1 先輩
ある日先輩に、目をみて名前を呼んでくれないことに気づきました。
私は先輩にその事を言いましたが、目をみて名前を呼んでもらうには
先輩をその気にさせないといけないらしいです。
「やばい遅刻」
そう呟きながら菓子パンを口に咥える。
「ふぇふぉふぁふゅふゅ」
玄関を開けると、蓮が待っていた。
「なんでいるの!?」
びっくりして菓子パンを飲み込む。案の定咳き込んだ。
「造莉が出てこないから。待ってたんだよ?」
「ゲホッいや、待たなくていいよこんな時間まで!ゲホッ遅刻するでしょ?」
「まー間に合うでしょ。自転車持ってきて?」
「蓮がいたら本当に間に合うからちょっと嫌なんだよなー、、」
「その自転車壊してあげようか?」
「すいません持ってきます」
「よろしい」
そう言って自転車に乗る。
「それじゃー出発進行ー!」
蓮が自転車をこぎはじめると、時が止まった。
蓮の能力は時間の操作。今は時を止めている。だから時を進めることもできるし、戻すこともできる。今はできないって言っていたけど、もうちょっと成長すれば50年後の未来や、50年前の過去にいくこともできる。私の家から学校までざっと50分。いつもは二人で電車に乗るけど、今は時が止まってるから電車は動かない。だからこいつは、
「ここから50分自転車こぐつもり?」
「うん」
遅刻した日、いつも50分間自転車をこぐ。
「馬鹿なの?」
「なにが?」
「電車乗るときだけ時動かして、降りたら戻して時止めたらいいじゃん。」
「、、、確かに」
「あ今わかったの?今まで無視してたのに?」
「それじゃー電車に向かって出発進行ー」
「無視するなー」
私と蓮の自転車は、駅に向かって走り出した。
「駅到着ー」
「いえーい」
鞄から財布を取り出し、切符を買う。
二人で改札を通り、ホームに向かった。
「まもなく三番乗り場に、電車が到着します。危ないですので黄色い線まで、お下がりください。」
「これかな?」
「あってる」
電車のドアが開いたから、中にはいった。
いつもより時間が遅いからか、少し人が少ない。手すりに掴まり、電車に揺られる。
「造莉ー」
「なに?」
「暇だからしりとりしよー」
「いいよ。私からね?」
「やだ。俺がいい」
「まあいいよ」
「やたー。じゃあ、学校」
「海」
「水」
「ずる休み」
「みかん、、、ジュース!」
「炭」
「み責めやめてくれ」
「笑」
そんなことをしてるうちに、いつもの駅に着いた。
「降りよー」
「りょー」
ホームに足をつけた瞬間、時が戻る。
動いていないのは私たちだけ。
「やべっ戻しすぎた。」
ちょこちょこと人が動く。
「みてこの人。面白くね?」
「ほんとじゃん。」
蓮がうしろを振り向こうとしている人を小さく動かす。
「www」
「笑」
少し遊んでから、また前に進む。
「そういや今何時だろ」
そういいスマホをみる
『7時50分』
「ちょうどいいでしょ?」
「完璧」
駅を出て、学校に向かう。まわりには同じ学校の人が何人かいる。
「はーじめ!」
「あめ!おはよー」
菅道あめ(すがみち)最近友達になった優しい子。
「おはよー!今日も仲良くカップルごっこ?」
「幼馴染みーてか今日の1限目なんだっけ?」
「国語だよー!」
「嫌だー」
「わかるー!!」
自然にうしろをみると、蓮が他の先輩たちと話していた。私は軽く手を振って、また前を向いた。
放課後、私は2ー2の前で蓮を待っていた。今日は1年生が5限だったから、ずっと教室の前でスマホをいじって待っていた。教室から号令が聞こえ、先輩たちが走りながら出てくる。
「造莉ー」
「ん」
蓮が来たからスマホを鞄に入れ、門に向かった。
そのまま電車に乗り、席に座った。
「しりとりの続きする?」
「やろう。みみ」
「ミンミンゼミ」
「店」
「せみ」
「造莉お前さー」
「www、?」
さっきまで目を合わせていたのに、私の名前を呼ぶときだけ目をそらした。なんでだろう
それに私は蓮のこと下の名前で呼んでるのに、どうして蓮は名字で呼ぶんだろう。
別にどうでもいいはずなのに、考えてしまう。なんだかもやもやしたから、蓮に直接聞くことにしてみた。
「蓮ー」
「なに」
「なんで蓮は私のこと苗字呼びで目を合わせて名前を呼ばないの?」
「っ?///」
「?」
「呼んでほし、い?」
「まあ。なんか気になるから。」
「、、、じゃあ!お、俺をその気にさせてっ!」
「へー、頑張るねー」
「っ!!?////」
私はわからなかった。なんで蓮がこんなことをいったか。
なんでこんなに顔が真っ赤なのか。
大体週1投稿のつもりです。




