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3話:謎の少女と明かされる正体

走り書きですので、各話それぞれタイミングが合えば細かく修正していきます。

 部屋のドアから飛び込んできた少女。


 布団の隙間から見えたその姿は、少し金がかった淡い銀色の髪に、黒を基調として差し色に赤の入ったファンタジーな服。

 民族衣装のチョハを女性用にアレンジしたような感じだろうか。胸元に弾帯のようなものがあるし。

 身長は僕より小柄だが、同年代の女子と比べると彼女は高いほうに見える。


 極度の緊張からなのか、彼女の特異な見た目に目を奪われていたからなのか、どっちなのかは分からないがそのまま彼女に視線を向けていると隙間から目が合った。

 その瞳は灰色だった。


「――っあ」

 

 目が合ったことに驚いて思わず声が漏れると、彼女は早足でベッドに近づいて来る。

彼女のブーツがフローリングを蹴る音が妙に響き、彼女が危険なのか安全なのか分からず固まっているうちに、ベッドの直ぐ隣に立たれてしまった。


 そして彼女は――。


 おもむろに布団を捲りあげた。


 バァッサァ!


「……」


「……」


 捲った側も捲られた側も沈黙。


 そのまま時間が止まるかと思ったが彼女は僕の手を掴むと、そのまま引いて歩いていこうとする。


「いやいやいやいや!ちょ、待って待って!」


 抵抗されることは想定外だったのか、無表情だった少女が少しだけ首をかしげて困惑した表情をした。

 しかし彼女はそれでも僕の手を引く。


「待ってって。僕はここから動けないんだ、だからそんなに引っ張られても……」


「……」


 なんでそこまで懸命に僕をどこかへ連れて行こうとしているのかは分からないが、僕はそれには応えられない。

 ついていけないのだ、()()()()()


 そうして彼女と簡易版大岡裁きをしていると、彼女が僕を引っ張る原因が鳴く。


「ウオオオオオオオオオオオオオ!!!」


「「!」」


 突然の状況に忘れていたが、本来僕が怖がっていたのはこの声だ。どうやら彼女とは別に、やっぱり獣達も来ていたようだ。


 なら尚更この手は解かなきゃいけない。

 たとえこれが夢だとして、女の子を助けない理由にはならないのだから。


「僕の足は動かないんだ!だから行って!君だけでも逃げてくれ!」


 彼女の手を振りほどき、言葉が伝わっていない可能性も考え、足を指さしてなんとかジェスチャーで意思を伝えてみる。


「……」


 彼女は喋らなかったが、再び僕の手を掴もうとはしなかった。

 

 けれど、立ち去りもしなかった。

 

 彼女は素早い動作で部屋の中を見渡し、何かを探すようにして部屋の中を漁る。

 そんな彼女に声をかけられないでいると、彼女の視線はベッドのサイドテーブルに置かれた日記に止まる。


 その日記を手に取ると彼女はパラパラと白紙までページを進め、胸元の弾帯らしきものから何かを取り出す。


 銃弾……?

 

 ライフル弾のようにも見えるソレを彼女が捻ると、上部が蓋のように外れる。

 そして今度は上着の中に手を入れると内ポケットでもあったのか、そこから鳥の羽のような物を取り出す。

  暗い中で目を凝らしてみると、どうやらそれは羽ペンのようだった、


 彼女はその羽ペンの先を開いた銃弾のような何かに入れると、日記に何かを書き始める。

 それも、途轍もない速さで。


 あの銃弾のようなモノの中身はインクだったのか。

 そんな感想を置き去りにするほどの速度で彼女はペンを走らせる。

 

 そうして書きあがった日記のページには赤いインクで見たこともない文字のようなものが羅列してあった。

 彼女は書き終えたページを破ると左手に挟み、また新しいページにペンを走らせる。

 そして新たに2枚、合計で3枚を書き終えたところでその時が来てしまった。


「グオオオオオオオオオオオオ!!!」


 もうそれは遠吠えではなく、相手を認識した唸り声だった。


「来た……!」


 一心不乱にペンを走らせていた彼女も顔を上げ、自分が通ってきたドアの方を向く。


 そしてその隙間からついに正体が見えた。


「グルルルルルルルルルル!」


 ずっと恐怖心を煽り続けてきた声の主は、青白い毛並みの大きな狼だった。


早く謎の少女がどんな子かも書いてあげたいですが、いかんせん時間が足りないです……。

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