1/1
エピローグⅠ
かすかに光が差し込む部屋に一人の男の子がいた。ベットの上で落ち込みながら。
なぜなら高校受験に落ちたから。
毎日勉強したというのに、落ちた。
「お兄ちゃん宛に手紙がきてるよー」
妹の声だった。
両親は仕事で忙しく帰ってくるのも遅い。だから家にいるのは妹と俺だけだ。
自分の部屋で手紙を受け取った。
誰からだろうと思いながら封筒を開けた。
手紙の内容は高校入学のことだった。
手紙に書かれているのは「異世界で学校生活をしてみない」と書かれていた。
手紙の下に自分の名前を書くところがある。
バカバカしい話だがここに自分の名前を書けば異世界の学校へ行けると思っている自分がいた。
手紙の下に名前をかいたと同時に彼は光に包まれた。
白い封筒の中に一つの手紙。これが彼の運命を変えることになる。