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三題噺もどき5

退屈

作者: 狐彪
掲載日:2026/03/09

三題噺もどき―はっぴゃくさんじゅうはち。

 




 明日から、学年末テストが始まる。

 先週はほとんど学校に来ていないようなものだし、今週も明日からずっと午前中で帰ることになる。これなら学校にくる必要性があるかどうかという感じだが……まぁ、あの子に会うためだと思えば。それと、進学するため。

「……」

 その学年末テスト前の最後の授業。

 まだテストが終われば春休みまでの授業はあるが、ほとんどないに等しいんだろう。

 教師曰く、これが終われば来週は次に向けての準備とか、少し先に進めておくとか、自習になるとか、2日間はクラスマッチでつぶれるからな。……クラスマッチなんてしなくてもいいと思うが、まぁ私は写真部として色々回るつもりなので、その間にこのクラスのバレーの試合が終わっていればいいと願っている。

「……」

 まぁ、何でもいいんだけど。

 学年末テストという名目ではあるが、結局ただの期末テストだし。

 少々範囲が広い上に、中間テストのメイン5教科にプラスして、副教科が入ってくるだけだし……その副教科の内一つは、今、担任が目の前で答えを教えているようなものだし。

「……」

 ここをこうやって出すから、こう答えて……って。

 ご丁寧にプリント渡された上に授業をしてくれている。

 しかも確かこの教科の前の時間自習が入っていたと思うのだが……。

「……」

 この担任が言うには、他の教科の勉強に集中してほしいという事らしい。

 まぁ、いつもこうだったから、これではテストの意味がるのかどうか……そこは成績を付けるのはこの担任なので問題はないんだろう。

 宿題の提出状況とか授業態度でつけるらしい。でも、夏休みの課題とか教科書の事ばかりだったし、調べて書いていいと言われた上に、提出期限一番遅かった教科だ。

 ……だから先輩に選択授業これ選んだ方がいいと言われたのだけど。

 テストが楽だし、課題も楽だから。

「……」

 まぁ、だからというか。

 なんというか。

 そもそも、そこまで難しい教科ではないのだ。ほとんど暗記問題みたいなものだし、単語とかを覚えてさえいればどうにかなるようなものだから。

「……」

 それで、この授業内容だと。

 暇にもなるし、眠くもなる。

 一応、まだ午前中の授業なんだけど、なぜか眠くなる。

 昨日は別に夜更かししていないんだけど。

「……」

 なんとか船を漕がないようにと、手は動かそうとしてみる。

 教室ではなく、移動先の教室なので、少し足先が冷たい。指先も冷えてはいるが、もうこれは末端冷え性のせいなので、教室の寒さは関係ない……こともないのか。

「……」

 教壇で話す教師の声を邪魔しないように、筆箱を漁る。

 何かないかななんて、考えながら。

 すると、入っているはずのないものが視界に入った。

「……」

 なぜが筆箱の中に入っていたえんぴつを取り出して、くるくると回している。

 これなんで入れたんだろうとかぼんやりと考えながら、くるくると。

 たまに美術の授業で使うけれどそんなで入れるかなとか、くるくると。

 というかあまり見覚えがない柄のえんぴつなんだよなと、くるくると。

「……、」

 あ。

 そうか。

 そういえば。

「……」

 この間、昼休みにあの子に借りたんだった。

 それこそ美術の授業があって、それで借りたのだ。

 返したつもりだったが、1本底の方に入っていたのか。

「……」

 中身が見えるように、ネット……じゃないな、メッシュ状になっている筆箱を今は使っているのだけど、他ので隠れていたのか。

 あとで返しに行かなくては……まぁ昼休みがあるからその時でいいか。

 少し遅れたくらいで何かを言うような子ではないが、まぁ、いつも通り持ってきているお菓子と一緒に返すとしよう。

「……」

 早く授業終わらないかな。













 お題:夏休み・えんぴつ・ネット

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