった。弱くね?スキル無しだとかなり寂しくなった気がする。実際のステータスはいろんな意味でヤバいけど。ちなみにシャノを鑑定してみると、



シャノリア・レイグレイ

人族  4歳

レベル1

体力10000

筋力1000

魔力10000

《スキル》

魔力感知Ⅴ 魔力操作Ⅴ 光魔法Ⅱ

《称号》

守護者



 守護者の影響で体力と魔力が10倍に、筋力も2倍になっている。そう考えると俺やっぱ弱くね?もうちょいステータス上げてもいい気がするんだよな。鑑定偽装のお陰でステータスは自由自在に操れるし。まあ実際のステータスはいじれないけど。


「あの世界をお願いします」

「おう、任せとけ」

「はいっ!頑張ります!」


 魔方陣の回転が加速し、大量の魔力が金色に輝き始めた。


「じゃあな!……ちびっこ」

「はいっ!…って、ちびっこ言うなぁぁ…」

 そこで、俺たちの意識は途切れた。












〜???〜

 広い部屋に、長い机がいくつも並べられ、その机を挟んで向かい合うように数十、いや、数百もの人や怪物、動物など、様々な形で、様々な色をした者たちが集まっている。

「……と、このような形で、あちらの世界の魔王と呼ばれる者と同盟を結び、あの世界の大部分を支配している人族を中心とした者共を殲滅。その後、魔王とその支配下の者共も殲滅することで、我等の新たな生存圏を確保するというのが、私の考えでございます」

 と、その中の一人が、長い机の先の玉座に向かって自らの考えを述べた。それに対して玉座の方から、納得したように、

「なるほどな。では…」

「お待ちください!」

 そちらは頼んだ。と言おうとしたところで、一人の男が立ち上がった。

「そもそも、何故我等が他の雑種などと同盟を結ばなければならないのですか!?」

 それに対し、

「き、貴様!王に向かってなんたる口の利き方を…」

「まあ待て構わん」

「し、しかし…」

「フンッ…王よ、ありがとうございます」

 と言って玉座の逆方向の大きな扉へと一人で歩いていった。




 それから数分後、玉座の隣に立っている者が

「これにて会議を終了とする。一同、礼」

 無駄のない、洗礼された動きで全員が立ち上がり、玉座に座に向かって礼をした。数秒後、一斉に顔を上げると、即座に退室していった。





「よろしかったのですか?」

 と、玉座の隣にいた男が話し始めた。

「構わん。あのクソガキもいかに自分が思い上がっているのか知る良い機会になるだろう。それに、彼奴ごとき失っても何とも思わん」

「そうですね……極力、我が軍の備品は使わせないようにしておきます」

「うむ、そうしてくれ」


「どうやらもう動き始めたようです」

「早いのう…会議の時もそのぐらい早く来られんのかのう…」

「様子見という事で、自律魔導兵器一機のみで行うようです」

「はぁ……彼奴、本当にあの男の息子か?アレ一機では特に何もできぬというのに」

「そうですね。それに、次に向けて対策を立てられても困りますし」

「そういえば使う兵器は奴の部隊の物か?」

「少々お待ちを…」

 と言ってその男は黙り込んだ。

「分かりました。彼が考案した物のようです。こちらがそのスペックです」

 と言って数枚の紙を渡した。

「どれどれ…」

 と言ってその紙をペラペラとめくっていくと

「彼奴らしいな。これだけの資材があれば、数十倍の数値は出せるだろうに…呆れて物も言えん」

「では、魔王の方には私から連絡を入れておきます」

「うむ。頼んだぞ」

 と言って王が男の方を見たが、既にその姿は無かった。

(さて、これからどうなることやら…)

「楽しみじゃのう」

それっぽく敵サイドの話も書いてみました。やっぱり慣れない言葉遣いは難しいですね。

次回はようやく異世界に帰って(?)侵略者との戦闘になります!(もしかすると途中で諦めるかもしれない)

誤字脱字報告や評価、感想やブックマークもお願いします!

それではまた次回もお楽しみに〜

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